オペラ『アイーダ』の登場人物から読み解く安全保障
過去ツイ
そもそもヴェルディのオペラはアイーダとかオテロとかそんなんばっかだし、オテロの原作者シェークスピアだし演劇の200年以上の伝統を否定すんのって twitter.com/koshian/status…
2018-01-07 09:32:01アイーダのオペラで一番偉いのはファラオの重い衣装着て歌い続けるバスの人なんじゃないかという気がしてきた youtube.com/watch?v=b8rsOz…
2018-03-14 10:13:24※「勝ちて帰れ」Ritorna Vincitorのこと
アイーダに出てくるアムネリス、玉座がオマケでついてくるファラオの娘でありながらラダメスに振られるという、近代オペラ屈指の負けヒロインである
2018-03-16 16:58:10オペラのアイーダ、筋を追うにつけ、エジプトのガバガバさが目立つ。まずラダメスが敵の王アモナスロを捕虜にしても気づかないポンコツ。外交とかなしに戦争に突入したとしたら仕方ないのかもしれないが。
2018-03-23 21:57:02そして前段階としてアイーダも敵国の王女だと気づかないし、同国出身の別の奴隷とかいなかったんか。ヌビア/エチオピアはそもそも王家の人々の顔を誰も知らないタイプの国なのか?
2018-03-23 21:58:26それでもエジプト陣営に人が豊富らしい証拠として、第一幕前半、ラダメスが「外征軍の将軍に選ばれるのは自分だという絶対の自信」を持ってるわけではないという点。神官長のラムフィスに色々吹き込まれて、見てて心配になる程。
2018-03-23 22:00:43というかこのラムフィス。かなりの黒幕じゃね? 脚本によりバリエーションはあるが、エジプト王は高齢で王女のアムネリスに婿をとって継がせたい。ラダメスがその候補だったが、アモナスロに嵌められて失脚してしまう。するとアムネリスが単独の女王になるのだろうか。
2018-03-23 22:02:26「その後」が描かれないので断定はできないが、ラダメスらの断罪に深く関与するほどだからラムフィスは王とアムネリスの親子に深く信頼されており、ラダメス失脚後も宮廷で権を振るい続けるのではないかという気がする。
2018-03-23 22:03:51アモナスロにしてみれば、娘(絶世の美女)を手駒に、若いラダメスを手玉に取るのは捕虜の身ですら容易と思えたかもしれない。しかしその有能な謀略家でも戦場ではエジプトに勝てない。これは何を意味するのか。
2018-03-23 22:05:17エジプトの宮廷に多くの神官・巫女たちや女奴隷がいることから、多数の非労働階級を養うだけの余剰農産物があることが知られる。つまり富める国であり人口も多く、それに比例して兵数も多い。
2018-03-23 22:06:51恐らく、エジプトの屋台骨は若き将軍ラダメスひとりを失った程度では揺るがず、引き続き周辺諸国に勢力を拡大していくのだろう。そんなことをつらつらと考えていた。
2018-03-23 22:07:42能とかで「サワリだけ」観るの不思議だな、と思ってたんだけど、オペラの動画流してたら気持ちが少しわかるようになった。アイーダも「勝ちて帰れ」と「凱旋行進曲とその後の命乞いのシーン」だけ見れば十分なときはある。
2018-04-05 16:21:06