2018年、高畑アニメから何を学ぶべきか

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uroak_miku @Uroak_Miku

26)公開当時、日本はまだバブルの空気が濃厚でした。それゆえ女性の自立という視点からあの映画は論じられがちでした。また当の二十代の働く女たちから反発の声も大きかった。痛いところを突くな!と。

2018-04-06 18:16:30
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27)少子高齢化にあえぐ2018年の今、『ぽろぽろ』を見ると、そこにあるテーマの深さ、冷酷さに身震いするかな。

2018-04-06 18:17:31
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28)さらに数年後に作られた『ぽんぽこ』も、やはり村の維持というテーマが出てきます。出産というテーマが。狸たちは産児制限を誓うのだけどしょせんはケダモノゆえに春の季節になると盛って子をばんばん作ってしまう。

2018-04-06 18:19:33
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29)ムラの維持という冷酷なテーマを逃げずに描くのが高畑アニメだとすれば、結局逃げてしまうのが宮崎アニメ。『もののけ姫』のタタラ場は子どもがひとりもいなかった。ムラ・テーマに背を向けたのです。

2018-04-06 18:21:23
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30)まんがのほうの『ナウシカ』でも、ナウシカはあの後子を産んだのかは曖昧にされた。世界の半分が滅び、人類も激減してしまったなか、子をたくさん産み育てるのは人類社会というムラの維持のために絶対最優先のはず、なのだけどナウシカはどうも母親になることをためらうのです。

2018-04-06 18:23:35
uroak_miku @Uroak_Miku

31)人類激減と再生のために女たちを「産む機械」と割り切るのは、小松左京がすでに『復活の日』でやっていますね。彼の場合はムラというよりは文明の維持という視点からの問題提起でしたが。

2018-04-06 18:25:39
uroak_miku @Uroak_Miku

32)こうやってつぶやいていくうちにいろんなことが頭の中から湧いてくる。収拾がつきそうにないので今はこのあたりでいったん留めるつもり。

2018-04-06 18:26:53
uroak_miku @Uroak_Miku

33)少子高齢化という、ムラ維持における最大の危機がじわじわと迫る今、私たちは高畑アニメから何を読み取れるのか…

2018-04-06 18:27:50
uroak_miku @Uroak_Miku

34)皆さんも考えてみてください。

2018-04-06 18:28:15