暁と漣の駄弁り場+　買い物に行こう

🐟しゃりーと🐉 @BlackfinSlyt

村雨「はぁ……8時出発の予定が大きく遅れることになるわ。」 陽炎「確かこっから街まで2時間弱だっけ？」 テトラ「1時間で到着も可能ですが。」 陽炎「全速力だされてもねー。乗り心地悪いし。」 潮「すいません。」 テトラ「畏まりました。当初の予定通りのフライトを行います。」

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暁「いや、着替えはすぐに終わるよ。」 漣「ええ。」 陽炎「本当!?」 夕雲「まさかここで脱ぐの？」 漣「そのまさかよ！」 暁&漣「イニシャライズ!!」 眩い閃光を放ちながら、霊子甲冑をパージする2人。パージした霊子甲冑は光の粒子となって装着品に収束する。 皆「うおっ！眩し！」

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漣「ほい。キャストオフ完了。」 暁「これで良いでしょう？」 初春「霊子圧縮機能も盛り込んでるとはのう……。」 初雪「イニシャライズはそういうプラグインじゃねー。」 漣「まぁまぁ硬いことは言わずに。」

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村雨「これで出発できる……のよね？」 暁「勿論よ。」 漣「私の方もいつでも出れるよ。」 陽炎「まぁいいか。じゃ、テトちゃんお願いね。」 テトラ「了解しました。後部ハッチより搭乗してください。」

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航空オートマトン『テトラプテリクス』内 夕立「今更言うのもアレっぽいけど、普通の輸送機じゃダメだったの？」 村雨「私用のお出かけで普通の輸送機を使うわけにもいかないでしょう？足の速さや融通の利き具合も、こっちの方が便利でしょう。」 夕立「でも乗り心地悪いっぽい。」

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陽炎「それは普通の輸送機も一緒だし。」 暁&漣「……」 初雪「どったの？お二人さん。」 漣「あ、いやー。」 暁「あの美人さんはどなたかしら？って。」 ？？「私のことですか？」 暁「YES.」 潮「暁ちゃん分からないの？」 漣「失礼ながら全く……。」 暁「どっかで見たことは……」

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？？「酷いですねー。暁ちゃんとは一緒の艦隊で出撃したこともある仲じゃないですか。」 暁「あれ？そうだっけ？」 漣「誰だっけ？このスタイリッシュなパンツルックの美女は。」 初雪「気持ちは分からんでもない。」 ？？「しょうがないですね……。」 ショルダーバッグより装備品を取り出す。

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両手に持つは双眼鏡。 雪風「はい！陽炎型四番艦！雪風です！」 暁&漣「嘘ォ!?」 雪風「もー。声で分かってほしかったですよ。顔や雰囲気でわからなかったとしても……。」 暁「ふええ、ファッションだけでここまで変わるのか……」 雪風「陽炎姉さんのおかげです。」

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陽炎「どう暁？中々かっこいいでしょう雪風。」 初雪「雪風の場合は元も良いからね。こういうカッコいい系も似合う。」 初春「まぁ、仕事場と印象全然違うから、初見の者は大体さっきの暁のような反応をしたがの。」 初霜「素敵よ。とっても。」 雪風「えへへ。」

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暁「はぁ……流石はチームヒートヘイズのリーダーだ。」 漣「や　め　ろ」 陽炎「？　まぁ、あれよ。私達の手に掛かれば、暁もこんな風になれるか・も？」 夕雲「暁ちゃんも、まぁ、素材は悪くないと思うからね。」 暁「いやー私は無理でしょ。こんなちんちくりんだし。」

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潮「自信持って！」 雪風「絶対！大丈夫！」 暁「雪風……そんな大人っぽい格好でいつもの調子で喋られてると違和感しかないわ。」 漣「草不可避。」 雪風「ひどい!!!」 テトラ「出発しますよ。」

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初雪「はーい。」 テトラ「全員の着席を確認。これより出発します。ごゆるりとフライトをお楽しみくださいませ。」 陽炎「碌な席もサービスもないのに良くもまぁそんなことを言えるわ。」 夕雲「ここのAIの共通ルーチンかしら？」 暁「じゃあフライトの間ゲームでもやる？」 初雪「いいね。」

