@henda4のついのべまとめ

へん子@推し増し中 @henda4

#twnovel 電車の直通運転が始まることで、ターミナル駅舎がなくなる。少し前から電車やホーム、電光掲示板まで撮影しているひとがいた。そういう私も最後だからと窓の外を眺めてる。後ろから洟をすする音が聞こえた。訝しんで振り返ると大きなマスク。なんだ花粉症かと再び視線を車窓に向ける

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#twnovel タイムカプセルは不思議なものだ。何時に開けると決めた時は、こっそり開けたくて仕方なかったのに。いざ開ける時が近付くと、後ろめたい思いに襲われる。喩えるならパンドラの箱。私は箱の中身を知ってしまったパンドラ。

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#twnovel タイムカプセルを開けたくない衝動。中学生のとき、卒業から10年経ったら開けると、その時の思いを詰め込んだ。あれから10年は経っている。帰省の度にカンカンを見る。気恥ずかしさとはまた違う、抉られるような感覚。あれから10年は経っている。誰も開けようと言いださない。

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#twnovel 富士山にイルミネーションしたとして、どれくらい明るくすればわたしから見えるかな。この子はたまに突拍子もないことを云う。富士山からここまでの直線距離でも届く明るさだよね。僕ものせられてしまう。逆にわたしの目がどれくらいよければ普通のイルミネーションでも見えるかな

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#twnovel ワタシの隠れた恋心-その1- 出会って5年目になるカレ。仲良くなれると思ってなくて、隣に座っても気不味いだけ。会話もすぐに終わるんだけど、どこか惹かれて、もっと仲良くなりたくて。君の話が聞きたいよ、もっと話を聞かせてよ。そんな気持ちも4年間、心にずっとしまってる

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#twnovel アタシってどの辺のポジションなんだろうって。トクベツ？ チガウノ？ ホントウはそんなの関係なくって、キミがホンネになれるうちのヒトリでいれるだけでシアワセ。キミがココロをゆるせるうちのヒトリだという事実。それだけでいいんだ。それだけでー

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#twnovel サンタさんへ。おねがいするのがおそくなったけど、ちゃんときいてくれますか？ ママにはゲームがほしいなんて言っちゃったけど、本とうはパパがほしいんです。ぼくだけじゃママをまもれません。サンタさん、わかるでしょ？ きょうのよる、ママをむかえにきてください。

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#twnovel いくら嘆いても歳はとるわけだし、大好きなひととの歳の差だって縮まるわけじゃないんだから。それだったら、わたしより何年も前にあなたが見た世界をようやく見れるんだって思ったほうがしあわせなんじゃない。あなたが見ていた景色はどんな感じだったのかなって想像しながらさ

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#twnovel 私は明日、世にも薄情な女に成る。総ての誘惑を絶ち、唯一の幸せだけをこの手にする為に。雑音を遮断するイヤフォンをしよう。周りが見えぬようサングラスをしよう。私は明日、たった一つの約束を守る為、目の前の欲にしか目をくれない、卑しい女に成り下がる。

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#twnovel 泣きたい少女は泣けないままで瞳に泪を抱えてる。泣きたいあの子の泣きたいワケを、これっぽっちも僕は知らない。泣きたいあの子の泣けないワケを、これっぽっちも僕は知らない。愚かだね、愚かしいね。これでも僕は彼女を好きだと言い張れるのか。言って彼女が救われるのか

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#twnovel ふたりだけの秘密。なんて甘美な響きでしょう。ほんとうはタメ口聞くの、ほんとうは名前で呼び合うの、ほんとうは気のある同士なの。全部全部ふたりだけの秘密だよ。みんなには内緒、ママにも内緒。「何してる？」も「ーーくん」も「好きかもね」も。指切りげんまん、ふたりの秘密

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#twnovel 眠りの世界まであと一歩というところで、ケータイが鳴った。夜分遅くにごめんなさい、とアドレス変更の知らせ。署名のとろこにカッコ書きで旧姓と書かれている。結婚？ マジでか。遅い時間に一斉送信お疲れさまの意味を込めて、わかったよ☆ と返信。送信作業のペース乱してやる

