- adenoi_today
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今夏のアンパンマン映画を旦那氏と娘が見に行ったんだけど、旦那氏、帰ってくるなりアンニュイな顔で「あのアンパンマンの映画、逆シャアへのオマージュ…」とつぶやいていたので子持ち逆シャアファンにおかれましては各自劇場にてご確認されたし
2018-06-30 15:24:50アンパンマンの「何のために生まれたのか」「自分は何を成すべき存在なのか」が与えられた役割的に描かれるのってアメリカ辺りの感覚に近くて、あんまし日本のアニメでこういうのって見ない気がする。
2018-07-24 01:56:26元々アンパンマンワールドの住人、獣人系以外は主に食べ物や道具に命と意思が持たされているので、根本的に「役割を持って生まれてくる」という世界観なんだよな。
2018-07-24 02:00:07映画アンパンマン、「僕はきっと困っている人を助けるために生まれてきたんだよ」と言うアンパンマンがいて、それをロールパンナが「自分が何のために生まれてきたかを分かってる奴はなかなかいない。アンパンマンはだから強いんだ」と言う。
2018-07-24 02:20:53自分の生まれた意味を答えられるアンパンマンと、そう簡単には答えられない他の人々との対比が、自分が何者なのか、どこから来たのかも思い出せないクルンの視点から描かれる。割とストレートにレゾンデートルについての映画だった。
2018-07-24 02:21:06しかしそこに「俺様はアンパンマンをギッタンギッタンに叩きのめすために生まれてきたんだ」と断言できるバイキンマンが存在するというのがこの映画の面白い所。そんなバイキンマンの新年が特に最後まで否定されないまま映画はエンディングを迎える。
2018-07-24 02:23:28アンパンマンがバイキンマンと戦うのはバイキンマンが力無き人々を困らせようとするからに過ぎない。困っている人が助かるなら特に何でも良いアンパンマンは、人に迷惑をかけさえしなければバイキンマンに頓着する事は無い。
2018-07-24 02:30:09アンパンマンを倒すと息巻いてバイキンUFOを飛ばすバイキンマンを遠巻きに眺め「あんなに急いでどうしたんだろう?」と不思議がるアンパンマン。自分の差し出したアンパンをお腹が空いてるくせに拒否するバイキンマンに「美味しいのに何で食べようとしないんだろう?」と首をかしげるアンパンマン。
2018-07-24 02:33:18アンパンマンを倒す事に存在理由の全てを賭けるバイキンマンの情熱は、アンパンマンの前で空回りを続ける。そしてその空回りをアンパンマンは理解できないことが、この映画では繰り返し描かれる。
2018-07-24 02:33:44映画自体はゲストキャラクターであるクルンが遠い星の彼方の故郷へと辿り着き、同胞たちを見守る役目を背負っていることを思い出す事でハッピーエンドを迎える。
2018-07-24 02:38:48物語の縦糸が「クルンが自身の存在理由を思い出すまでの物語」だとしたら、そこに「決してお互いが交わる事の無いアンパンマンとバイキンマンのそれぞれの存在理由」が横糸として絡んだ映画だった。
2018-07-24 02:40:58幼児達と親御さんらに囲まれながら、一人スクリーンの前で「味な仕掛けを張りおる」と深く関心した日曜の昼下がりであった。
2018-07-24 02:41:41しかしアレだな、バイキンマンの執着を一切理解しないアンパンマンに比べたら、理解した上で鬱陶しがるアムロの方がまだシャアに優しい気がしてきたなw
2018-07-24 02:44:43アンパンマンとバイキンマンが最終的に共闘するという少年漫画的に熱い展開ではあるのだけど、それが友情や相互理解による物ではないという点はむしろGレコみがあったように思う。
2018-07-24 03:11:26