2018-07-08のまとめ
自動車ローンの長期延滞率が上昇に転じたことを受けて、金融機関の貸出態度は厳格化に転じ、サブプライム層向けを中心に融資を抑制している(図表3)。加えて、FRBの利上げに伴う貸出金利の上昇もあり、新車購入者の資金制約が強まってきていると推察される。
2018-07-08 23:06:11これまでの積極的なリース販売が、新車需要を押し下げるという副作用も現れている。すなわち、近年、平均3年程度のリース期間を終えた「リース落ち車両」の中古車市場への流入が加速したため、良質で値ごろ感があるリース落ち車両を選択する消費者が増加し始めたとみられる
2018-07-08 23:06:122014年の新車販売は潜在需要を上回る水準に達し、その後も潜在需要を上回る推移が続いている。こうした状況を踏まえると、2017年の新車販売台数の減少は、ペントアップ需要の一巡に伴って、徐々に潜在需要に回帰する動きが生じ始めている
2018-07-08 23:06:13米国の人口は今後も増加が続くと見込まれる一方、わが国同様、高齢化が進む。とりわけ、2011年以降、1946~64年生まれのいわゆるベビーブーマー世代が65歳以上となり、高齢者入りを順次迎えている。
2018-07-08 23:06:14年齢層別の世帯当たり自動車保有台数(2016年) pic.twitter.com/kMMVNQaGTG
2018-07-08 23:06:15米国の世帯当たりの自動車保有台数を年齢別にみると、65歳以上の世帯の自動車保有台数は現役世代と比べ大きく減少する(図表7)。そのため、中長期的には高齢者世帯が増加するにつれて、マクロ全体でみた米国の世帯当たりの自動車保有台数に下押し圧力がかかる可能性が高い。
2018-07-08 23:06:16米国の都市化率は一貫して上昇が続いている(図表8)。その結果、通勤や買い物のために遠方に外出する必要性が小さくなり、移動手段としての自動車の役割が徐々に低下していると考えられる。実際、通勤手段としてマイカーを利用する割合は高水準を維持しているものの、趨勢的には低下傾向が続いている
2018-07-08 23:06:17米国の自動車免許保有割合を年齢層別にみると、とりわけ若年層で大きく低下している(図表10)。将来、現在の若年層が中心的な世帯形成層となるにつれて、車離れの動きが本格化してくることが予想される
2018-07-08 23:06:18Weekly エコノミスト・レター どうなる?日銀の物価集中点検~その注目点と影響について / nli-research.co.jp/report/detail/…
2018-07-08 23:09:08③今回公表する7月展望レポートで2019年度の物価上昇率見通し(現行1.8%)を引き下げ、実質的に2%達成時期(4月に削除済み)を2020年度以降に先送りせざるを得なくなっている
2018-07-08 23:09:08日銀は2016年9月に実施した「総括的な検証」で「量的・質的金融緩和」導入後の経済・物価動向や政策効果について検証し、それを踏まえて「長短金利操作(イールドカーブ・コントロール)」を導入したが、以降も物価上昇率は目標である2%を大きく下回る状況が続いている。
2018-07-08 23:09:09日銀がイールドカーブを上方修正する際には、予想物価上昇率(期待インフレ率)が持ち直したタイミングを図って、「予想物価上昇率が上昇しているので、名目金利が多少上がったとしても、実質金利(名目金利-予想物価上昇率)は上がらず、金融引き締めではない」といった主張を行う可能性が高い。
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