『ディープ・コリア』は時代の産物だったのか?

野間易通vs宮沢章夫「サブカルに決着をつける」@Naked Loft を発端にした、『ディープ・コリア』にまつわる議論。
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うぃずやま @wish_mountain

目覚めたら二ケタ台の通知が。 『ディープコリア』云々は野間さんにRTされたからだろうけれど。 補足すると同書で提示された感性が『東京DEEP案内』に見られるようなゲットーツーリズム的なものに繋がって引いてはレイシズムに結び付くのだけれど、その間になにがあったのだろうか的な話でした。

2018-05-03 11:32:14
うぃずやま @wish_mountain

”その間にあった何か”というのは高橋健太郎さんが書いたように「カウンター性が抜かれて商業化」したという動きなのだろう。PCが普及して個人のものになり、ネット整備が整って誰でも情報を発信できるようになると世の中よくなるという性善説に基づくユートピア的観点・希望があったけれど【→続】

2018-05-03 11:41:26
うぃずやま @wish_mountain

【→続】蓋を開けてみれば匿名の誹謗中傷やフェイクニュースを蔓延させる恰好の環境・ツールになった。今から考えれば当たり前といえば当たり前の話なのだけれど。というのが昨夜の話だったと思う。

2018-05-03 11:41:26
kentarotakahashi @kentarotakahash

サブカルって、サブカルチャーからカウンター性を抜いて、適度に商業化されたものじゃないの。アンダーグラウンドでもメジャーでもない、半端な位置で、でも、そこに選民気分で上下を冷笑できる居心地良い空間ができる。

2018-05-03 10:27:05
柳樂光隆 《Jazz The New Chapter》 @Elis_ragiNa

80年代末〜90年代の悪趣味系含めたサブカルのあれこれについて今、語るのは明らかに必要で。ただ、今は「振り返って断罪する」というよりは、あそこから何が生まれたのか、何の起点だったかを考えるために必要だと思うんだよな。あの時代、なぜ多くの人があれをエンタメとして楽しんで消費できたのか。

2018-05-03 14:22:14
柳樂光隆 《Jazz The New Chapter》 @Elis_ragiNa

いろんなものの起点に80年代ごろにあった何かがあるってのはいろんなジャンル/カテゴリーである気がしてて、その「面白がる」みたいなことをもう一度考えたほうがいいんだろうなってのは割と広く共有されてるだろうから、これからきっちり総括されていくんだろうけどね。

2018-05-03 14:56:09
柳樂光隆 《Jazz The New Chapter》 @Elis_ragiNa

その悪趣味系みたいなところとかを楽しんでたメディアに並んで取り上げられていた音楽とか、その辺の読者層に好まれてた音楽が何かとか考えると話が難しくなりそうですねって感じがあるよね

2018-05-03 15:07:48
kentarotakahashi @kentarotakahash

う〜ん、それは文化領域の話だよね。「悪趣味系の面白がる」もそれが悪趣味で終わるなら、一つの文化と言ってもいい。が、それが人権侵害を引き起こしていたら、面白がってはいけない。もう文化領域の話ではない。そこのところのコンプライアンスが80〜90年代は酷く甘かったということだと思う。 twitter.com/Elis_ragiNa/st…

2018-05-03 16:00:49
kentarotakahashi @kentarotakahash

『ディープ・コリア』は一目見れば判る人権侵害本だった訳で、でも、当時はほとんど問題とされなかった。ミュージック・マガジンのようなメディアですら。「悪趣味系の面白がる」文化の前衛として、むしろ肯定的に扱われていたのではないか。

2018-05-03 16:09:28
柳樂光隆 《Jazz The New Chapter》 @Elis_ragiNa

その難しさというのは、当時は自由を標榜してて進歩的であると自負していた人たちの場所にそういう悪趣味系的なものがあり、リアルタイムでその場にいた人たちがイマイチ今の時代のコードに乗り換えきれないところというか。みたいなことを音楽を軸に考えると感じたりする。

2018-05-03 16:12:30
柳樂光隆 《Jazz The New Chapter》 @Elis_ragiNa

音楽と音楽にまつわるカルチャーを考えると、悪趣味的なものや何かを侵害してそうなものでも、何かしらのメッセージとともにあればオッケーみたいな今思えば明らかに緩くて甘えに満ちた空気もあったり。その辺の「メッセージ」とか「批評性」みたいなものも含めて問い直さないと、とは思ったりする

2018-05-03 16:21:53
kentarotakahashi @kentarotakahash

個人的な話をすると、『ディープ・コリア』は湯浅学本人から貰った。当時、僕の女友達数人が彼の横浜の家を遊び場にしていて、僕も連れられて、そこで何度かパーティーしたりした。根本敬ともそこで知り合った。ミュージック・マガジンに韓国の音楽に関するライターとして湯浅を紹介したのも僕だった。

