言語処理研究者・技術者の育成と未来への連携
着任当時は「この大学にいる以上はトップ層の研究レベルを引き上げるのが自分の使命だ」と思ってたけど、そういう人達はむしろ余計なことしない方がどんどん延びていくので、環境やセーフティネット作りに専念するほうがいいのかなと最近は思っている。
2018-03-16 12:41:35午後の部
NLP若手の会 荒瀬由紀(大阪大学)
午後のセッションは産業界とアカデミアの間のお話。トップバッターは YANS(自然言語処理の若手の会のシンポジウム)委員長の阪大荒瀬さん。#nlp2018
2018-03-16 13:04:24荒瀬「合宿形式なので、所属の違う人が相部屋になるようにしたり、シングルセッションでポスターにしたりして、交流を促している。自分と違うスタンダードがあることを知る機会を提供したい。スポンサーも順調に伸びている。企業の人との交流も盛ん。ロールモデルが見つかるかも。」#nlp2018
2018-03-16 13:06:43荒瀬「国内外のインターンシップ。海外大学へのアプライ。奨学金。知らないだけでチャンスを逃していることがある。そういう情報共有もしたい。共同研究、インターンシップ、就職につながった事例も多数。大学院で言語処理の専攻に変わるきっかけになった学生も。」#nlp2018
2018-03-16 13:09:35荒瀬「YANS の課題。レベルが上がって発表へのハードルが高まってしまった。参加する研究室の固定化。アウトリーチ活動が必要。参加者数が150人を超えてしまい、話しやすい集団で固まりやすい。合宿形式では時間や費用負担の問題。」#nlp2018
2018-03-16 13:11:38PFI/PFN主催勉強会 海野裕也(Preferred Networks)
次は PFN の海野さんによる PFN におけるセミナー活動の紹介。企業の中で勉強会を定着させるための tips、それによる社会貢献に目的意識。#nlp2018
2018-03-16 13:12:55海野「PFI/PFN における勉強会、セミナーの例。OSS活動。学会。論文読み会。インターン。会社ブログ。招待講演。書籍執筆。社外セミナー。線形分類器を伝えるだけでも社会的な意義がある。TechTalk。読書会。社内セミナー。社内プロジェクト共有。」#nlp2018
2018-03-16 13:14:40海野「PFN セミナー。毎週木曜、YouTube で配信。創業初期から10年続いている。自らハードルを上げる。ふらふらになりながら徹夜で作ったり。日常業務外で調査・勉強の時間を強制的に設ける。強制的にやらないと、業務に関することしかやらなくなってしまう。」#nlp2018
2018-03-16 13:16:26海野「社外勉強会。Chainer meetup。Deep Learning Lab。Jubatus のようなツールのハンズオン。社外から100人強集まる。社内プロジェクト共有。年に3回、各プロジェクトを社内でポスター発表。色んな立場からコメントをもらう。」#nlp2018
2018-03-16 13:18:14海野「各領域の専門家は社内にいるが、全ての仕事ができる人はいない。スタートアップは営業でも技術的な話ができなければならない。技術者でも営業的に話せなければならない。営業、技術、研究のそれぞれの信頼関係が一番大事。」#nlp2018
2018-03-16 13:20:24海野「一般的に、勉強会は聞く人より発表する人が勉強する。強制的に発表する人にならないと、知識が陳腐化する。最初から話すのがうまい人はいない。技術者の人でも、話すことを練習する。」#nlp2018
2018-03-16 13:21:37海野「外から見える仕事。日常業務でしたことは必ずしも社外で話せない。そればかりだと転職するとき何をしたか説明できない。会社は潰れる。グループは解散する。個人のキャリアを考える。今何があるかより、これからどうするか。足りない点を認識し、解決する仕組みを作る。」#nlp2018
2018-03-16 13:24:15MT勉強会 須藤克仁(NAIST)
次は機械翻訳(MT)勉強会の取りまとめの NAIST 須藤さん。機械翻訳に関する情報交換。母体は関西 MT 勉強会。京大、NAIST、NICT、NTTあたりのメンバー中心にこじんまりとスタート。#nlp2018
2018-03-16 13:26:13須藤「2012年スタートした関西 MT に徐々に人が増え、関東からの出張組も出るように。2017年には関東 MT も発足。関東 MT は首都大勢、そして企業が多い。関西は MT 学生が徐々に減っている。関西で MT の世話人をしてくれる人、そして学生も募集中。」#nlp2018
2018-03-16 13:31:24須藤「機械翻訳温故知新。ニューラル翻訳の登場で色々変わってしまった。ただ、昔の機械翻訳の知識にスポットライトが当たる日が来るかもしれない。機械翻訳が楽しいと思う人を増やしたい。」#nlp2018
2018-03-16 13:34:00パネル討論「技術者との連携」パネリスト: 金山博、荒瀬由紀、海野裕也、須藤克仁、賀沢秀人(進行)
ここから午後のパネル討論「技術者との連携」。徳永さん(フリー)。「初めて参加した言語処理学会はぼっち参加。2回目の言語処理学会もぼっち。」小町(首都大)「初めて参加した言語処理学会は懇親会にお金だけ払って行かなかった。D1でようやく行けた。初めての人にハードル高い。」#nlp2018
2018-03-16 13:42:58金山「若い人大歓迎。懇親会には補助を出している。飲み会こそ本質。若い人も話しかけてほしい」海野「若くはないが分野を変える人は必殺名刺交換。名刺交換してアイスブレークできる。若い人には周りから話しかけてほしい。1回でも話すと話しかけやすい。上の人から話しかけて。」#nlp2018
2018-03-16 13:47:26荒瀬「YANS は合宿で相部屋なので、異年齢でも強制的に話せるメリットがある。あと、先輩や先生に1人でも誰か紹介してもらうとか。飲み会はポツンとしてしまう人が出てきてしまうので、幹事側として話しかけてあげたい。」#nlp2018
2018-03-16 13:49:53須藤「関西 MT 勉強会は、異業種交流で一番進んでいるのではないか。職業翻訳者の方々と、機械翻訳技術者の方々と交流している。あと、同じ組織(研究室、企業)の先輩は、後輩に他の組織の人を紹介する、という役割を果たしてほしい。国内の学会や勉強会は人脈形成に重要。」#nlp2018
2018-03-16 13:52:00去年、AI若手の会をやったときに考えたのは、そもそも来ない人については「相手のフトコロに飛び込む」、来るけど話すのが苦手な人については「喋りかけるための言い訳を作ってあげる」、というのを考えた記憶。
2018-03-16 13:57:07