無味だ。無味無臭だ。おしっこの匂いや味がするのでは、と身構えていたが、そんなことはなかった。無味無臭の、小さなゴム棒を口に咥えている気分だ。しかし、悪くない。金玉は剃り残しか、毛がチクチクとして少し痛かった。俺がおちんちんを口の中で遊んでいる内に、少しずつ、少しずつ口の中のおちん
2018-01-03 22:29:01ちんが大きくなってきた。それと同時に、俺の下半身の方向から、小さな喘ぎ声が漏れ始めた。玉と竿を丁寧に舐める。喘ぎ声が漏れる。その繰り返しが心地良かった。シックスナインを堪能し、さて次はどうしようか、というところで、俺は聞いてみた。「キスしてもいいですか?」「いいですよっ」可愛い。
2018-01-03 22:29:02ベッドに2人で横になり、体を密着させ、向かい合う。俺の目を見つめる彼はとても可愛かった。唇を重ね合わせ、舌を絡み合わせる。彼は手持ち無沙汰になった俺のおちんちんをいじいじする。良い。これが交わりか。これが人間か。俺は彼とキスをしながら、今までの人生を振り返っていた。初恋のあの子の
2018-01-03 22:29:02こと。2人で映画を観に行き、その帰りに告白をしたこと。友達のままがいい、というありふれた返答で俺の初恋は崩れ去ったこと。次に好きになった子のこと。最後に好きになった子のこと。それら全ての思い出が、錠剤になって口に放り込まれたような、そんな感覚が俺の心を突き抜けた。甘いキスの時間は
2018-01-03 22:29:03終わった。次はいよいよ挿入だ。研ぎ澄まされた俺のおちんちんが、今か今かと待ちわびている。彼は俺の上に跨り、自分のお尻に俺のおちんちんを挿入した。気持ち良い。気持ち良いが、何かが違う。おちんちんに聞いてみた。「お前が本当に求めていたものはこれか?」「そうだ」「本当にそうか?」「……
2018-01-03 22:29:04そうだ」「違う。お前は嘘をついている」「本当だ!」「嘘だ! お前が本当にやりたいことを言ってみろ! 俺は、俺だけはお前の味方だ!」「……合わせ」「何だって?」「兜合わせがやりたい!!」「……言えるじゃないか、本当のことを。分かった、後は俺に任せろ。お前はただそこで待っていればいいん
2018-01-03 22:36:31だ」「……すまない」「いいさ、俺とお前の仲だ」おちんちんとの問答を終え、俺は彼に言った。「すみません、兜合わせできますか?」「出来ますよっ!」可愛い。そうして俺は兜合わせをすることになった。俺のおちんちんと彼のおちんちんが密着し、ローションによって滑らかな運動が生まれる。
2018-01-03 22:36:33これは……気持ち良い。気持ち良すぎる。これだ、俺が求めていたものは。俺のおちんちんが求めていたものは。「気持ち良いです、これ……」「ふふ、ありがとうございます」可愛い。俺はそのまま兜合わせを行われ続け、「あっ、出そう、出そう、出ます!」という情けない言葉と共に果てた。彼のおちんち
2018-01-03 22:36:33んと俺のおちんちんが白い液体に包まれる。親への申し訳なさと、自分自身への戒めと共に、俺の初おちんちん屋さんは終わった。もうここへは来ないかもしれない。ただ、彼とはもう一度会いたい。俺は煙草の煙を吐き出しながら、阪急梅田駅へと向かった。
2018-01-03 22:36:34えー、以上。おちんちん屋さんレポになります。お金とは違う、何か俺を構成していた心のようなものを、あのやけに暑かった部屋に置き去りにして、今は電車に揺られています。
2018-01-03 22:38:04フォロワーの反応
さすがビリ春! おれたちにできない事を 平然とやってのけるッ! そこにシビれる! あこがれるゥ! (リアルな臨場感があったので面白い読み物でした。結局その扉を開くかどうかが問題だ)
2018-01-03 22:49:37