1988年6月13日（月）の旅日記（79日目・図們）

桃岩荘人 @namihei1224

翌日も彼とは会ったが、彼の「アイスケーキ、アイスクリ」という言葉が耳に残る。アイスケーキの青春は、同じ文化体験をした当時の日本の人間より、40年の変遷がないまま、時が止まり、今も生々しく俺に伝わってくる。 pic.twitter.com/0u9pLNzujV

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話したいこといっぱいあるが、彼らももっと大事な用事の為に来ているのだし、戦争に頭を下げ去る。0900～1700バス往復2元。歩いて渡るのは荷が多い人。往来のほとんどは中国人とのこと。向こうの列車はよく遅れ、税関検査厳しいというのが専らの噂で、なかなか肉親が来ない理由になっている。 pic.twitter.com/RPmNd1tAbj

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対岸は南陽という。いったん遊覧船乗り場に行く。1.5元。最初遡るが、下りはすごく速く、全部で20分ほど。10人乗り。鉄道まではいかない。船内で対岸を写すのを断られるが、隙を見て写す。图们ほど俺の双眼鏡が役に立ったとこない。奪い合いとなり、おかげで対岸の人撮り損ねる。 pic.twitter.com/tDa9d29bsF

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対岸。機関車の煙、汽笛、中のか朝のかはっきりしない赤い旗、宣伝の大看板、木陰に丸くなって座る人々。 pic.twitter.com/fmWA9s9jD2

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下船し再び国境へ。まだ俺の知っている人は誰も待ち人に会えていない。朝早くから飯もろくに食べずひたすら待ち続ける人々。待ちくたびれている。待ちきれないと言う。俺も再会の瞬間を撮りたいと思い、いっしょに待ち焦がれるが、とうとうこの日話した3人の老人、いずれも待ち人に会えなかった。 pic.twitter.com/8jGcOZMTim

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馬夫妻の写真を撮る。スライドフィルムなのでちょっと戸惑うがリクエスト通り2枚撮る。同業の誼で俺の親父に送ってほしいという。フィルムのまま日本に送り、ポジから焼いてもらって、親父から吉林省延吉市食品水産公司　馬聖喆氏宛てに送ってもらおう。 pic.twitter.com/SracQ8FPb8

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馬夫妻の2枚目。 pic.twitter.com/rp1tOYsoq3

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同じく親戚を待つ女の子たちにウニコの写真を見せてくれとせがまれる。人もだいぶ少なくなった1830、俺も国境を去る。 pic.twitter.com/Y6wFi8V8zx

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国境で日本語ぺらぺらの朝鮮族に会う。夫婦で妹を待つが、来なかった。 pic.twitter.com/bwEqn4iPuo

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宿の前のレストランで1915夕食。みそきゅう、干炸肉（唐揚げ）。とにかく親切だ。しかし唐揚げの量の多さに、孤独を感じる。最近は食べ残すことにも慣れてきた。部屋へ帰る。げげっ、シャワー共同ないって？？へげー。列車で会った彼がやってきた。1730にも飯に誘いに来たのだという。 pic.twitter.com/OTGhmC98hM

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やっぱ言葉通じないと難しいなあ。站で突然バイバイするからわけわからんかったけど、少し一緒にTV見て、明朝飯0700約束し別れる。TV・・・この日は昼間何時間もいろんな話をして、頭の中整理つかず、日記も書く気になれず、TVを見る。館内放送でザ・ビッグマン’８５というのを流している。 pic.twitter.com/4GsnsE6mU7

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日本のテレビ番組の吹替版。時々日本語の小声が聞こえる。スタントとか、事故とか「カメラが捉えた決定的瞬間」って奴。’85年版にしてはどーもちゃちく今見ると、馬鹿げたもの放送してるなあと思った。白黒のせいかも。でも久々で懐かしい気持ちにもなった。妙にうれしくなつかしく、変な気持ち。

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シゲの「取材学」も少し読む。これはいい本だ。相部屋が来た。ちぇっ。2300寝る。

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延辺でゲットした北朝鮮のお札。#China1988 pic.twitter.com/Kj9SwWxOaL

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