【横山光輝「三国志」講座158「静寂の陣」】

横山光輝「三国志」を一話ずつ解説してみようというコーナー。第158話「静寂の陣」の巻。 ※解説はbotさんの個人的見解です。 ※今回の話は、大判・横山光輝「三国志」第10巻に収録されています。
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横山光輝「三国志」武将かるた_bot @yms_karuta

【横山光輝「三国志」講座158「静寂の陣」01】 第158話です。曹操の秘計に引っかかった周瑜は、重傷を負ってしまいました。すぐさま呉軍の陣に戻り、医師の手当を受けます。しかし、どうも容態はよろしくないようです。

2018-03-13 12:36:19
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【横山光輝「三国志」講座158「静寂の陣」02】 素人が下手な矢の抜き方をしたものだから、矢の根本が折れ、矢じりが骨の中に残っていると医師。骨を削って取るより方法はないと言います。ちゃんとした麻酔なんてないでしょうから、かなり手荒な治療方法と言えます。医師は木槌とノミを用意させます。

2018-03-13 12:38:19
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【横山光輝「三国志」講座158「静寂の陣」03】 当時、世界で最先端の医療技術はあったのでしょうが、それでも麻酔とか消毒とか細菌学とか、そのへんまでを全部カバーしているとは考えにくいため、最高指揮官である周瑜への治療とはいえ、かなり危険を伴うものと思われます。

2018-03-13 12:40:39
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【横山光輝「三国志」講座158「静寂の陣」04】 コーンコーンと槌の音が鳴り響くと同時に、ギャアアアと周瑜の悲鳴が。一通り治療が終わって手を洗う医師。一応キレイにしています。アルコール消毒とかではないと思いますが。どうじゃ、と尋ねる魯粛に、安心はできないと医師。

2018-03-13 12:42:57
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【横山光輝「三国志」講座158「静寂の陣」05】 矢じりには毒が塗られていたようです。感情が高ぶったり怒ったりすると、骨の傷と肉の間から高熱が出るといい、何事も心配させず安静にするよう医師が言います。魯粛は、周瑜が元気になるまで敵に挑まれても陣門を固く閉ざしておくと言います。

2018-03-13 12:44:47
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【横山光輝「三国志」講座158「静寂の陣」06】 一方曹軍のいる南城。曹仁は、牛金から矢が周瑜に当たったとの報告を受けます。呉に周瑜がいなければ恐れるものはない、呉軍を追い払う絶好の機会が訪れたと曹仁は喜びます。そこで牛金は様子を見に行くことに。曹仁は無茶はするなよと忠告します。

2018-03-13 12:47:25
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【横山光輝「三国志」講座158「静寂の陣」07】 牛金が軍勢を引き連れ呉陣営の前に到着。静かで様子がおかしいです。牛金は、とりあえず呉軍を挑発します。怒って出てくれば周瑜は健在ということでしょう。しかし、呉軍はじっとしています。提督が重傷でなければ…と、甘寧や太史慈らは無念の表情です。

2018-03-13 12:49:57
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【横山光輝「三国志」講座158「静寂の陣」08】 この静けさはどういうことか、と訝しむ牛金。とにかく今日のところは引き揚げて曹仁に報告します。呉が打って出ようとしないという報告を聞いた曹仁は、ひょっとしたら周瑜がすでに死んでいるのを隠しているのではないかと考えます。

2018-03-13 12:51:31
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【横山光輝「三国志」講座158「静寂の陣」09】 曹仁は、もう少し挑発を続けてみて、それで様子をつかもうと言います。ニヤリ顔をした牛金は、呉軍が頭にくるような挑発をしてあの静けさの原因を探ってやると言います。

2018-03-13 12:52:51
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【横山光輝「三国志」講座158「静寂の陣」10】 翌日、再び呉陣営に向かった牛金。柵まで来たら応戦せざるを得ませんが、とりあえずにらみ合いです。牛金は、ありったけの挑発行動に出ます。腰抜け呉軍を笑ってやれと言って、大笑い。バカにされた呉陣営は、悔しさに顔が真っ赤になる兵士が多数。

2018-03-13 12:55:11
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【横山光輝「三国志」講座158「静寂の陣」11】 甘寧などは、これ以上の悪口には耐えられんと、魯粛に戦わせてくれと押しかけます。魯粛は、今、周瑜の気持ちを高ぶらせたりすると病気が再発するからダメだと言います。ならば、この際一度呉に引き揚げ、周瑜の病が治ってから再度攻めようという意見が。

