180304「マテリアルとの向き合い方|Shibori Haptic Textile 展」( #haptic0304 )

マテリアルとの向き合い方 ゲスト|狩野佑真 Yuma Kano 錆(サビ)をテクスチャとしてプロダクトをデザインするRUSTシリーズほか、独創的な視点で〈マテリアル〉を捉えるデザイナー 狩野佑真さんをゲストに迎え、「マテリアルとの向き合い方」をテーマに座談会をおこないます。 続きを読む
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はるろ|山をおりる⛰ @kohe13

浅野:プレートができたときはどう思った? 狩野:アクリルだから何にでもできるとは思った。でも切ってくっつけるしかできない。そこから飛躍させるために考える必要がある。ガラスだと5mm程度が限界だけどアクリルだともっと厚くできて、断面のおもしろさに気づいた。 #haptic0304

2018-03-04 17:26:49
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狩野:ステップを踏んで家具までたどり着けたので、それまでは自問自答だった。テキスタイルの場合だと、布の段階でゴールでもあるし、展開することも考えられる。 #haptic0304

2018-03-04 17:27:33
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浅野:今回は帽子や靴をアウトプットとしている場合とテキスタイルのままのものがある。できあがったものを見て、それをなにと認識している? 泉水:古典的な絞りに使われるシンプルな幾何学を複雑にするところからスタート。できあがってみると生き物っぽかった。 #haptic0304

2018-03-04 17:28:54
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泉水:かっちりしない、自然と歪みがでたり遊びの部分ができる。かっちりした幾何学と染めの偶然性の相性がいいなと思った。 #haptic0304

2018-03-04 17:29:50
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浅野:テキスタイルをどう展開するとおもしろいと思った? 泉水:証明やインテリアなど立体に展開すると有機的なあたらしいものができると思う。 #haptic0304

2018-03-04 17:30:49
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浅野:狩野くんの話は、錆を写し取ったとき、厚みを出して断面に気づいたとき。素材が思考にリフレクションするポイントがおもしろかった。 #haptic0304

2018-03-04 17:33:20
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伊藤:マテリアルの可能性を探るなかで、おもしろさを見出すポイントは何ですか? 狩野:マスキングして錆のパターンをつくるというアイデアもあったけど、錆びていないところが徐々に錆びていくと汚く見えた。そこからは展開が見えなかったので、厚みなどにフォーカスした。 #haptic0304

2018-03-04 17:35:17
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狩野:ひらめきを取捨選択するのはむずかしい。見え方って重要で、マテリアルを家具にもできます、ということを自分でつくって見せてしまう。そこから他人が広げていってくれることも想定する。 #haptic0304

2018-03-04 17:38:08
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浅野:プロダクトデザイナーって成果物を見せたい人が多いけど、狩野くんは素材を他人に広めたい欲望が強い。 得能:欧米にはない日本的な靴をつくりたくて、しわを革に加工して靴に展開した。はじめはあまり用途を決めずに素材の実験をしていた。 #haptic0304

2018-03-04 17:40:46
はるろ|山をおりる⛰ @kohe13

得能:革のマーケットを見ると無地のものが多いので、素材をつくってもデザイナーから反応がなかった。だから狩野くんと一緒で自分で靴をつくってみたら好評だった。自分でプロトタイプをつくったことは意味があった。 #haptic0304

2018-03-04 17:41:57
はるろ|山をおりる⛰ @kohe13

村口:ウールは縮みやすいことが欠点だったけど、そこを逆手に取って展開するとおもしろいテキスタイルになった。縮み具合が正確に判断つかないので、はじめからプロダクトに展開することを想定していた。 #haptic0304

2018-03-04 17:47:53
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村口:いままで服にウールをつかっていた経験があったので、今回の工法を思いついたときに素材が決まって、そこからは展開が早かった。 #haptic0304

2018-03-04 17:49:21
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浅野:触覚に訴えることでマテリアルにどのような価値を不可できるのか。再現性の低さ、量産に向いていないという状況で、どこにどんな価値を見出して発想している? 狩野:大前提として、美しいかどうかが重要な判断。錆が美しい、というところからのスタート。 #haptic0304

2018-03-04 17:51:26
はるろ|山をおりる⛰ @kohe13

狩野:工法がどれだけおもしろくても、成果物が醜ければ人に訴えかけられない。別に家具にする必要はないなかで展開したのは、そちらのほうが売れると思ったから。 #haptic0304

2018-03-04 17:53:09
はるろ|山をおりる⛰ @kohe13

浅野:家具にするから厚みを出したし、厚みが出たからこそのアウトプットの展開があった。そこから還元するものづくりにまで進んでいて、このプロジェクトはいろんなことを含んでいる。 #haptic0304

2018-03-04 17:54:36
はるろ|山をおりる⛰ @kohe13

浅野:プロダクトの強度を担保するための素材の加工法を考えるうえで、生産性の低い有松絞りの展開をどう捉えるか。マテリアルとプロダクトの思考のリフレクションをそうしたところからも考える必要があるのでは。 #haptic0304

2018-03-04 17:55:48
はるろ|山をおりる⛰ @kohe13

狩野:同世代のクリエイターとして、自分のプレゼンスをどうアピールしていくか? 得能:自分は靴と決めているので、靴との結びつきを考えたときに革が一義的にあると思っている。でもそれは続けてみないとわからないことかなとも思う。 #haptic0304

2018-03-04 18:00:24
はるろ|山をおりる⛰ @kohe13

狩野:あの革をバッグにもできると思う。それはアリ? 得能:やってみてもいいけれど、革とバッグの結びつきより靴の方が強いと思う。必然性がそこまで強くない。そこには継続性があるのでは。 #haptic0304

2018-03-04 18:02:19
はるろ|山をおりる⛰ @kohe13

得能:革はなめされるので、なめし材の違いによってマテリアルの特性に違いが出たとしたら、またあたらしい展開ができると思う。 #haptic0304

2018-03-04 18:03:03
はるろ|山をおりる⛰ @kohe13

錆は美しい、というような価値の転倒を、テキスタイルデザインにおける触知的な領域でどのように展開するか。この問いの部分のデザインをどこまで意識的にできるかが重要なんだなと改めて感じました。 #haptic0304

2018-03-04 19:40:16
はるろ|山をおりる⛰ @kohe13

気持ちいいとかだけでなくて、サラサラだけど細胞レベルでは刺激されてるというようなスケールの話かもしれないし、人の肌ではない対象を考えることなのかもしれない。マテリアルと身体性の問題と言えばそれまでなのかもしれないけど、でも考えられることはまだまだあるなと感じた。 #haptic0304

2018-03-04 19:43:20
はるろ|山をおりる⛰ @kohe13

YCAMの「布のデミウルゴス」では、マテリアルと構造にフォーカスされていた。メディアとしての布を展開していくと、これまでの布と人の関係性がずらされて立ち現れる。あ、布ってランドスケープなんだ、って思えた。ランドスケープにハプティックが加わるとどうなるか? #haptic0304

2018-03-04 19:47:56
はるろ|山をおりる⛰ @kohe13

そんなことを考えました。そしてはじめの問いかけは、来週のトークイベントで主題になるんだと思います。行けないけど…何かしらのアウトプットに期待! #haptic0304

2018-03-04 19:49:18