震災と報道・文化規制

樋口ヒロユキ _ SUNABAギャラリー @hiroyuki9999

おはようございます。昨日は本当に久しぶりに、普通に遊びのために外出しました。コンビニで少し寄付をして、福島の日本酒を買ってお花見。自粛騒ぎで人が少なく、人出は例年の４割程度。こんなことでは日本全体がおかしくなってしまうし、被災地への支援もしぼんでしまう。

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昨日は寒かったせいもあって、静かなお酒になりました。話題はどうしても震災の話が多かったのですが、それ以前から始まっていたざまざまな「しめつけ」の話になりました。たとえばクラブの摘発。たとえば青少年健全育成条例絡みのこと。あるいはＳＭバーの摘発……。

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昨日私が行ったお花見は、大阪のサブカルチャー関係の人が集まるお花見で、私が普段あまり会わないクラバーの人やいろんな業界の人が来ていて、一様に「今年に入って妙に仕事がしにくくなった」と口を揃えていました。陰謀論と笑うのは簡単ですが、平仄が合いすぎる。

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震災以降、そうした流れは回復するどころか、逆に速度を速めている。既に電力会社の方が日本の総理大臣よりエラいという異常事態が起こり、 http://htn.to/KvARVs 事実上の言論統制も始まっている。 http://bit.ly/ibe8vZ

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だからといってどうすることもできないので、結局は日々の仕事を淡々と続け、自分の好きなものを擁護するほかありません。昨日の花見の主催者は書店主でもあるので、@mekemon さんの新作写真集を買いました。http://amzn.to/dYTFom

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今度の震災と文化の関わりで言えば、用紙不足、インキ不足が伝えられていることです。実際、昨日もその話が出たのですが、印刷の現場では関西でも大きな影響が既に出ていて、用紙の手配は大変だそうです。どうしても戦時下の用紙統制を連想して不安になります。

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ネットのヘビーユーザーのなかには、新聞や雑誌などの印刷による既存メディアはさっさと潰れてしまえばいい、みたいな論調の人が多いのですが、それって実はかなり危険な発想だと私は思います。実際、情報や文化をお金に換える機能は、ネットではなく印刷や電波が担っている。

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岩上安身さんや上杉隆さんみたいな人も、ツイッターなどでの情報発信は、いわば手弁当でボランティアとしてやっているのであって、アクセスが増えたからといって、彼らが別に儲かるわけではない。彼らの書いた雑誌や書籍が売れて、やっとおカネが届くのです。無論、私も同様。

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これをご覧の皆さんが、もし報道や文化を守りたいと思うのなら、ツイートを転送するだけでなく、有意義なツイートをしている人の本を、アマゾンでも書店でもいいので実際に買って欲しい。文化はタダで手には売るものじゃない。誰かがおカネを落とさなければ続かないのです。

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ネットもテレビも新聞も、広告に依存したメディアという意味では、同じアキレス腱を抱えています。ほとんど広告の入らない出版社系の週刊誌や、純然たる書籍はそうではない。広告主の都合に依存せず、自由に発信できるメディアです。だから印刷は守らないといけないのです。

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災害、放射能、報道規制、表現規制、同調圧力、文化への無理解。闘うべき相手だけが山ほどあって、それはいまも膨れ上がっています。こちらはまったくの徒手空拳で、武器はワープロとネットだけ。けれども、とにかく負けてたまるか、と思っています。