編集部イチオシ

【夏の旅】ツイッター連詩・pw連詩組

☆7月28日・29日の2日間のツイッター連詩です。お題は(夏の旅)ハッシュタグは#pw連詩組 *自由参加です。
6
前へ 1 2 ・・ 7 次へ
タムラアスカ @asuka_tamura

傘とサンダル、に跨った流域、で視線は、蝉の声でひずみを捉える。屈折する信号待ちのカゲロウ。雲が僕たちを霞ませて、流線型の風が吹く。見えなくなって安心する、のにはもう慣れた。移ろい、ときめきが去っていくのを楽しむためのもの。 (夏の旅)#pw連詩組

2018-07-28 09:57:24
莉乃 @nnn_rinons7

久しぶりだね 忘れているわけじゃないのに 思い出すことが少なくなった 私が元気でいればいいのよ 思い出の中の君はいつも優しい 振り返ればはにかんで 坂の途中に揺れる向日葵 忘れているわけじゃないのに 泣くことが少なくなった どこに行っても大丈夫よ ずっとついていく (夏の旅) #pw連詩組

2018-07-28 09:42:00
らずかなのずは @kanacanover2

荷物は年々捨ててゆこ 言葉は年々消してゆこ 香水は年々薄めてゆこ 思いだけを連れてゆこ 蝉たちが話しはじめる 鳥たちが歌いはじめる 樹々が詩を呟いている 波が多らかに踊りだし 地平線が見えなくなる 思いは波の飛沫となり 海のなかに溶けてゆく (夏の旅)#pw連詩組 twitter.com/junju_usako/st…

2018-07-28 10:49:43
春森しゆう @junju_usako

蝉も泣けない暑さに探している言葉。 さびしくてのぞく小さな窓に連なる日常。 暑い、暑い、暑い。 似ている言葉は消去されて。 わたしがわたしでいたいだけ。 荷物は年々増えてゆく。 薄着の羽がびびびと震えた。 (夏の旅)#pw連詩組

2018-07-28 00:48:57
野宮ゆり @w06220212k

#pw連詩組 夏の旅 夏の陽が 小川の水面に 乱反射の 魚を放流 かがみのうろこに 光をうけて 山をおりる 深い草のあいだを うねりながら しゃらしゃらと 太陽を奉じてうたう 光の列 あまてらす海まで 祭りの魚は にぎやかに おどるおどる

2018-07-28 09:58:48
元ヤマサキ 深ふゆ @9mifuyu_my1

刺さる草いきれ越しに触れる土 拡がる夜空が落とす昼間の湿度を足の裏がしっかり確かめる 誰が決めたの? 旅立ちは昼間だなんて 目の前 佇む 夏の星空 思い切り踏み出す 最初の一歩は取っとかない 私の足はヤワじゃない 見えない梯子を駆け上り 目的地は天の川 まで (夏の旅)#pw連詩組 twitter.com/asuka_tamura/s…

2018-07-28 12:30:09
akutsu ayumu ꪔ̤̮" @ayusuke_

かつて飛べたことを何と呼ぼう 指に染みる夏蝶のつめたさも 喰い荒らされた蟬の翅も ありふれた湿度で 新しい鼓動をさがす いつか飛べることを何と呼ぼう 一様に夜は訪れ 満ち満ちる青闇から たったひとりの影を手繰る ありふれた痛みが 新しい言葉をさがす (夏の旅) #pw連詩組 twitter.com/junju_usako/st…

2018-07-28 12:00:50
夏野雨 @ame_natuno

なきだすせみが つれさるかげに のせてつづった たいようでした びんせんのうえ (夏の旅)#pw連詩組

2018-07-28 11:01:47
工藤ヒロツグ @kudodoc

真夏の天気雨、あの時を思い出す。 ころころと泣いたり笑ったりする君は、まるで天気雨みたいだった。 君の雨に濡れながら、僕はそんなことを考えていた。 時折見せる陽射しが眩しくて、目を細めたあの夏。 真夏の天気雨が、記憶の旅へと僕を誘う。 (夏の旅)#pw連詩組

