「それでやり直させてやるって言ったんじゃねえのかよ。」長くなったのでまとめた。

まやｍ @Jin_Mayam

話を全部「私刑である」とまとめるにはなんか違うなーと思いつつつらつら考え。 いやでも極論そうなのよな。

まやｍ @Jin_Mayam

裁判員裁判に行ったことあるまやｍがなんとなく思うのは、日本の司法制度は制度作ってる人や運営している人が思っているほど正常に機能していないってことなんだな。

まやｍ @Jin_Mayam

まやｍが参加した裁判では、少年院歴あり、前科つきの青年が仕事を得られず、少年院で出会った悪い友人と強盗（つまり暴行及び窃盗）を行った、というのがおおむねの事件だったのだが 『前科があるがゆえにまともな職につけず』しかも『悪い友人に誘われて暴力団絡みのひでぇ仕事をしてて金がない』

まやｍ @Jin_Mayam

時給換算すると最低賃金ぶっちする給料でこき使われて、唯一の家族である母親はDV元夫（被告の父親であったかは忘れた）から逃げ、名前も変え新しい伴侶とようやく新しい生活を始めたところで、かれをどうこうする余裕もない。なんなら邪魔ですらあったみたいな状態で。

まやｍ @Jin_Mayam

彼が強盗事件を起こしたのが仕方ないとは言わない。だが彼の貧困の原因は社会にもあると言わせてほしいのだ。 少年院は彼を正しく矯正できなかったばかりか同じく犯罪を犯した仲間ができただけではないか？ 前科一犯の彼をそれを理由に（もちろん採用でそうだと言ったのではなかろうが）雇わないのは？

まやｍ @Jin_Mayam

まだ若い頃に収監された彼に、もっと勉強や手に職をつけるチャンスが与えられるべきだったのでは？ 母親を頼れない彼に、居場所を与える制度があると、せめて暴力団などで働くのではなく生活保護を受けることを勧められるひとがそこにいるべきだったのでは？

まやｍ @Jin_Mayam

だが、答えはＮＯだ。 裁判官はこれらのまやｍの提言はすべて無視した。 裁判とはそういうものではない。 裁判は、彼が今回犯した罪について話し合うものであって、彼の人生がどう失敗して事件に至ったのかは弁護人が（TVドラマのように）必死こいて主張して情状酌量の余地を求めればいい。

まやｍ @Jin_Mayam

世間は犯罪者に厳しい。 ちょっと話はそれるが、有川浩著作『塩の街』にこんな一節がある。 「懲役、たった一年ちょいだぜ。それで許してやるってことじゃねえのかよ。国が、それでやり直させてやるって言ったんじゃねえのかよ。」（角川文庫『塩の街』より） 実に、その通りである。

まやｍ @Jin_Mayam

その通りでなければおかしい。 殺人罪であろうと懲役刑を経たのであればその罪は許されてあるはずだし、器物破損で罰金や損害賠償を支払ったのであればその罪についてはそこで話は終わっていなければ、法治が狂うというものだ。

まやｍ @Jin_Mayam

ただし、ここで混同してはならないのが心情である。 殺人罪を犯し懲役を経ても、遺族の恨みが晴れる訳ではない。損害賠償を支払われても死んだ猫も壊れた思い出のオルゴールも返ってはこない。法はその許しがたい気持ちを否定するものではない。

まやｍ @Jin_Mayam

だがしかし、それが殺人被害の遺族であろうと婦女暴行の被害者当人であろうと、それらを理由に犯人を前述の手段以外で危害を加えるというのであれば、やはりそれは【私刑】でしかないという話なのだ。

まやｍ @Jin_Mayam

最初に言いたかった話に戻ると、山口達也の件である。被害女性は山口を恨んでいいし憎んでいい。ただしそれでも彼との間に示談が成立している以上、この事件はもう終わっているのだ。

まやｍ @Jin_Mayam

TLでも私刑という言葉を使うひとが散見されるが、今おこなわれている被害女性に対するセカンドレイプ然り、山口達也の家族やその仲間であるTOKIOや、彼らを応援する福島県までもを叩く行為は、彼らに対するただの加害行為であると、まやｍは結論づける。

まやｍ @Jin_Mayam

あとなー「それなら事務次官にもやり直しのチャンスを与えて然るべき」とか言ってるやつ。 チャンスは与えられるべきなのはもちろんだ。 が、少なくとも俺は彼を毎週楽しく見てきてないし、これまで十年以上応援もしてない。同じだけの待遇を求める立場にないことは忘れるな。アイドルと公人は違う。 twitter.com/Jin_Mayam/stat…

まやｍ @Jin_Mayam

一度ムショ入りしてもそれでもファンがいることだってある。俺はトリコの連載が読めたことを心から喜んだ。 誰もがそうあれという訳じゃない。起立したくないときに起立しない自由が誰にでもあるように、嫌いな作者の漫画を読ませる権利は誰にもない。 ただ、読みたい人の邪魔をするのは害であり悪だ。