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SSRIとSNRIの使い分け② 両者の症状が同程度の場合、その他の症状である「不安」に着目する。強迫的で被害的な内容を伴う不安(取り乱しやすさ・余裕のなさがある)の場合はSSRIを、衝動性を伴わない漠然とした不安(やる気のなさや億劫感がある)の場合はSNRIを選択する。
2018-05-08 18:22:48NaSSAの選択 全ての面で機能が落ちている場合や、セロトニン神経系・ノルアドレナリン神経機能それぞれに関連した症状が混在しており、その主たる症状が変動する場合には、ドーパミン・ノルアドレナリン・セロトニンの全てが減少していると考えられるため、NaSSAが選択される。
2018-05-08 18:23:45抗うつ薬の併用 SSRIとSNRIを併用することは、この2つの薬物の特異的な性質を活かせなくなる可能性があるため推奨できない。ただし作用機序の違いから、SSRIと少量のNaSSA、SNRIと少量のNaSSAの組み合わせは併用可能であると考えられる。
2018-05-08 18:24:19少量の非定型抗精神病薬の補助療法 抗うつ薬による治療への、補助療法として抗精神病薬(エビリファイやジプレキサ)を少量用いる。その際、錐体外路症状等の副作用の出現には注意を要する。量を増やさずに少量で止めること。私はサインバルタとエビリファイを併用していますが、大変調子が良いです。
2018-05-10 14:08:49少量の炭酸リチウムの補助療法 抗うつ薬による治療への、補助療法として炭酸リチウム(リーマス、100~200mgを分1眠前)を用いる。その際、副作用の出現には注意する。双極性障害の治療では十分量を用いることが重要だが、うつ病の補助療法では少量で十分だと思われる。
2018-05-10 14:10:15togetterで反応が多かった、グレープフルーツと抗うつ薬について情報を追加します。ただし、これは文献ではなくネットからの情報です。それにご留意くださいませ。
2018-05-07 11:36:33グレープフルーツと抗うつ薬① グレープフルーツに含まれるフラノクマリン類が、小腸上皮細胞にある代謝酵素CYP3A4を阻害することで薬の代謝が妨げられる。すると体内で薬の濃度が上昇し、結果として薬の効果が強くなる。ただし、この影響の大きさには個人差がある。 twitter.com/yomiyomixxx/st…
2018-05-07 11:37:10グレープフルーツと抗うつ薬② フラノクマリン類はグレープフルーツだけでなく、スウィーティー、ブンタン、ダイダイ等にも含まれており、同様の作用が起こる可能性がある。一方で、バレンシアオレンジ、レモン、かぼす、温州みかん、スイートオレンジジュースはフラノクマリン類をほとんど含まない。
2018-05-07 11:37:59抗うつ薬に限らず、カルシウム拮抗薬等の色々な薬で同様の作用が起こるようです。薬の濃度が上昇してしまうと副作用も大きくなると考えられます。また向精神薬の中では、メイラックスやマイスリーが特に影響を受けやすいそうです。ご注意ください。
2018-05-07 11:42:10代表的な抗うつ薬について、すごく簡単に紹介していきます。以前に、自分が服用の経験あるものと予告していましたが、それも含めて代表的なものを挙げていくことにします。数種類ありますので連投長めです。TL汚し申し訳ありません!
2018-05-09 21:45:50レクサプロ(SSRI)① うつ病と社交不安症への適応がある。初期量から十分な治療効果が期待できる点で使いやすい。SSRIの中で最もセロトニン再取り込み阻害率が高く、抗うつ効果が出始めるのが若干早い。一方で、服用初期に副作用が発現するケースが多く、その症状も強い。
2018-05-09 21:46:34ジェイゾロフト(SSRI) うつ病、パニック症、心的外傷後ストレス障害(PTSD)への適応がある。海外では有用性の高い薬物とされているが、日本では承認されている最大量が少ないことが難点。1日量25mg分1から開始し、25mgずつ漸増、最大1日量100mg分1まで試みる。
2018-05-09 21:47:36パキシル(SSRI)① うつ病、パニック症、強迫症、社交不安症、PTSDへの適応がある。体重増加傾向に注意。他の薬物に優先して使用する理由は乏しい。用量が増すとその増加量以上に血中濃度が高まる。これはCYP2D6という代謝酵素を強力に阻害するため。同酵素で代謝される他の薬の血中濃度も高める。
2018-05-09 21:48:03パキシル(SSRI)② 1日量10mg分1夕食後で開始し、10mgずつ漸増。パニック症は1日量30mg、うつ病・社交不安症・PTSDは1日量40mg、強迫症は1日量50mgを上限とする。 徐放錠(パキシルCR)はうつ病への適応がある。1日量12.5mg分1夕食後で開始し、12.5mgずつ漸増、最大1日量50mg分1夕食後まで試みる。
2018-05-09 21:48:48デプロメール・ルボックス(SSRI) うつ病、強迫症、社交不安症への適応がある。他の薬物に優先して使用する理由は乏しい。数種類の代謝酵素を阻害するため、肝臓で代謝される他の多くの薬物の血中濃度を上げてしまう。1日量50mgを分2で開始し、50mgずつ漸増、1日量150mgを分2で試みる。
2018-05-09 21:49:33サインバルタ(SNRI) うつ病と様々な疼痛への適応がある。初期量からの1回の増量で十分な治療効果が期待できる点で使いやすい。1日量20mg分1朝食後で開始し、1週間以上空けて40mgに増量、効果と忍容性をみて1日量40~60mg分1朝食後を継続する。
2018-05-09 21:50:31イフェクサー(SNRI)① 少量ではSSRIとして作用し、用量を増やすとSNRIとしての効果が得られる。他の薬物との相互作用を気にせずに済み、初期量からの1回の増量で十分な治療効果が期待できる点で使いやすい。
2018-05-09 21:50:55イフェクサー(SNRI)② 1日量37.5mg分1食後で開始し、1週間以上空けて75mg分1食後に増量、効果と忍容性をみて75mgずつ漸増、1日量75~225mg分1食後を継続する。
2018-05-09 21:51:48リフレックス・レメロン(NaSSA)① 初期量から十分な治療効果が期待できる点で使いやすい。睡眠を改善し食欲も増しやすく、うつ病による不眠や食欲不振に対する効果が期待されると同時に、日中の眠気や体重増加傾向に注意する。
2018-05-09 21:52:05リフレックス・レメロン(NaSSA)② 1日量15mg分1眠前で開始し、効果と忍容性をみて15mgずつ漸増、1日量15~45mg分1眠前を継続する。
2018-05-09 21:52:33抗うつ薬の紹介はとりあえず以上です!新世代薬のみ取り上げました。もし他の新世代薬や三環系・四環系について気になる薬がある方は、リプ下されば文献を見て対応します。
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