2018-07-28 13:20:50
伊藤左知子 @sachi_pon

風になった猫をつれて 大きな虹のかかる海へ行く ぴかぴかの目を向けて 楽しいね楽しいね 海辺を走るお前は少し透明で 夏の光になって風と一緒に また来るねまた会えるね もう光だけが海の上を走っている (夏の旅)#pw連詩組 twitter.com/m_a31354363/st…

2018-07-28 14:15:53
西原真奈美(ma-) @m_a31354363

どこにも行けないまま 火の粉を浴び続けた それでも燃え尽きなかった 私の 傾かないシリンダー 今もほの深紅(あか)く発光している アジトのように暑い部屋で 猫と かいならした 私の深紅(あい)が (夏の旅)#pw連詩組

2018-07-28 07:28:49
wellbe @wellbe1007

#pw連詩組 (夏の旅) 須磨の浜で足をつけてみる カブト追いし高取山 イカ釣り上げし須磨の浜 飯盒炊さんしたり再山 あの震災で壊れた街・・・ こころが何故か押しとどめる 帰らぬ友も当時の友も 海と山も変わらない 行ってみようよ夏の旅 須磨の浜で足をつけてみる 風鈴やふるさとの旅誘いて pic.twitter.com/xo5vcQF3Vu

2018-07-28 13:18:27
拡大
元ヤマサキ 深ふゆ @9mifuyu_my1

乾いていた抜け殻は雨に濡れ、夜の花の匂いに弔われている、プラットホームの片隅。グシャグシャのままでひしめき合う、ひるがえった水。 待っているんだ、私と同じ列車に乗るために。 握りしめた時刻表を覗き込もうとする影がいる。露わになっていく不在 映る風景の色は 。 (夏の旅)#pw連詩組 twitter.com/eureka1328/sta…

2018-07-28 10:23:33
草間小鳥子 @eureka1328

八月の日ざしがまぶしいのは不在を隠すためだという。道では背の割れた抜け殻が乾いているのに、木陰に立つと夜の花の匂いがする。出発は雨の日がいい。午後、湿ったプラットホーム。汗ばんだ手に時刻表を握れば霧雨。けむる車窓。濡れそぼる田園に、水を得た影たちがひるがえる。(夏の旅)#pw連詩組

2018-07-28 01:06:41
タムラアスカ @asuka_tamura

夕陽がせまいので裸足になるしかなかった。 (夏の旅)#pw連詩組

2018-07-28 11:52:55
宮尾節子*新刊『明日戦争がはじまる 対話篇』好評発売中です。 @sechanco

ぴったりのガラスの靴を用意して 明日アスカを 夕陽の王子が迎えにくるよ。(夏の旅)#pw連詩組 twitter.com/asuka_tamura/s…

2018-07-28 13:21:19
林明乎 @acico55

石畳の轍が連れていくのは 聞いたことのない遠雷で 雨の粒さえ覚えのないかたち 緯度と経度が秒刻みに変わるとき 夕暮れはどこにあったか 朝の匂いの名残など 誰も知らないと言う 朝顔の色水が 側溝を流れていく まぼろし ここにないものを憧憬と刻む (夏の旅)#pw連詩組

2018-07-28 15:00:33
そらの珊瑚 @sangosorano

ひとかけの氷が ほどけて水にかえってゆくのを 旅と呼んでみたりする 人生において一瞬の点のような、今 何の役にも立たないひとかけらの、今 犬は氷が怖いらしく ただ遠巻きに見ている 臆病だね、 蝉の抜け殻は目ざとく見つけて食べるくせに (夏の旅) #pw連詩組

2018-07-28 14:58:48
伊藤左知子 @sachi_pon

夏の光が虫眼鏡を使って そこかしこに焦げ跡を作らないように 食パンを焼いた 子ギツネ色にいくつもの 旅路に並ぶトーストの列 最後に作った1枚を押すと さくさくさくさく トーストがドミノ倒しに さくさくさくさく かあさんとおさんこちらから 影の鳥が食べてしまう前に (夏の旅)#pw連詩組

