2011年4月15日

勝川俊雄准教授による「今回の水産庁の対策がひどい件」

水産資源管理の専門家である三重大学の勝川俊雄准教授(@katukawa)が茨城近辺の水産物で放射性物質が検出されたことに対する一連の水産庁の対策のまずさを指摘し、その悪影響などをツイートされています。
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勝川 俊雄 @katukawa

茨城のコウナゴにしても、基準値の上か、下かという議論だけでなく、平均して値が高いのが問題。基準値を多少下回る程度の内部被曝は覚悟しないと食べられない。水産庁はそれでも構わないと思っているから、コウナゴ漁の自粛を要請したのみで、何ら対策をとらない。

2011-04-15 02:53:22
勝川 俊雄 @katukawa

水産庁が放射能の危険性を認めないのも自己保身。水産物の危険性を認めたら、禁漁等の対策をとらねばならず、予算と手間暇がかかる。水産庁としては、「安全です」の一点張りで、とにかく漁業を継続させて、放射能のリスクがあろうが無かろうが、魚を市場・消費者に押しつけたいのだろう。

2011-04-15 02:55:29
勝川 俊雄 @katukawa

市場は経産省の管轄だし、消費者の健康被害は厚労省の管轄。自分の所管がババを引かなければ、それで良いという姿勢が明白だ。基準値以上の値が出たイカナゴ漁のみ自粛を要請しているだけ。消費者の安全のためなんぞに、予算を使いたくないのだろう。

2011-04-15 02:56:20
勝川 俊雄 @katukawa

イカナゴは多くの魚の餌になっているのだから、イカナゴで基準値以上の放射能が出た以上、同じ海域の他の魚から、基準値以上の放射能が出ても不思議ではない。イカナゴと底魚ばかり調べて、他の魚はほとんど調べていない。

2011-04-15 03:02:28
勝川 俊雄 @katukawa

三陸の漁港が被災した関係で、八戸から銚子の港の機能が著しく低下している。今後、数年は、八戸と銚子が重要な水揚げ拠点になる。その銚子から基準値以上の放射能に汚染された魚が出たら、日本漁業の復興にどれだけマイナスになるか。少し考えれば誰にだってわかるだろう。

2011-04-15 03:07:49
勝川 俊雄 @katukawa

少しでも、漁業全体のことを考えるなら、リスクがある魚を銚子に水揚げすべきではない。本来は行政が責任を持って対処すべきである。水産庁は根拠の薄弱な安全論を振りまして、イカナゴ漁の自粛を要請したのみ。それすら、隙が有れば取り下げようとしている。

2011-04-15 03:08:49
勝川 俊雄 @katukawa

実際に、福島の水は茨城に流れているのだから、茨城の魚はしばらく控えて、千葉以南の魚のみを水揚げしようとした銚子市場の対応は、極めて妥当である。海を知っている人間の判断だと思った。 http://katukawa.com/?p=4247

2011-04-15 03:14:49
勝川 俊雄 @katukawa

水産庁が消費者の安全性を軽視して、リスクがある魚をきちんと止めないから、消費者は安心して魚を食べられない。結果として、魚の売り上げが激減している。「風評被害」などと称して、消費者を責めているけど、今の検査態勢で茨城の魚を安心して食べろといわれても、難しいだろう。

2011-04-15 03:24:44
勝川 俊雄 @katukawa

本来は、公的な補償をつけた上で、茨城の漁業を止めるべきだろう。公的機関が、適切な対応を取らないから、水産物全体が敬遠される。水産庁が、大本営発表を繰り返したところで、消費者は安心しない。

2011-04-15 03:37:47
勝川 俊雄 @katukawa

茨城の漁業を続けさせるのが、漁業者のためかというと、全くそうではない。茨城の魚は消費者に敬遠されて、漁が成り立たないのだが、自粛要請だから公的補償がない。一番困っているのは茨城の漁業者だ。水産庁は、自分の懐を痛めたくないだけで、漁業者のことなんか考えていない。

2011-04-15 03:40:48
勝川 俊雄 @katukawa

安全を考えて、海域と魚種については、広めに漁業を止める。そうすれば、他の漁業と消費者を守ることができる。止めざるを得ない漁業については、しっかりと公的な補償をする。これが、公的機関がやるべき仕事。イカナゴ漁のみ自粛要請している現状は、消費者に対しても、漁業者に対しても無責任。

2011-04-15 03:53:12
勝川 俊雄 @katukawa

「数百ベクレル程度の魚で大騒ぎするな」という意見も一理あるが、その意見が市民権を得ていない現状では、予防的な(保守的な)対応は不可欠だろう。上から目線で安全宣言をしても、消費者は自衛措置をするから、結果として全体の相場が下がる。

2011-04-15 04:54:00

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