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——二時間後　『街』

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漣「朝からなんて人ごみだ。」 暁「いやもう10時だし。休日だしねー。」 漣「さて、早速PCショップに行きますか。」 暁「私コトブキヤー。」 村雨「まちなさい。」 陽炎「何のっけから脱線してんのよ。今日は服買いに来たのよ。」 漣「いやーそっちはまだ未知の領域で……」

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暁「マッピングしてないから迷子になったら怖いし……」 陽炎「何言ってんのよ。」 村雨「心配ご無用。私達はちゃんとマッピングしてるから。ついてくれば迷うことは無いわ。」 夕雲「こっちよ。」 初春「……確かに何時ぞやの其方を思い出すの。」 初雪「……。」

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ショッピングモール前 暁&漣「……」 陽炎「どうしたのよ？立ち止まったりして。」 暁「ダメ。これ以上は進めない。」 陽炎「はぁ？」 漣「得体のしれない凄まじい力が……私達の心身を蝕んでいく……。」 暁「これ以上足を踏み入れると、自壊するわ……！」 陽炎「ふぅ……。」

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陽炎「何寝ぼけたこと言ってんのよさぁ歩け！」 村雨「今更退却は認められないわー。」 2人の首根っこを掴んで牽引する陽炎と村雨。 暁&漣「グワーッ女子力！」 初雪「ハハハ！怯えろ、竦め。艦娘の性能を発揮できぬまま悶え死ね。」 夕立「何これ。」

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夕雲「そういえば皐月ちゃん達も来なかったけど、なんか、その気持ちわかる気もするわ。」 初春「止めんか。まるでこの付き添いが貧乏くじみたいな言い方は。」 初霜「来てないと言えば神風型の皆さんも来てないけど……。」 潮「予定が合わなかっただけですよ。……多分。」

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ショッピングモール　レディースコーナー 漣「うおおああ……未知の域だァ……。」 暁「目も眩むような光彩の嵐……」 暁&漣「Am I ready to groove?」 陽炎「本当アンタたち変に息合ってるわね。」 夕雲「取りあえず一通り見て回りましょう。」

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暁「一通りって……ここら辺の全部寄るの？」 漣「たくさん店並んでるように見えるけど。」 村雨「そう見えて、案外そう多くは無いわよ。」 初春「店ごとに取り扱ってる品が違うからの。ちゃんとすみ分けておるのだ。」 初雪「頑張れ。パーツ求めて店を渡り歩いた足を魅せるのだ。」

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村雨「暁ちゃんは、どっちかというとかっこいい系のファッションで行きたいのよね？」 暁「まぁ、今着てる服もそんな感じだと思うけど……。」 夕雲「グレーのベストに白地のシャツにネービーブルーのカーゴパンツに黒のアクセサリ……ミリタリー系にもワーク系にも見えるけど……。」

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陽炎「ちょっと野暮ったいわね。ミリタリースタイルならもうちょっとシルエットはすっきりと纏めるべきよ。」 初霜「余りに機能的により過ぎると、只の軍服になりますからね。」 潮「成程。」 夕立「あと、上にポケット一杯のベストに下にカゴパンって、ポケットの数が相当だけども……。」

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陽炎「不要とは言わないけど、野暮ったい印象を生んでる要因ではあるわね。」 夕雲「そうね～。全体的に重たいって感じ。」 村雨「ってか、実際引っ張った時重かったし。」 暁「まぁ、否定はしないわ。色々持ってきてるから。」 夕立「何もって来てるの？」

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暁「まず財布でしょ。」 雪風「胸のポケットから……」 暁「次に小銭入れでしょ。」 夕立「別個なんだ。」 暁「携帯端末でしょ。」 夕雲「ベストの下のポケットから……」 暁「一口チョコでしょー。」 陽炎「!?!?!?」 暁「携帯食料でしょー。」 初霜「え？」 暁「水でしょー。」

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陽炎「アンタいつもそんなの持ち歩いてんの!?」 暁「外で歩くときは必須でしょ。ね？」 漣「いや私も水まではポケットに入れない。」 暁「マジで？」 村雨「普通は食べ物もポケットに入れないわよ。」 陽炎「一口チョコ10個ぐらいあるし……。」 雪風「でもポケットはまだ余ってますよね。」