ファンタジー異世界で化学兵器を運用するメモ【セルフまとめ】

ファンタジー異世界で、化学兵器を使うためのメモ
110
みなせ ★C103_31(日)_東_サ-13ab @Ton_beri

前項の地図より、攻撃に適した点は2地点である。 1) 敵中枢への投射 案その1は、英軍の中枢サン・ローラン砦および北部の3砦すべてにイペリットを投射する作戦である。 pic.twitter.com/JTkTPrB2vZ

2017-12-30 23:00:54
拡大
みなせ ★C103_31(日)_東_サ-13ab @Ton_beri

騎士の横隊を馬防柵とし、サン・ローラン砦近辺に進出。騎士が敵の攻撃を防ぐ間に、後方200mからリーベンスプロジェクターや投石器などで化学兵器を投射する。規定量の投射後、戦況にかかわらず、撤退を行う。イペリットに即効性はない。毒に接触しても、被害を及ぼすのは半日後である。(化学兵器本p42 pic.twitter.com/kgA7TRnq3r

2017-12-30 23:02:07
拡大
みなせ ★C103_31(日)_東_サ-13ab @Ton_beri

成功すれば英軍全軍の崩壊を狙えるが、失敗した場合は、友軍に化学兵器を誤射したり、友軍騎士が突破されれば一気に全軍が崩壊する可能性もある。 ハイリスク・ハイリターンな作戦である。 pic.twitter.com/818iJKggyN

2017-12-30 23:02:41
拡大
みなせ ★C103_31(日)_東_サ-13ab @Ton_beri

(2) 夜間浸透 案その2は、オルレアン北東に夜間浸透し、英軍のパトロール範囲にイペリットを散布する方法である。イペリットは持久性毒物のため、土壌に散布した場合、一週間にわたって効力を維持し、その間その上を通った英軍に、被害を出し続ける。 pic.twitter.com/WrfPAq4yWE

2017-12-30 23:03:21
拡大
みなせ ★C103_31(日)_東_サ-13ab @Ton_beri

あえて「夜間浸透」としたのは、気温の低い(13℃以下)夜半であれば、イペリットが凍結し揮発しにくくなり、より安全に散布できるからである。散布した固形イペリットは、昼になると日光に温められて溶融して、毒性を発揮する。 pic.twitter.com/EsquPFVIYj

2017-12-30 23:04:12
拡大
みなせ ★C103_31(日)_東_サ-13ab @Ton_beri

街道を外したのは、街道を通過するかもしれない援軍に被害を与えないためと、「援軍が来たフリ」をして街道場をうろつけば、英軍を散布エリア上に釣り出すことができるためだ。 本案はリスクは少ないが、リターンも限定される。ただし、パトロール隊の馬をつぶせるのは、大きな利点の一つである。 pic.twitter.com/8PJiXmkIy7

2017-12-30 23:05:27
拡大
みなせ ★C103_31(日)_東_サ-13ab @Ton_beri

イペリットは馬に対して、より効力を発揮する。(数値は 化学兵器本p43) (生物種間でイペリットに対する耐性は異なり、馬は人の1000倍以上も敏感である。もしエルフやコブリンがいるとしたら、イペリット耐性はどうであろうか?) pic.twitter.com/QY4oDJ7Pkf

2017-12-30 23:06:49
拡大
みなせ ★C103_31(日)_東_サ-13ab @Ton_beri

3.4 作戦案の選定  ここで迷う必要はなく、採用すべきは(1)敵中枢への投射だ。物語的にその方が面白いからである。 起承転結としては、最初に緊迫した包囲戦を描き、次に、無い無い尽くしの中で、化学兵器を合成する錬金術師ギルドの姿を描く。 pic.twitter.com/hBvpWvxpn5

2017-12-30 23:08:45
拡大
みなせ ★C103_31(日)_東_サ-13ab @Ton_beri

転結は、仏軍vs英軍の中世騎士の死闘と、投射部隊による緊迫した化学兵器の取り扱い。 そして、戦術的勝利をもぎ取った英軍が、一転して戦闘『後』に、謎の疱瘡により、恐怖の中で崩壊していく姿である

2017-12-30 23:10:04
みなせ ★C103_31(日)_東_サ-13ab @Ton_beri

最後に、死体とヒトの組織液でぬかるんだ地面の上で、聖女に泣くか笑うかさせれば、王道といっても差し支えない展開だ。だれかに書いてほしい あとプリキュアって、いい顔芸してるよね。 pic.twitter.com/hcVVFuG3l9

2017-12-30 23:11:03
拡大
みなせ ★C103_31(日)_東_サ-13ab @Ton_beri

3.5 作戦準備 作戦方針が決まったところで、その準備に移ろう。作戦に必須となるのは、必要量の化学兵器と投射方法である。騎士の装備や数については、本論ではないため、ここでは述べない。 pic.twitter.com/tXI3LQdFwk

2017-12-30 23:12:42
拡大
みなせ ★C103_31(日)_東_サ-13ab @Ton_beri

3.5.1 イペリットの製造 地図と作戦計画より、イペリットを散布する範囲は、左右800m 縦深200mの範囲である。WW1時のドイツ軍は、1km2を制圧するのに12tのイペリットを準備した。これより、必要なイペリットは、約2tである。 pic.twitter.com/VBoUzF4Oyl

2017-12-30 23:14:01
拡大
みなせ ★C103_31(日)_東_サ-13ab @Ton_beri

(1)製造ライン 化学兵器の本p51に記載した卓上レベルの実験装置(1ライン)にて製造する場合、製造量は1日に約1kgである。従って、2tを準備するのに必要なのは、2000日×ラインであり、製造期間を30日間とすれば、66ラインが必要となる。 pic.twitter.com/rY4uN55mtV