2018-05-03 16:15:18
kentarotakahashi @kentarotakahash

だが、湯浅から手渡された『ディープ・コリア』は我が目を疑う内容だった。「盗み撮り」は決してしてはいけない。子供相手でも許諾を得る(時にはお金を渡して)。僕自身はそういうルールを持っていたから。コイツラ駄目だ、とそこで距離を置くことにした。

2018-05-03 16:21:42
kentarotakahashi @kentarotakahash

今思えば、僕もそれだけではいけなかったのかもしれないけれどね。

2018-05-03 16:22:37
柳樂光隆 《Jazz The New Chapter》 @Elis_ragiNa

まー、明らかに麻痺してて狂ってた時代なんだと思うが。

2018-05-03 16:27:22
kentarotakahashi @kentarotakahash

自分を含め考えると、あの時代、一方には広告代理店と仲良いようなバブリーな音楽文化があり、ワールド・ミュージック・ブームなどもその一端で、僕などはそっちの旗を振ってた訳だ。ある種、お花畑的なヒューマニズムと共に。湯浅などの「悪趣味系」は、それに対するアンチという構図もあったと思う。 twitter.com/Elis_ragiNa/st…

2018-05-03 17:14:47
kentarotakahashi @kentarotakahash

だが、他国の人々を盗み撮りして嘲笑することに比べたら、お花畑的なヒューマニズムだろうが何だろうが、まったく害はない訳でね。

2018-05-03 17:22:57
kentarotakahashi @kentarotakahash

それはオタクがオタクでいても良い空間の外側で、人間をオタク的手つきで扱い出す、そういう決壊の端緒だったんじゃないだろうか。密室でレコードを扱っている分には悪趣味の範囲で許されること。だが、それを生身の人間に対して、やってしまったら、人権侵害になる。

2018-05-03 17:39:06
柳樂光隆 《Jazz The New Chapter》 @Elis_ragiNa

僕が関心あるのはその「アンチ」の部分のマインド。 それはおそらくなんらかの良心なのかバランス取りなのかわからないけど、進歩的だったり意識高かったりしてると思ってる人たちの中にある。例えそれが露悪的でも。 twitter.com/kentarotakahas…

2018-05-03 17:29:42
kentarotakahashi @kentarotakahash

どうなんでしょうね。松山晋也さんなんかは『ディープ・コリア』を歴史的名著としている訳で、どういう意義があったと考えているのか? 編集者としてのコンプライアンスには引っかからないのか? そのへん知りたいですね。 twitter.com/Elis_ragiNa/st…

2018-05-03 18:41:10

↓ 松山晋也さん、2016年のツイート

松山晋也 shinyaMATSUYAMA @agostoshinya

幻の名盤解放同盟が、クラウドファンディングで「ディープ・コリア」再訪の旅を計画。あれは真に歴史的名著だった。湯浅さんよりもっと貧乏なので金は出せないが、 成功を祈りますw motion-gallery.net/projects/new_d…

2016-12-19 13:37:43
青野忠彦 @miyatakebones

嗚呼。これは本当にそうです。 「無駄な事だと思うだろ?でもやるんだよ」←これを、世の中の無粋な連中に叛旗を翻して、自分や周りのサブカル者を鼓舞する為のマジックワード/大義名分として、信仰に近いノリで祭り上げてきた事に、かつての自分も間接的直接的に貢献してます twitter.com/discusao/statu…

2018-05-03 17:20:07
もうれつ先生 @discusao

これにも根本敬が絡んでいる。 根本による「でもやるんだよ」という科白はサブカル・アイデンティティの重要な指針としてリスペクトされているが、嫌な表現をすると、これは単に自らの行為を顧みることを拒否しているに過ぎない。 miztarnie.blogspot.jp/2009/11/blog-p… twitter.com/discusao/statu…

2018-05-03 09:50:10
リンク motion-gallery.net 幻の名盤解放同盟のディープ・コリア再訪の旅 | MOTION GALLERY ソウルオリンピック前夜の1987年に刊行、その後も出版社を変えつつ増補改訂を繰り返している『ディープ・コリア』。韓流だ嫌韓流だと叫ばれるずっと前から人々に影響を与え続けた名著...。クラウドファンディングのMotionGallery。 11 users 50
青野忠彦 @miyatakebones

「因果鉄道の夜」という書物の中で、「無駄な事だと思うだろ?でもやるんだよ」というセリフがどういうトピックの中で、どういう文脈の中で発せられたか。冷静になって考えたら決して笑えない。ネタにしておもちゃにしてゲラゲラ笑ってられる話では決してないですよ。

2018-05-03 17:25:39
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