小さな漁港にあるプレハブ分遣隊(概念)とかその他いろいろな概念
- heroofnonSocLab
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深海棲艦が現れてから十数年は経った頃に海沿いの田舎に生まれ育って成り行きで艦娘に徴用されるも前線には送られずにほとんど戦闘も起きない内海の司令部で専ら哨戒やら内航船の警護やら後方支援やら何やらルーチンワークと化した業務をこなしつつ軍の割にはユルッユルな不良少女じみた日常を送りたい
2018-01-16 02:49:47漁港の隅っこにある「海軍xx基地○○分遣隊」とプレートがかかったプレハブ小屋で駄弁りながら「なーにが世界平和よねー超平和だしここのところ」とか僚艦と無意味なお喋りに興じたり、出撃命令が出て「アンタがフラグおっ立てるからじゃん!」と40秒で出撃準備整えながら詰られたりしたい人生だった。
2018-01-18 01:23:09村の中心部からちょっと海寄りにある官舎の駐車場からOD色に塗った型落ちサンバーを引っ張り出して、荷台に艤装のっけてついでに席に乗り切れない僚艦も何人か荷台に乗っけて漁港に出勤する艦娘になりたい。なお軽トラは当直の艦娘がそのまま乗って帰ってゆく。
2018-01-18 01:35:21誰が助手席に乗れるかジャンケンして駐車場ではしゃいだりしたいし、荷台に乗って運転席の屋根バンバンして「さーむーいー」とか言いながら外套の襟を立てたりしたいし、登校中の小学生たちに「おーはよー」と手を振ったりしたいし、こっそり荷台で一服したりしたいですね(欲望だだ漏れ)
2018-01-18 01:42:17分遣隊とは名ばかりのプレハブ小屋で石油ストーブを囲みながら「今日さ、サンバー掘り出すだけで1時間かかったんだけど」「荷台クソ寒かった」「ハイエースほしい、キャラバンでもいいから」「わかる」「前いた鎮守府だと余ってた」「ちょうだい」とかひたすら駄弁りながら待機する艦娘になりたい。
2018-01-18 01:55:01そこそこ雪の降る地域の小さな漁港を活動拠点にして、5日に一度くらいの頻度で出撃したり(6割空振り)週に一度当直で漁港で待機したりする艦娘になりたい
2018-01-18 02:09:40雪深い地域に置かれた司令部では雪国出身の艦娘による雪を見たことすらほぼ無い配属されたて新米艦娘&南方からの転属組向けの雪かき講座(教える側はこれをちゃんとやると仕事が減るので必要以上に真剣)の開催が冬の風物詩と化しているし大抵の場合なぜか最終的に司令部の敷地内に雪だるまが林立する
2018-01-18 02:20:49新任&転属組艦娘向け冬季装備指南の会。「電熱線を信頼するな」[アンダーアーマー着ろ、上も下も」「ヘルメットはニット帽に重ねて被れ」「ハクキンカイロは燃料缶ごと持っとけ」「スクレーパーは常備しろ」などお買い物リストを渡されて懇切丁寧に必要性を解説されながら説明される。
2018-01-18 02:32:09気まずい沈黙じゃなくて阿吽の呼吸の沈黙なんですよね、煙草を切らしてるのを見たらパッと取り出して抜き取らせるけどどっちも頷いて「ん」としか言わないやつ
2018-01-18 02:52:10軽バンの前をゆく車がスリップして道端の雪塊に突っ込んだのでわらわらとバンから出てきて脱出のお手伝いを始める睦月型たち
2018-01-18 03:01:34深夜に大雪が降った日の翌朝、OD色軽トラに群がる艦娘たち。スノーブラシでドサーっと屋根の雪を落とす艦娘、「なんで昨日ワイパー上げなかったのよ」とフロントガラスの雪を落とす艦娘、「重い……」と荷台の雪をプラスコップで掻き出す艦娘、艤装をソリ付きドーリーに乗っけて持ってくる艦娘
2018-01-18 23:18:26漁協の建物(3階建コンクリビル)に比べてあまりにも貧相なので司令部への来客者の7割はバッチリ建物の入口に「漁業協同組合」って書いてあるのに漁協の方に入っていく
2018-01-19 00:36:45外見はアレでも中身はハイ=テクで上等なものかといえば現場事務所とあんまり変わりない司令部、無線設備とモニタが一角を占拠しててコピー機が規模に比べて多い以外はほぼ現場事務所
2018-01-19 00:47:54徴用され初めて配属されて以来すっかり一丁前の艦娘になる程に何年も籍を置いていた小さな司令部が閉鎖されることになり退去の前夜に艤装も私物も転属先へ送り出してしまってから小ぢんまりとした岸壁に僚艦たちと集まって見慣れたはずの夜の海を眺めたり誰かが持ってきた花火で大騒ぎしたりしたかった
2018-01-19 01:03:14司令部の閉鎖とともにプレハブも解体撤去が決定したので、がらんどうになった司令部の建物で艦娘全員でこっそり酒盛りしたり最後に送る荷物の中からプロジェクタを引っ張り出して思い出のビデオ上映会とかして仲間との日々を振り返りつつ別れを惜しんだりしたかった。
2018-01-19 01:11:46閉鎖の日に申し訳ない程度の式典(野ざらしでパイプ椅子を並べただけ)があって、最後に記念撮影があってですね。後ろ髪を引かれる思いで移動の業務車に残りこんで、餞別代わりに漁船の警笛が一斉に鳴らされて、全員が思わず涙を浮かべるんですよ。
2018-01-19 01:17:12