2018-03-13 12:57:36
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【横山光輝「三国志」講座158「静寂の陣」12】 通常ならそれもありなのですが、魯粛はそれが少しまずいのだと言い出します。周瑜は南郡の城取りが呉軍の手に余るなら、劉備玄徳に好きなように城をとってもいと約束したという、例の密約の件を打ち明けます。甘寧などは初耳だったようです。

2018-03-13 12:59:06
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【横山光輝「三国志」講座158「静寂の陣」13】 もし、呉軍が引き揚げて、玄徳が押し入ってきたら、自分たちの今までの苦労はなんになる、と詰め寄る甘寧。魯粛は、だから、動くに動けないと応えます。むむむ、と甘寧。どうすればいいのか、と大将たちは考え込んでしまいます。

2018-03-13 13:00:21
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【横山光輝「三国志」講座158「静寂の陣」14】 今日も呉軍は静まり返ったままという報告を受ける曹仁。牛金は、悪口雑言好きなことを言ってきたが、一兵も出てこようとはせんと言います。今日で挑発は七度目だぞ、と曹仁が言っているので、丸一週間、同じようなことをしてたようです。気が長いですね。

2018-03-13 16:21:19
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【横山光輝「三国志」講座158「静寂の陣」15】 さすがにこれは異常だと、曹仁。いつもは糸目ですが、ここで片目だけ見開き、きっと周瑜は死んだのだ、と周瑜の死を確信。周瑜亡き後の呉軍など恐れることはないと、総攻撃をかけることを決定します。副将達もよしきたとやる気まんまんに。

2018-03-13 16:22:59
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【横山光輝「三国志」講座158「静寂の陣」16】 銅鑼の音が鳴り響き城門が開けられます。曹仁を先頭に総攻撃を仕掛ける曹軍。物見櫓から見ていた呉軍は、その動きをキャッチします。総攻撃とあってはやむを得ず、応戦をします。弓隊が並べられ、迫る曹軍に向かって打ち方始め。曹軍も弓で対抗。

2018-03-13 16:24:56
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【横山光輝「三国志」講座158「静寂の陣」17】 静寂だった呉陣営ですが、流石に合戦となれば静かには出来ません。あちこちで叫び声があがります。周瑜もこれに気付き、どうしたことかと周囲に尋ねます。とっさに、味方が訓練をしていると側近が答えますが、すぐに嘘だとバレてしまいます。

2018-03-13 16:26:38
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【横山光輝「三国志」講座158「静寂の陣」18】 いらぬ気遣いは無用と、周瑜は剣と鎧を持ってくるように言います。躊躇する側近ですが、いいから持って来いと一喝すると飛び出していきます。怪我をおして周瑜は鎧兜を身にまといます。結構な重量なはずですが、堂々たる立ち居振る舞いを見せます。

2018-03-13 16:28:49
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【横山光輝「三国志」講座158「静寂の陣」19】 我に続けと、周瑜は馬に乗り、最前線に向かいます。激しい戦闘が繰り広げられていますが、曹仁は周瑜の姿を認めると、死んだと思っていた目算が外れたと、苦虫を噛み潰した表情に。兵士たちも動揺が広がりますが、ここは曹仁、慌てません。

2018-03-13 16:30:42
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【横山光輝「三国志」講座158「静寂の陣」20】 周瑜に矢が当たったのは確実だと。ならば金瘡の病はまだ治っていまい、と推測します。金瘡とは、刀剣や矢じりなどによる切り傷。破傷風というのはまだ知られていない時代ですが、戦場ではおそらく多かった症状と思われます。

2018-03-13 16:37:09
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【横山光輝「三国志」講座158「静寂の陣」21】 曹仁は経験上、金瘡の病は気を高ぶらせると再発すると知っていたようで、ここで全員で周喩をののしれと命じます。すると、曹軍兵士たちは、やーい周瑜と好き勝手に騒ぎ始めます。それを聞いた周瑜は頭に血が上り始めます。許せんと口走った途端、喀血。

2018-03-13 16:39:01
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【横山光輝「三国志」講座158「静寂の陣」22】 そのまま落馬してしまいます。呉軍兵士たちは慌てて周瑜を回収。それを見たそう人は、見よ、奴は血を吐いて死んだぞ、と言って再び攻撃を命じます。こうなるともう勢いは止められません。必死に退却して、陣門で守りを固めようとする呉軍。

2018-03-13 16:40:53
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【横山光輝「三国志」講座158「静寂の陣」23】 なんとか周瑜も陣中に戻しますが、この日の呉軍の敗北はみじめなものでありました。 しかし、周瑜はこのままでは終わりません。リベンジを果たそうと期するものがありますが、この続きはまた次回です。 今回はここまで。

2018-03-13 16:44:56