稲川淳二のつぶやき怪談　2018年1月21日投稿分

稲川淳二 @Junji_Inagawa

「私もそう思う。彼女にすすめてみるね」 って同僚の子もいって、電話したらしい。

稲川淳二 @Junji_Inagawa

したら、 「手放すのは寂しいけど、そうするよりないかな。

稲川淳二 @Junji_Inagawa

部屋に帰ると、置いてある場所や形が違うこともある。

稲川淳二 @Junji_Inagawa

「手放すのは寂しいけど、そうするよりないかな。 人にいわれて気がついたんだけど、私の留守中に人形、動いてるみたいなの。

稲川淳二 @Junji_Inagawa

自分で手に負えなくなったら困るから、やっぱりそうしようかな・・・・・・」

稲川淳二 @Junji_Inagawa

そういって、その直後、 「やだ！この子！私のことにらんでる！」

稲川淳二 @Junji_Inagawa

って電話口で叫んだ。 聞いてる同僚の子も怖くなってきた。

稲川淳二 @Junji_Inagawa

で、結果的には、 近くにある神社で面倒見てもらおうという話になった。

稲川淳二 @Junji_Inagawa

と、同僚の女の子が、

稲川淳二 @Junji_Inagawa

「悪いんだけど、彼女ね、神社に人形預けるらしいんだけど、手伝ってあげてくれない？」

稲川淳二 @Junji_Inagawa

と、同僚の女の子が、前の彼氏がそんなことできるか。

稲川淳二 @Junji_Inagawa

だから、 「彼氏にやってもらえばいいじゃないか」

稲川淳二 @Junji_Inagawa

っていったら、 「ああ、別れたんだって」 彼、多少は未練があったんですね。

稲川淳二 @Junji_Inagawa

じゃあ行ってやろうかと。で、一緒に行った。

稲川淳二 @Junji_Inagawa

彼の車で。 わりと近いところにある氏神さま、地元の神社まで。

稲川淳二 @Junji_Inagawa

彼が運転席、同僚の子が助手席に座る。

稲川淳二 @Junji_Inagawa

後部座席に、 人形を入れた大き目のダンボール箱を抱えて彼女が座った。

稲川淳二 @Junji_Inagawa

車が走り出すと、後ろの彼女がねえ、

稲川淳二 @Junji_Inagawa

「なんだか箱の中でカタカタ音がする。中で動いてるみたい」

稲川淳二 @Junji_Inagawa

っていった。

稲川淳二 @Junji_Inagawa

「それは車が揺れてるからだろう」 彼がそういうと、彼女が続けて、

稲川淳二 @Junji_Inagawa

「ほら！何かいってる、ほら――声が聞こえるでしょ？ 出してっていってる」

稲川淳二 @Junji_Inagawa

いうもんだから、気持ちが悪くなって、 ふっと同僚の女の子の顔をひょいっと見たら、

稲川淳二 @Junji_Inagawa

もうその子、真っ青になって震えてる・・・・・・。

稲川淳二 @Junji_Inagawa

後ろで、彼女が、 「出して！出して！」 叫んだので、車を止めて後ろを向いたら、