2017-12-30 23:15:22
拡大
みなせ ★C103_31(日)_東_サ-13ab @Ton_beri

ただし、化学兵器本p51の反応塔(R)における反応は、大きい容器で増大可能だ。大きなカメや、陶製の大きな容器等で代替すれば製造量を増大させ、わずかなラインで大量生産することもできるだろう。(これを化学兵器生産工場という 画像は本物の製造工場 pic.twitter.com/vJHySd0DPW

2017-12-30 23:17:00
拡大
みなせ ★C103_31(日)_東_サ-13ab @Ton_beri

むしろ反応速度を決めるのは、化学兵器の本p50に記載したエチレンの製造である。白磁陶製管や触媒となる酸化アルミニウムの量に左右されるためだ。 酸化アルミニウムは、ルビーやサファイヤの形で産出される。「化学兵器製造のため、宝石を供出させる」という展開を入れると、面白いかもしれない pic.twitter.com/4tYelL720j

2017-12-30 23:18:55
拡大
みなせ ★C103_31(日)_東_サ-13ab @Ton_beri

(2) イペリットの原料 製造設備は整った。次に使用原料である。下記に原料の使用量を示す。 原料リストと算出方法は化学兵器の本p49と高校の化学の教科書を参照されたい。なお、各反応工程の収率は、一律90%とした場合の数値である。 pic.twitter.com/f7ODFnTFMO

2017-12-30 23:19:28
拡大
みなせ ★C103_31(日)_東_サ-13ab @Ton_beri

二酸化マンガンは、古代ローマ時代よりガラス製造に使われた鉱物なので説明がつくとしても、塩酸12トンは説明に苦労する。塩酸の代わりに、塩3.2t、硫酸5.4tでもって代替とできるので、そちらの方が良いかもしれない。(強酸性下で、塩化ナトリウムと酸化マンガンが反応して、塩素を放出する) pic.twitter.com/F0EBMuqfHM

2017-12-30 23:20:25
拡大
みなせ ★C103_31(日)_東_サ-13ab @Ton_beri

一部の温泉(草津白根の火口湖などは)は、硫酸、塩酸、硝酸を含有し、白煙が出るまで加熱して水分を飛ばすことで、不純物は多いが濃硫酸を得ることができる。(濃縮方法は、簡潔だがゲリラ戦の本 p6,7に記載) pic.twitter.com/YfhLYBKcsk

2017-12-30 23:21:27
拡大
みなせ ★C103_31(日)_東_サ-13ab @Ton_beri

……と、このように最初に塩酸12tの話をした後であれば、硫酸5.4tという話も「それに比べれば」と、リアリティを持たせることができる……ハズだ。 自信がない場合は「塩酸を垂れ流す『エイリアン』というモンスターが家畜化されており、塩酸はいくらでも絞れる」という設定で行こう。 pic.twitter.com/7EvPAhwuLN

2017-12-30 23:22:37
拡大
みなせ ★C103_31(日)_東_サ-13ab @Ton_beri

3.5.2 化学兵器の投射手段 最後に、化学兵器の投射器の整備である。 火薬が使用可能であれば、化学兵器の本p67に記載したリーベンスプロジェクターが最適である。化学兵器を充填したビンを、80m/sの速度で45度の角度で打ち出し、650m先に着弾させる。 ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%AA… pic.twitter.com/6Qx7Z3JW1R

2017-12-30 23:24:15
拡大
みなせ ★C103_31(日)_東_サ-13ab @Ton_beri

オルレアンの城壁上から、英軍陣地の真ん中を狙える射程だ。砲身は花火筒類似のもので代替可能である。 ……が、物語として面白くないので却下とし、ここでは、投石機を用いることとする。その方が、ロマンがあるからだ。 サンホラはいいぞ。(ステマ pic.twitter.com/2GovtJVluU

2017-12-30 23:25:54
拡大
みなせ ★C103_31(日)_東_サ-13ab @Ton_beri

さて、機械式の投石器の場合、質量は砲弾質量の50倍である。6kgの化学砲弾を投射するには、300kgの投石器が必要である。 化学砲弾の外殻は陶器のビンとし、6kgの砲弾には4kgのイペリットが充填される。2tのイペリットを投射するのに500発の化学砲弾が必要となり、運搬には160人前後が必要であろう pic.twitter.com/Rwos1ANwBU

2017-12-30 23:26:48
拡大
みなせ ★C103_31(日)_東_サ-13ab @Ton_beri

イペリットは小ビンに分けることが望ましく、投射時に散弾のように微妙な角度で散らばるのが望ましい。 クラスター爆弾と同様に、この小ビンを収束して1発の6kg収束化学砲弾とするのである。ただし小ビンが小さ過ぎると、空気の抵抗が大きく、また着弾の衝撃で割れないものが出てくるので注意を要する pic.twitter.com/wsPafAMIS5

2017-12-30 23:28:28
拡大
みなせ ★C103_31(日)_東_サ-13ab @Ton_beri

投射は5分に1発であり、2時間で投射を終えるには、20台の投石器が必要だ。 1か月で準備するには、3日に2台のペースで製作せねばならない。組み立てられた投石器は、出荷検査の後、即座に投石器部隊に引き渡され、そこで人員の訓練に使用され、また各々の投石器のクセを記録される。 pic.twitter.com/BdIBwDM8qu

2017-12-30 23:29:49
拡大
みなせ ★C103_31(日)_東_サ-13ab @Ton_beri

3.5.5 攻撃準備の完了 こうしてすべての準備が整った。君の指揮下には、下記の物資と化学戦部隊が存在し、その命令を待っている。 pic.twitter.com/PbpxaYybRc

2017-12-30 23:30:31
拡大