川内神通のえっちなの

酔った勢いで書いてて気がついたらえっちなSSが一本できあがってた
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深海さかな @dzurablk_kai

まるで命乞いをする口元のように断続的に震える姉の陰唇に、だがしかし神通は絶対に舌を挿し込みはしない。自らの唾液で、愛する人の体液を薄め穢してしまいたくはないからだ。唇でついばむように、優しく諭すように、包み込み焦らして苛むのみに留めるのだ。 #今夜の川内神通R18

2018-04-12 21:59:20
深海さかな @dzurablk_kai

無論、いかにマゾヒズムな性的趣向を内に秘めた川内とて、そんな神通の愛撫にされるがままではいなかった。現に神通の下腹部は姉の筋肉質な腕に身じろぎひとつできぬほど固定され、最も敏感な蕾とその裏側をしきりに舌で責め立てられている。 #今夜の川内神通R18

2018-04-12 22:04:20
深海さかな @dzurablk_kai

だが神通にとっては川内のそんな抵抗がもたらす性感も、嗜虐の快楽の前には微々たるものである。否、厳密には自らの愛撫で川内が苛まれた結果、その微かな抵抗すら無に帰すと同時にどうしようもない屈服の敗北感と共に姉が絶頂を迎える仕草、それだけが愛らしくて仕方ないのだ。 #今夜の川内神通R18

2018-04-12 22:07:47
深海さかな @dzurablk_kai

そう、それはちょうど、唾液を混ぜ込まぬよう注意深く神通が川内の蕾に歯を立てた、今この瞬間のように。 「~~~~~~~~~ッッッ!!!!」 それと同時に川内の肢体は、背骨でも折れるのではないかと心配になるほど急激に仰け反った。 #今夜の川内神通R18

2018-04-12 22:09:48
深海さかな @dzurablk_kai

だが神通はなおも姉への追撃の手を緩めはしなかった。前歯で挟んだ姉のクリトリスを、更に舌先でくすぐりなぶる。絶頂直後に性器に直接もたらされる愛撫はさぞかし好評だったと見えて、川内の内側からは粘度の高い蜜が幾度も漏れ出し、それはさながら失禁のようだ。 #今夜の川内神通R18

2018-04-12 22:11:59
深海さかな @dzurablk_kai

「もうやめ…ッ!! じんつっ、変になっちゃ…ッああ!? 変になる…からぁ!!!」 「またそんなこと言って甘えて。ダメですよ? 姉さんったら、自分だけ勝手にイったりして」 「だってぇ…神通が、苛め…!!」 #今夜の川内神通R18

2018-04-12 22:16:58
深海さかな @dzurablk_kai

「いつも身勝手な姉さんには、オシオキです」 「ひっ…!?」 言うや否や神通は、自らの大腿部で川内の頭部を両側から包み込んだ。 「ほらどうですか姉さん、こうしたら何にも聞こえないでしょう?」 神通の下半身で川内がもごもごと必死に何かを伝えようとしている。 #今夜の川内神通R18

2018-04-12 22:18:30
深海さかな @dzurablk_kai

「姉さん、こうやって責められるの、好きですもんね? こうして耳栓みたいにすると、私の下半身を舐める音だけが頭の中で響いて、余計感じるんでしょう? 本当に淫乱なんですから」 だがそう言う神通も、密かに増幅された快楽に耐えるのに精一杯であった。 #今夜の川内神通R18

2018-04-12 22:20:49
深海さかな @dzurablk_kai

自身のそけい部から太ももの内側、そして秘部に至る性感帯の大半が川内の頭部と密着せざるを得ない今、神通の下腹部の内側では性感の嵐が荒れ狂っているのだ。それはまるで後頭部を力強い腕でがっちりと押さえられたままディープキスをされるかのような、 #今夜の川内神通R18

2018-04-12 22:22:34
深海さかな @dzurablk_kai

体の内側に無理やり液状化した快楽を塗りたくられるかのような感覚。それが今、神通の子宮へと留まることなく押し寄せ続け、眼前にある姉の陰部から漏れ出た愛液と体の深層で溶け合い増幅されることで、味わったことも無いほど強烈なオーガニズムを招きつつある。 #今夜の川内神通R18

2018-04-12 22:25:11
深海さかな @dzurablk_kai

神通の下腹部、その奥深くからもたらされた快楽と脳髄の深淵から湧き出た背徳感が、体の中で溶け合い爆発的に増幅する。 その瞬間神通は半ば無意識に、姉の花園の入り口を唇で押し開き、できる限り奥深くまで舌を突き入れ掻き回していた。 #今夜の川内神通R18

