1988年6月26日(日)の旅日記(92日目・シベリア鉄道チュメニ→バレジノ)
- namihei1224
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26日0540起床。だんだん時間の感覚がまともになってきた。モスクワまで時差はあと一時間。0630かなり遅れてチュメニ着。オムスクは寝てる間に通過。チュメニは油田で有名な街だが、とりたてて何も見えず。 写真は同年7月初版のソ連の歩き方から。 pic.twitter.com/cbzA3sNiFM
2017-06-26 14:03:26チュメニ駅で果汁ジュース3k、赤かぶ50k(コペイカ)。これ、物価指標にできるな。小樽で見たのとそっくりな機関車車庫がある。写真はソ連の歩き方初版19880701 pic.twitter.com/taXCpxeyO0
2017-06-26 14:08:380800食堂に行く。1.1p。バター、レモンティー、チキンスープ、目玉焼き🍳、パン。ジャム、前の人から残りをいただく。0900コンパートメントへ戻る。写真はソ連の歩き方初版19880701 pic.twitter.com/reJfWyhW46
2017-06-26 14:12:531025スベルドルフスク着。もうすぐヨーロッパだ。心の準備はできた。アジアとの境にモニュメントがあると聞いている。あと30分くらいか。ここはとても大きい街のようだ。走って駅外に出てみると、日本の中都市級。大きなビルが駅前広場を囲んでいる。正面はホテルだ。
2017-06-26 18:15:13@namihei1224 「スベルドルフスク」初めて聞きました。文章の内容からすると「エカテリンブルグ」だなと思って調べると、やはりそうですね。
2017-06-26 20:37:24スベルドルフスクの駅前にはジュースや食べ物の屋台も出ている。生ジュース30k。うまい!こけももジュースかな。でも、みんな食ってるソフトクリームどこで売っているのかわからず買えず。写真を撮って、急ぎ列車へ戻る。1045発車。 pic.twitter.com/pTkWFBKPIb
2017-06-26 21:39:551120ついにヨーロッパに入った。アジアよさらば。モニュメントはとても小さく写真撮り損ねた。日記書いたり、寝たり。明日の昼にはモスクワに着くわけだけど、5日間の鉄道の旅は、結構あっという間だった。また寝る。 pic.twitter.com/1KB9pn61hv
2017-06-26 21:41:131400トイレへ。なんか飯が変わったから、出てくるモノも変わった。ペルミⅡ駅にて卵2つ、チーズパンのセット(袋入り)0.64p。はじめてのチーズ。柔らかくて結構いける。ゆで卵はきわめて普通。ペルミⅡの駅前に出て、写真撮る。ここは駅前からの眺めが比較的いいね。 pic.twitter.com/ok3xV8UYwm
2017-06-26 21:42:25こうして駅中を走りまわるのが嬉しい。運動不足を初めて体験している。ペルミを前後して今後の予定を考えるが、どうも予定が決まらん。北欧入れて来年の3月まで考えていくと、30日もオーバーしてしまった。ここへきて時間の無さを感じた。中国に長居しすぎた。もうとっくに東南アジアは捨ててる。
2017-06-26 21:43:151730食堂車でどーんとキャビアを注文2p。加えてチキンとチャイで3.7p。キャビア?う~んしょっぱくておいしいけど、なんでウン万円もするのか理解しがたい。レモンがちょい乗っかってて、絞ると結構いけるみたい。でも腹いっぱこれ食ってみたいとは思わないなあ。歩き方19880701版。 pic.twitter.com/fh9EJWMJed
2017-06-26 21:48:15お、前に座っているロシア人男性、うまそうなステーキ食ってるな。これにすりゃよかった。ソ連でも中国同様、チキンはいまいちか。牛肉もままふふで、日本で食ってるものはとはダンチでひどい。バターは結構貴重品かも。パンは無料。日本の感覚とちょい違う。でも日本もバターじゃなくマーガリンか。
2017-06-26 21:50:321830コンパートメントへ戻る。あと9か月で欧州からインドまでしらみつぶしに見ていくのは無理だ。どーしよう。葉書書きながら悩む。1952バレジノ駅に着き、ポストに入れる。とってもちっちゃな町。大丈夫かな、届くかな。15分後に発車。階段を上り下り走って久々に汗かいた。 pic.twitter.com/5x9zRsZV8v
2017-06-26 21:58:02もうすぐ日暮れだ。早めに寝よう。明日はもうモスクワだ!モスクワまであと1100km。歩き方初版19880701より。 pic.twitter.com/HdYSTUsyJq
2017-06-26 21:59:37今、モスクワ時間2300。なーんともうこんな時間なんだ!バレジノを出た後、清水やウニコからの手紙や絵葉書を読み返し、途端に行動を起こした。あのロシア人教授と話をしにいったのだ。想像以上にペレストロイカは問題になっているようだ。 pic.twitter.com/j2XrElif7U
2017-06-26 22:11:05ラッキーにも彼は起きていて、コンパートメントの外に出てきてくれた。教授の祖父は元駐日、駐仏大使のエリートで、彼の月給650pはかなりのハイクラスだそうだ。読んでいた新聞を一部英語に訳してくれ、この28日から大事な党だか政府の会議が開かれるようだ。いつ終わるかはわからないそうだ。 pic.twitter.com/5V3dWNZti4
2017-06-26 22:15:30ペレストロイカについては、かなり思い切った政策が打ち出されるみたい。互いの、特に俺の英語力のなさと、彼がヘビースモーカーの為、喫煙室で話さざるを得なかったため、騒音で完全には理解できなかったが、俺の専門を覚えてくれてたようで、ちょっと聞くと、とめどなくいろんなことを話してくれた。 pic.twitter.com/493dTOzA3x
2017-06-26 22:18:29彼はペレストロイカに大賛成で、話したかったのかもしれない。海外旅行を許可するとか、選挙で複数候補を認めるとか、とにかくモスクワで新聞買おう。そしてなるべく長く、ソビエトにいなければ。彼を含む知識人の多くは賛成、楽ができなくなる労働者階級は反対という構図は、間違っていないようだ。
2017-06-26 22:21:08研究、地学、数学といった彼自身の仕事にとっても、海外の資料が手に入るようになって、大変いいことだという。今週は、彼曰く、革命以来のもっとも重要な週だという。うーん大変なこった。こんな時に俺、モスクワにいるとは。
2017-06-26 22:22:52モンゴルについては、ソ連兵の駐屯が一番の問題とのこと。アフガン派兵にも反対で、なーんか期待通りの回答すぎてこっちが困っちゃうくらい。喫煙室に来たもう一人のロシア人も同じ意見だと訳してくれた。日本のマスコミから得られる情報はだいたい事実みたい。
2017-06-26 22:24:57ただ、気をつけたのは、米国のようにおせっかいを焼くこと。全く不要なこった。本当に貴重な話が聞けた。スパシーバ!2315寝る。外はまだまだ明るい。
2017-06-26 22:25:58