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#twnovel 春の風が吹くころ、アタシが思い出すのはアイツだけど、アイツが思い出すのはアタシじゃないんだなって。軽い気持ちで考えたら頭から離れなくなってさ、この曲を聴くたびに浮かんでくるんだよ。ガキのときに好き同士だっただけ。おセンチにも程がある。あーあ、いま何してんのかなぁ

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#twnovel 君と出逢って変わったことは、両手でも数えきれないくらい。お酒もこんなに飲まなかったし、夜空もこんなに見上げなかった。僕の生活はまったく変わってしまったかも知れないね。ひとつだけ、君と出逢ってから変わってないのは、世界でいちばん君のことを大切だと思っていることだよ

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#twnovel 風がひんやりしはじめて、木の葉の色が変わるころ、時計のじいさんは大慌て。ワシも歳をとったもんだ、勘が鈍ってきたのかね。時計のじいさんの仕事は四季時計を動かすこと。これじゃあ早く冬が来過ぎちまう。時計の針によっこらしょっとよしかかり、少しだけ進むのを遅くしています

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#twnovel 新宿の小さなお店がならぶその通りに「会員制」と札をぶら下げたバーがある。もちろん会員制なんかではない。変わり者のオーナーが興味半分で下げているだけなのだ。一見が来ないから重宝しているという。常連が連れを呼んで、連れが常連になって、食物連鎖のようでおもしろいという

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#twnovel 最近眠れなくて。疲れれば強制的に寝れると思って、いろいろ試すんだけどやっぱり寝れなくてさ。珍しく仕事帰りに飲みに行ったら、ビールの所為でふわっとしちゃって、帰ったらすぐ寝れたんだよね。こういうの良くないんだけど、しばらく頼っちゃいそうだよ

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#twnovel あの人はいつもそう。ちょっと誤解をされやすい。今日だってほら、前の人を押し退けて座席を取るの。こわい顔して、一目散なものだからイヤなオジサンよね。それでも、私がひと足遅れて傍にいくと、スッと席を譲るのよ。絵に描いた不器用。いつまで経ってもガキ大将のままなんだから

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#twnovel いつかどこかで、貴方が貴方の生き方に、疑問を抱いたその時に、見えないくらい遠い場所から、見守ることしかできないけれど。それでも、貴方は貴方を信じて、貴方の信じる路を歩んで。険しかろうと、厳しかろうと、僕は貴方を、貴方の信じる貴方を信じる。

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#twnovel 朝起きたらカラダがやけに軽くって、どうしたのかと思ったら、ココロに羽がはえてたんです。よーく感じなきゃわからないけど、白っぽい羽がちょこんって。朝の憂うつなんてどっかにいってしまいました。ココロの羽は飛ぶためじゃなくて、嫌なことを吹き飛ばすためにあるんですね

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#twnovel 「ねぇ、ハロウィンの恐怖って知ってる？」「なにそれ、聞いたことないよ」「聞きたい？」「聞きたい」「後悔しない？」「勿体ぶるなよ」「実はね」「うん」「ハロウィンが終わると」「うん」「11月」「へ？」「11月に、なるんだよ」

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#twnovel 「トリック オア トリート！」「ごめん、お菓子は全部なくなっちゃったんだよぉ」「なんだ、つまんねぇな。何のための仮装だよ」「あ」「ん？」「私をあげるから、たくさんイタズラしていいよ」「バカか」

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#twnovel 夕陽は沈み、海がマーマレード色になっていく。食パンが食べたくなるね。笑った君はもう居ない。買ってこようか。笑った僕も遠い昔に置いてきた。苦くて口の中にガラガラと残る、後味ばかり爽やかな僕の初恋。マーマレードのように思い出はキラキラと輝くもの

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#twnovel 帰り道、光る画面を覗くのをやめて顔をあげてみた。目の前には上がったばかりのオリオン座。そういえば、流星群の時期だっけ。それから少し空を見上げて歩いてみた。流れ星はみえなかったけど、願いって叶うもんなんだ。痛くなってきた首をさすって、原稿用紙に向かいだす

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#twnovel 朝寝坊が増えました。お弁当も手抜きになりました。週末はほとんどライブハウスで騒いでます。ウィスキーはやっぱり苦手で、日本酒がやっぱり好きみたい。嫌いな音楽ができました。行きたくない場所が増えました。あなたと別れて変わったところは、だいたいこんな感じです。