CFW第二ステージで考えたいこと:ファシリテーションとコミュニティ?
- ryojikaneko
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永松さんもおっしゃっているが、今やCFWは第二の局面に入っている。しかし、元々のCFWには第二局面はなかった。そもそも段階別に考えるべしと言ったのは私なので、今、注意すべき論点を少し整理してみよう。 #cfw
2011-04-04 22:53:15永松さんが主張していた最初の論点で重要なことは、CFWはあくまでつなぎだから、経済活動再開の障害になっては行けないという点にあった。市場経済活動>CFWであることははっきりしており、支払われるべき賃金は通常以下、それころ最低賃金以下も視野に入っていた。 #cfw
2011-04-04 22:58:43ただ永松さんはCFWの思想哲学的なところも捉えていて、それが人々に活力を与えるという事だった。これと最賃以下という実践がスティグマを与える可能性との間の対立ははっきりしていなかったと思う。これをはっきり意識したのは飯田さんのハーフボランティアの原稿だった。 #cfw
2011-04-04 23:06:45これに対して永松さんの当初のプランは市場経済の回復がメインであったから、そうではない経済開発と福祉の両輪が必要というのが私の主張だった。今日の永松さんの論考を読むと、経済復興は政府に任せるという判断であり、私の枠組みでいえば、福祉領域を目指そうという事になっている。 #cfw
2011-04-04 23:20:07そこで忘れてはならないのは、市場経済だけを見つめていた時に持っていた、自立的な市場経済の回復過程を損なってはいけない、という視点である。私は福祉領域を引くのにコミュニティを破壊するなという言い方をしたが、これは経済以外のことに関心を向けさせるレトリックに過ぎなかった。 #cfw
2011-04-04 23:28:01災害社会学ではコミュニティは元の形では戻らないとされている。支援者が入ることで摩擦が起こる。もっとも成功した例は支援者として入ってきた新参者を組み入れて、元のコミュニティをリニューアルさせている。何れにせよ変化は避けられない。 #cfw
2011-04-04 23:33:54私は亡くなった方がこんなに多いからコミュニティは元通りにはならない。だからこそ死者と共に生きる道を探すべきだという点に重きをおいた。しかし、これは話の半分。これから起こるのは支援者とともに始まる復興である。 #cfw
2011-04-04 23:38:28原則は被災地の住民主導だが、新しい人が関わるということは、今まで蓋をしていた部分を開けるなどが起こり、結果はよりよくなる場合もあるし、悪くなる場合もある。悪くなったら、コミュニティを壊したといわれる。そうではない。関わるということは変化は避けられないのだ。 #cfw
2011-04-04 23:44:02開発援助の場合、研究者は一歩引いて対象を研究するのに対し、開発ワーカーは一歩踏み込んで対象に変化を及ぼす。結果、研究者とワーカーの間には2歩の違いができる。この差は大きい。
2011-04-04 23:48:06大股で片足は現場にもう片方は研究に置きたいのですが。RT @ano_ano_ano: 開発援助の場合、研究者は一歩引いて対象を研究するのに対し、開発ワーカーは一歩踏み込んで対象に変化を及ぼす。結果、研究者とワーカーの間には2歩の違いができる。この差は大きい。
2011-04-04 23:50:57対象を冷静に見る目と対象への影響を与える熱い心の両方備わっているのが一番か。RT @ano_ano_ano 開発援助の場合、研究者は一歩引いて対象を研究するのに対し、開発ワーカーは一歩踏み込んで対象に変化を及ぼす。結果、研究者とワーカーの間には2歩の違いができる。この差は大きい。
2011-04-04 23:53:26もちろん @ano_ano_ano さんが開発で示されたように、私のような位置であれば、支援者の後方支援でとどまることも出来るが、それでも影響は与える。カテゴライズするなら、臨床社会学だろうが、知るかというのが率直な感想であり、同じことを私も実践家の方に思われるのも覚悟している。
2011-04-05 00:03:47@ano_ano_ano 研究者というか、優秀なファシリテーターは変化を起こすというより、起こった変化を上手に統合して行くんだと思います。
2011-04-05 00:18:04@ryojikaneko 今回の災害の場合、イシューが顕在化しているはずなので、ファシリテーションは本来それほど難しくありません。住民が自覚していない問題を意識化させる場合は、そうとうの経験と時間が必要ですが。
2011-04-05 00:23:10それは緊急支援までで、復興から通常状態へのテイクオフまで関わらざるを得ない。そういう長期になると、自覚してない問題とも関わるんだと思います。@ano_ano_ano
2011-04-05 00:26:40@ryojikaneko 緊急支援段階ではファシリテーションさえほとんど必要ありません。物量と効率の問題ですから。復興段階で初めてファシリテーションが重要となってきます。
2011-04-05 00:29:20@ano_ano_ano そうすると、僕は顕在化していない問題がないとは言えないので、難しいと思っているということでしょうか。単純に被災者の方が我慢して言えないけど、持ってるものとかってずっとあると思うんですよ。
2011-04-05 00:33:35@ryojikaneko コミュニティのエンパワメントまで目指すなら、長期のプロセスになりますが、まずはコミュニティの中にコアグループを形成し、十分な討議を経て、復興のための「復興協議会」みたいなものを集落毎につくり、そこで具体的なアクションを計画するなどが必要となります。
2011-04-05 00:36:56@ryojikaneko 一方、今現在緊急で必要とされるニーズを充足することだけが目的ならば、より簡単かつ迅速な方法でも可能だと思います。
2011-04-05 00:37:55@ano_ano_ano そうなんです。そこが悩ましいところだと思います。実際には、入るNPOのそのまた属人的な要素で決まらざるを得ないんでしょうね。
2011-04-05 00:43:05@ryojikaneko コミュニティの復興を目指すならば、長期的な方法も状況が落ち着いた段階からでも導入しないといけないのですけどね。ただ、それをやれる経験・能力をもった団体なり組織が日本にあるのか?はちょっとわかりません。社教や公民館がそうした役割を担えるか??
2011-04-05 00:46:23@ano_ano_ano まったく今、そこが悩ましいところです。途方もない望みであることは分かってるんですが、まだ今の段階では可能性がないという理由で切り捨てず、少なくとも選択肢としては残しておきたい気持ちです。
2011-04-05 00:50:32@ryojikaneko ただ、日本の農漁村の場合、地域コミュニティは途上国よりずっと強いので、いざやるとなれば、それほど難しくなくできるはずなのですけど。これは日本の農村のコミュニティ開発に関わった経験からそう思います。
2011-04-05 00:55:36