1988年6月16日（木）の旅日記（82日目・图们）

桃岩荘人 @namihei1224

0650、アラームが鳴る前から起きていた。とにかく眠れなかった。早朝、へんないやな夢見た。ウニコ連れてったせいで、とりあえずで無視される夢。原井が中心になって俺を無視し、除名の方向へ。試合は進み、俺の替わりの平井が大活躍。かねみつはホームラン。

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ムラキはどっちにもつかず、曲とけんさんが俺に少し同情してくれる。でも試合には出られず、やっと代打出場するも凡退。ますます関係悪化、俺の性格上、ならいいよ、と家へ去って行く。そこへ健さんがみんなに言う声が聞こえる。「今日、左利きのガキがテニス教えてと来た。イナミいないと困るよ・・」

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でも復帰するつもりのない俺。なんか後味悪い夢。ウニコに手紙書きすぎて、天が嫉妬したのか？他のやつにも出せって？シゲも言ってたけど、俺たち物書きにきたみたいだ。毎日日記に手紙に。さぼっても必ずあとで取り戻す。後で必ず価値が出ると思うから。

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ただ、何も書き記したくない日というのもあって、そういう気持ちは大事にして、ベッドに寝転び想いにふけり、本読み、一日を振り返ったりしてる。だからこうして4日に一度、右手の痛くなる日がくる。毎日書かなくてもいい。最近そう考えが変わった。

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0710图们火車站へ。雨。0720にはもう長春行きの切符が手に入った。予想通り、愛想と言葉でもってRMB払いでOK。何の障害もなかった。昨日無かったのが今日はどうしてあるのかねえ。しかし臥舗票分の料金払っていないぞ？！ pic.twitter.com/zQ8aDIlocH

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切符を見ると、坐の切符で、その裏に臥の紙（下舗とある）が貼られてある。9.7RMB。あとで一悶着起きそう。紙はあるから大丈夫だろうが・・・ pic.twitter.com/N9ZnfdG8Qu

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お腹の調子悪い。昨日からトイレペーパー減る一方。下痢ではないけど。雨だし、延吉行き、躊躇する。そういやこっちきて10日以来、連泊一度もしてないなあ。部屋で本読んでいるうち、0930になり、もう延吉行くのをやめ、連泊を決意、延泊料を払ってしまう。日記書き始め、1230ようやく飯へ。 pic.twitter.com/6GBPPGCDmq

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初めて宿内のレストランで。1.4元で2皿。もう営業時間終わっていたのに、出してくれた。僑園とは偉い違いだ。飯食いつつ、日記書いていると、服務員が話しかけてきた。日本語学習しているという。多いなあ、夏になると日本人多く来るらしいが、それにしてもこうも日本語熱が高いのはなぜだろう？

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聞いてみると、「あなたはなぜ中国に来て中国語学習するの？」と逆に問われた。たぶん歴史の影響も拭いがたいはず。1300部屋へ帰る。食いながら書かないで、早く食べちゃってくれよと怒られた。でもちっとも頭にこない。漢族の話す漢語ほど、俺にとって気の立つ言葉はない。

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图们火車站へ散歩。なーんもない。站前は土の広場。延吉行きのバスがいっぱい。日本の中古バスも。ジュース飲んで菓子買って、月餅0.24元食って帰る。いやあ晴れたのう！ええ天気や！ここホテルの売店に立派なレインコートあり。50元だと。しかもコンパクトではない。

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写真は延辺朝鮮族自治州、图们市内。 pic.twitter.com/ObW6d3CPXm

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1500過ぎまで一眠り。腹痛。最近、冷やした覚えないのに。再び読書、そして1700、降りしきっていた雨が小止みになったので、レインコート着て外へ。まず百貨大楼で手帳購入。0.77元。カバー付。歩いて国境へ。ここの学生は詰め襟の制服だ。初めて見た。

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とにかくここでは双眼鏡が役に立つ。対岸の街の通りが見える。犬が目立つ。人々の服はこちら岸と同じような気がする。派手でもないし、単調すぎてもいない。ただチャリはみあたらない。電信柱と電線が目立つ。山麓の小さな方の文字「산릳애호」？？（後で調べたら「림」で、森林愛護の意味だった😀） pic.twitter.com/AHKU2o4dzN

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割り箸に文を書いて、图们江に流す。日本に届け！山形、秋田辺りに流れ着かないかなあ。江の色は黒灰色に濁っている。雨上がりの街を散歩。1900飯。13日の昼に行った店。1元の普通の冷麺と海兎炒肉（4元）。

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朝鮮産のイカと聞いておいしく食べたが、後で調べたら中国語の海兎にはアメフラシの意味もある（驚）！志村に手紙書いていると店員が寄ってくる。百貨大楼でもそうだったけど本当「関内」の中国とは全く違う応対だ。

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站前でお菓子を買った時も、良さそうなのを選んでくれたし、親切友好的なのは朝鮮族に共通している。うるさすぎることもあるけど。人が飯食ってるのにかまわずいろいろ問うてくる。下手に俺が中国語話せるものだから、きりがない。しまいには店員2人して自分の飯を持ってきて脇で食っている。

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そして自分の菜を、これも食え、冷麺おかわり無料だとか。日本語話してくれという。最初は俺のこと、広東人に違いないと言い張って信じてくれなかったのに。日本人のふりすると得なことはあるんだな。ここの冷麺うまい！との一言でさらに友好的になり、明天も来いという。はいはい。

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图们でも漢族が4割→5割に増えているそうだ。

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2000部屋へ戻り、洗面所でポットのお湯使って身体ふく。ここはお湯さえ出ない！开水はあるけど。俊さんに手紙書くなどして、今後のだいたいの予定を書き出してみた。実際にはこれより少し遅れるだろうが。0000消灯、寝る。明日は晴れますように。2300過ぎると水道も止まり、歯も磨けん。 pic.twitter.com/CVjhlVzEJe

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