2018-04-12 22:32:11
深海さかな @dzurablk_kai

神通の絶頂にあわせ、今までずっと蜜を漏らす他に一切の愛撫を与えられていなかった川内の粘膜もが連鎖的に、強烈な刺激に震え収縮と痙攣を繰り返す。 二人はそのまま四肢の震えが治まるまでの数分間、互いの肌を重ね合わせたまま無言の愛を交わした。 #今夜の川内神通R18

2018-04-12 22:34:14
深海さかな @dzurablk_kai

人間の身体というものは、なんてもどかしい代物だろう。 神通にはそう思えて仕方なかった。 どんなに愛する人と身体を重ねても、どんなに川内の奥深くまで愛そうとも、互いの肌が、粘膜が、肉体が邪魔をして、愛する人と一つになれない。 #今夜の川内神通R18

2018-04-12 22:37:37
深海さかな @dzurablk_kai

川内と初めて姉妹としての一線を越えた日から、ジレンマが神通の心を捉えて離さないのだ。 同様の快楽を同じように感受しあまつさえ肉体が溶け合うかのような快感を共有しているにも関わらず、互いの肢体は肌に遮られたままで、どうしようもない距離感を感じずにはいられない。 #今夜の川内神通R18

2018-04-12 22:40:03
深海さかな @dzurablk_kai

だが、それでも。否、だからこそ、何度でも愛を重ね、その度に確かめ合いたくなるのだろう。 儚く消える一瞬の感情、感覚、性感だからこそそれは切なく、そしてこの上なく尊いように、人の心と身体は感じ取ることができるのだ。 #今夜の川内神通R18

2018-04-12 22:42:48
深海さかな @dzurablk_kai

「姉さん」 隣で未だ荒い息を継ぐ姉を、そっと呼びかける。 交錯する二人の視線は、姉妹の間の愛情をとっくに踏み越えた情愛を帯びている。 視線に当てられ神通は、そっと姉の身体を抱いた。性感を掻きたてる情熱的な愛撫はそこにはない。 #今夜の川内神通R18

2018-04-12 22:46:10
深海さかな @dzurablk_kai

あるのはただ、心細さから来る微かな震え。 「私、怖いんです…姉さんがいつか、いなくなってしまうんじゃないかって」 「死なない人間なんていないよ神通。私だって、神通だって、例外じゃないんだから」 川内も気を遣ったつもりなのだろう、だがそれにしても芸が無さ過ぎる。 #今夜の川内神通R18

2018-04-12 22:47:53
深海さかな @dzurablk_kai

これだからいつまで経っても同性異性を問わず恋人ができなかった、という自覚が川内には致命的に足りていない。だがそんな姉の朴念仁ぶりが今の神通をとても安心させた。その分姉の魅力を独り占めできる、誰にも気付かれない恋人の魅力を自分だけが味わうことができるのだから。 #今夜の川内神通R18

2018-04-12 22:50:57
深海さかな @dzurablk_kai

一瞬で消えてしまう愛だから、いつかは消えていなくなってしまう恋人だから。 だからこそ、今この瞬間だけは、愛する人の存在だけで自らを満たしてほしい。 神通はそんな思いを込めて、川内に乞うた。 「今夜は…一緒にいてくれますよね…?」 #今夜の川内神通R18

2018-04-12 22:54:19
深海さかな @dzurablk_kai

対する川内は、一瞬きょとんとした顔になる。だがすぐにいつもの力強い笑顔に戻ると 「…端から寝かさないつもりのくせに」 神通の頭をわしゃわしゃと撫でた。子供の頃から代わらぬその仕草に、神通も安堵感からか知らず知らず笑みが零れた。 #今夜の川内神通R18

2018-04-12 22:55:42
深海さかな @dzurablk_kai

「じゃあ、今度は姉さんが…私を、愛してください」 神通は立ち上がると、辛うじて身体の各部に引っ掛かるように残されていた着衣を脱いで、月明かりに裸体を晒した。その絹を思わせる柔らかな肌は、唾液に汗、そして秘部から漏れた蜜、互いの体液に濡れていない部位は無い。 #今夜の川内神通R18

2018-04-12 22:59:22
深海さかな @dzurablk_kai

一見すると汚穢とも取れるその肉体はだがしかし、互いの愛の結晶であった。愛する人の子供を為せぬ身体であるからこその、情欲の証がマーキングのように残された、二人の愛の結晶。 「今度は姉さんが…私をめちゃくちゃに…シて?」 #今夜の川内神通R18

2018-04-12 23:02:26
深海さかな @dzurablk_kai

神通の濡れそぼった肉体を、川内が優しく抱きしめる。 「そんなこと言ったら、今夜は寝かさないよ…?」 「…むしろ、嬉しいです」 こうして川内と神通の夜は人知れず静かに、だが同時に激しく、更けていくのであった。 #今夜の川内神通R18

2018-04-12 23:04:16