- ryomichico
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国家という抽象的な概念に騙されてはならず、そんな幻影に翻弄されているうちに、一番大切な自我を見失う羽目になり、しまいには、国家あっての自分という、国家に生かされている自分という、呆れ返った愚かさに包囲されることになり、絶大なる悪しき権力によってがんじがらめにされ、窒息している。
2018-03-02 12:10:58のべつ強者の鼻息を窺って忖度を重ね、実際には強者でもなんでもなく、ただ強者のように思えるだけの相手にさえなびき、言いたいことも言わず、羊のごとく追い立てられ、毛をむしられ、しまいには肉や皮まで奪われる、そんな惨めな状況に甘んじ、屈従の人生を送っているうちに、一生が終わっている。
2018-03-02 12:12:51大地震にも、大津波にも、原発犯罪にもひたすらじっと耐えて、暴動など及びもつなぬ従順ぶりを示して、世界を驚かせた日本人は、それが理性によってもたらされた良識の反応だとおだてられたものの、実はそうではなく、ただ単に強者に従うことしか念頭にない、愚かな事大主義のせいでしかなかった。
2018-03-02 12:14:44そうした日本人の異様なまでの服従精神を、あの愚かな戦争以後も引き継いでいることを、地震と津波と原発犯罪で目の当たりにした支配層は、これならばどんな無茶も罷り通ることを思い知り、ならば、戦前の国家体制に戻すことが可能かもしれないと踏んで、いよいよあの帝国主義へと、歩を進め始めた。
2018-03-02 12:16:25北朝鮮の断片的な映像からだけでも、他国と戦争を始められる能力などまったくもってないことがわかるはずで、それにもかかわらず、今すぐにでも攻め寄せてくるような雰囲気作りに精を出す日本は、危機意識を煽るだけ煽って、自国の軍需産業を活発化させ、ひいては、徴兵制度を呑ませようとしている。
2018-03-02 12:18:16抽象などでは断じてない、具象そのものである、少数特定支配層に牛耳られた国家をそう簡単に認めてはならず、それどころか、絶えず警戒の視線を配っていなければ、たちまちにして国民の最大の敵となってしまう確率が極めて高い、途方もなく恐ろしい相手という認識を、常に持ちつづける必要がある。
2018-03-02 12:20:20与党はもちろん、野党ですらも、恒久平和をお題目のように唱えてみせてはいても、結局は戦争へと突き進む国家を肯定しており、そして、かれらに一票を投じた国民もまた、いかなる弁解をしようとも、加担者のひとりであることに変わりはなく、つまり、ほぼ全員が揃って、あの戦争の時代を欲している。
2018-03-12 16:40:50どいつもこいつも、政治家も役人も文化人も教養人もマスコミ関係者も、それぞれに綺麗事を並べ立てながら、実際には、意識、無意識にかかわらず、支配層が牛耳るこの国家の仕組みを概ね容認しており、ということは、つまり、全体の流れが悲劇へ向かっていることを承知の上で、日々を重ねているのだ。
2018-03-12 16:42:26貧乏のどん底にある北朝鮮の、世襲の独裁者である親玉が、あれほどまでに核兵器にこだわる理由は単純明快で、早いことそれを手に入れなければアメリカに殺されるとわかっているからで、そしてアメリカは、経済制裁やら何やらで締めつけてそれを放棄させ、放棄したところでいよいよ殺しにかかるのだ。
2018-03-12 16:44:08リビアのカダフィ大佐は、核兵器を持とうとして経済封鎖を食らい、とうとう音をあげてそれを諦めたものの、その後、アメリカの背後の操りによって、しまいには悲惨な末路を辿って、民衆からなぶり殺しにされたのだが、その事実を北朝鮮の親玉が肝に銘じているわけがなく、反面教師にしているのだ。
2018-03-12 16:46:08攻撃能力に著しく劣っている北朝鮮が、自分のほうから他国へ攻めこむことなどまずもってあり得ず、そのことを知っていながら、政府は脅威を煽る材料にして、かつての軍事国家にしようともくろみ、そうすることで国民をまとめあげ、抵抗の機会を奪い取り、自由な発言を封じこめ、完全奴隷を仕立てる。
2018-03-12 16:48:02私利私欲のために首相をやっている証拠が次々に出てきているにもかかわらず、国家や国民のためになど働いていないことが明白になっているのに、まだそんな下劣な奴を支持する者が大勢いるということは、腐り果てているのは為政者に限らず、国民そのものであるという認識を強く持たなければならない。
2018-03-12 16:50:50ちゃんとしたおとなの怒り、つまり正義の怒りというものをまったく具えていない日本人は、感情的な、子ども染みた怒りしか知らず、ために、その日その日を、もしくは人生の全体を誤魔化しながら生きようとする、姑息な道を選択してしまい、国家を私物化している連中にとってまことに都合のいい存在。
2018-03-12 16:53:19強者にとって御しやすい人間ばかりで成り立っているこの国は、現実や真実を指摘されることを極端に忌み嫌い、それが本当であればあるほど顔を背け、目と耳をふさぎ、あげくに、見え透いた逃げ口上にしがみつき、「野暮」だの「無粋」だのという、風人気どりの価値観を楯にして、ぼろぼろの生涯を送る。
2018-03-12 16:55:42厳しく鋭い指摘を受けた場合、酒浸りになりながら「説教はご免だ」のひと言を口にさえすれば、それだけでもう文化人気どりの、一端のおとなになったつもりの輩がごまんといるようだが、とはいえ、そうした反撃にもならない反撃も、しまいには全部自分自身に叩きつけられることになり、逃げ場を失う。
2018-03-12 16:57:34本気で生きようとしたことなど一度もなければ、その真似事さえも試したことがない者が、人生を語る場合、結局は泣き言の美学とやらに相場が決まっていて、日本文学はそれのみで成立しているところがあり、そのせいで、隠れ蓑として悪用する読み手が、異常に増大し、数の多さで文学を成立させている。
2018-03-12 17:00:10酒浸りになりながら、言い訳ばかりを考えながら、逃げることのみに専念しながら、手近な異性にちょっかいを出しながら、愚痴のたぐいでおのれを飾り立てながら、「人生なんてこんなもんだよ」とつぶやきながら、秘められていた才能を引き出す努力もしないままに老いてゆくとは、なんと勿体ないことか。
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