第17回オーフェン読書会【女神未来 下】
前から薄々思ってて、こないだ秋田作品全レビューやって確信したけど、秋田作品の中でオーフェンだけが例外。あとがきにあるように、唯一終わりを考えないまま始めたシリーズだからだろう。収束するのではなく、常に何かが生まれていくシリーズになっている。 #オーフェン読書会 #未来下
2018-04-11 23:14:30また、主役たるオーフェンも他の秋田主人公とはタイプが異なる。この人、執着心が薄いんですよね。他はみんなこの世に留まる理由を強く持っているのに対し、オーフェンだけはどこかへ行ってしまいそうな自分を自分の意志で繋ぎとめている。はっきりと変な人だ… #オーフェン読書会 #未来下
2018-04-11 23:17:09この世に留まり続ける理由。あるいは、世界を壊させない理由。えてしてそれは、「しかし、それでも人を、愛を信じる」になりがちなのですが。オーフェンは違うんですよね。「倫理的=尊厳だから」なんですよ。ある意味めちゃくちゃドライ。そりゃ魔王と呼ばれる。 #オーフェン読書会 #未来下
2018-04-11 23:21:35例えば野生生物を保護すると生態系が壊れるから見殺しにする、ということを、対人間で貫くのがオーフェン。すごい。自分も人間なのに。別に火の鳥に生き血貰ったわけでもないんですよこの人。魔王の力があるとはいえ。 #オーフェン読書会 #未来下
2018-04-11 23:28:27科学者…でもないんだよな。それが自然として正しいから、という、人間の枠の外の目じゃなくて、人間を尊重するからこそという人間の枠内にとどまり続ける目。だけど、やっぱり迷うし後悔もするし落ち込むし…どこまでも人間だから不思議な人なんだよな… #オーフェン読書会 #未来下
2018-04-11 23:31:24先生本人もゆってる通り、オーフェンシリーズは作者の意志と違う動きを持っている。それはつまり、予想がつかないということ。だからこそ、多くの人を魅了し続けるのだろう。 #オーフェン読書会 #未来下
2018-04-11 23:36:35一旦第二部終了で幕を閉じた理由を、秋田先生は「オーフェンだけを書き続けている未来を避けたいから」旨語っていた。いま、先生は多彩な作品を生み出しながら、またオーフェンとも付き合っている。終わらせたから、今がある。 #オーフェン読書会 #未来下
2018-04-11 23:41:14オーフェン、人として尊厳を保ち続ける理由が特にないんだよなあの人…いや、チャイルドマンやアザリーに託されたってのは大きいんだけど、それを直接の理由には自分にもさせないんだよな…自分で見つけた答えを見つめ続けてるんだよな…でもお茶目だったりするんだよな… #オーフェン読書会 #未来下
2018-04-11 23:45:09オーフェンが大好きで、すごくかっこいいと思っていて、でも、そのかっこよさを説明できないんです。ずっと。初めて読んだ中学生のあのときから。 #オーフェン読書会 #未来下
2018-04-11 23:50:58オーフェンの魔王としての立場を庇おうとする次女と、人間としての側面をちゃんとくみ取ってる長女といるのが、バランス… #オーフェン読書会 #未来下
2018-04-12 20:36:55#未来下 #オーフェン読書会 「んー、ものすご休みたいかな。だって立て続けに7連戦くらいしてるし」あっさり言い切ったラッツベインだったが。まばたき一回ですぐに言い直した。ふん、と胸を張って、「でも進んだほうがいいでしょ」 ラッツこういうとこ好き。ベイジットに苦手と言わせるのすごいわ。
2018-04-15 15:47:25#未来下 #オーフェン読書会 喧嘩していようと、何かある時には彼女より頼れるものはない。 イシリーンより強い術者はそれこそいくらでもいると思うけど、マヨールはこれ以上ないくらい信頼してるんだ。直前まで結婚式で尻に薔薇をはさむ話してたのに、このギャップが好きだよ。
2018-04-15 16:02:13というわけで本編終了。番外編として独立していた終端と約束を除くと、実質6冊で第四部を完結させたわけで、勢力図の入り乱れっぷりを考えるとすごい手腕である。作者はもう二冊くらいあってもよかったかなーとおっしゃられていたが。 #オーフェン読書会 #未来下
2018-05-02 00:08:31さて第四部。わたしもあなたもすごい作品だ!続編としても最高だ!と興奮したわけですが、そうでない人も確かにいて、その方たちの感想を目にする機会もあったりしたわけですが。実のところ、言いたいことは分かる気がするのです。 #オーフェン読書会 #未来下
2018-05-02 00:10:31富士見F文庫時代…第一部第二部のノリは、キャラクターの目線と心情に沿って進んでいくものでした。それと同じキャラ小説を期待したときに、第四部は、え、違う…となった人の気持ちも、分かる気がするのです。 #オーフェン読書会 #未来下
2018-05-02 00:13:02とはいえ。格段に状況が複雑になった第四部を、青年の心の旅路である第一部第二部のノリで書こうとしたら、正直、何冊かかるのかそもそも終るのか、終わるにしても何年かかったのか…とも思われるので、わたしは現在の形に満足しています。 #オーフェン読書会 #未来下
2018-05-02 00:17:12それに…実を言えば第二部の時点で、キャラクターに沿い続けて展開していく限界に達しつつあったとも当時から感じていたので、この第四部のテクニカルな展開のさせ方で「オーフェン」が読めてわたしは喜んでいたりするのです。 #オーフェン読書会 #未来下
2018-05-02 00:19:37