2018-07-28 14:54:49
春森しゆう @junju_usako

太陽に焦がされていく。 行き場をなくした人間が逃げていくのはどの星? からからの喉、かわく肌。 雨を求めても大水には負ける。 ゆりかごを、 ください。 (夏の旅)#pw連詩組 twitter.com/ame_natuno/sta…

2018-07-28 14:34:15
akutsu ayumu ꪔ̤̮" @ayusuke_

滲むなら爪さきからと思っていた 曇天の気配が肺を浸してゆく 誰もがほつれている みどりの裏の 殻を脱ぎ損ねた蟬のように 遮光カーテンの隙 抱えるはずだった空を仰ぐ 誰もが紡いでいた 黒いままの瞳に灯る 銀色の沈黙 (夏の旅)#pw連詩組 twitter.com/m_a31354363/st…

2018-07-28 10:27:22
西原真奈美(ma-) @m_a31354363

父の病室から見た篠突く雨は 北斎画のようで 窓硝子のサイズに切り取られず ここまで降り頻って ひるがえる影たちが 私まで誘っていた 呼吸器が刻む 定刻の近づいた旅に (夏の旅)#pw連詩組 twitter.com/eureka1328/sta…

2018-07-28 09:11:29
西原真奈美 @m_a31354363

父の病室から見た篠突く雨は 北斎画のようで 窓硝子のサイズに切り取られず ここまで降り頻って ひるがえる影たちが 私まで誘っていた 呼吸器が刻む 定刻の近づいた旅に (夏の旅)#pw連詩組 twitter.com/eureka1328/sta…

2018-07-28 09:11:29
梁川梨里(やながわりり) @riri_yanagawa

ひかりの群れの、重なり合い、離れる、川面へ足を滑り込ませると つま先が僅かに色づいた紅をして流れを堰き止めている さかな、でもいいし、いし、でもいい 曖昧で不確かな存在の喉に蓋をした、声の主のような流れだった (夏の旅)#pw連詩組 twitter.com/w06220212k/sta…

2018-07-28 14:07:14
春森しゆう @junju_usako

3時間の旅の末に、甥っ子の手の中の蝉の脱け殻、カエルさん。 追いかける猫のこども。 干からびたミミズ。 うなじに流れる汗のすじ。 甥っ子の目線の広さにわたしの視界は敵わない。 つかまえたバッタは野に返して帰っていく。 (夏の旅)#pw連詩組 twitter.com/9clematis1/sta…

2018-07-28 12:28:22
元ヤマサキ 深ふゆ @9mifuyu_my1

命拾いしたバッタの冒険 掌から飛び出したのに 追い掛けてくる猫の仔の 鋭いパンチを華麗に避けて かえるんだ かえるんだ あの草原に ここがどこだかわからなくても ここが旅路の始発点 知らなかったよ こんなところまで来られるなんて ありがとう 大事に連れて来てくれて (夏の旅)#pw連詩組 twitter.com/junju_usako/st…

2018-07-28 12:47:45
林明乎 @acico55

こんなところでなにしてるかって 鳴いているのさ 鳴いているのさ 短い命で季節の終わり 見届けられないって聞いてないぜ 聞いてない 聞いてない 聞いてる 聞いてるってば 近寄ってくるんじゃねぇよ まだ 生きていたいからよ (夏の旅) #pw連詩組

2018-07-28 15:09:47
麻生有里 @72_yuri

見えない人が眩しそうに 黒い傘をさして歩いている 形を持っているのは 石畳の影だけ あれを見かけませんでしたかと 尋ねまわる少女の首筋に 後れ毛がはりつく すれ違う黒い傘の下で 地熱に蠢くものに 少女は後で気がついて悔やむのだ 大丈夫ですとつい 答えてしまう人のように (夏の旅) #pw連詩組

2018-07-28 15:40:10
星野 柊 /ほしのひいらぎ @py8_dr

大人になる前に終わらせたかった。でも意外にしぶとい、時間てやつは。季節が来れば芽吹き蔓を伸ばすように立って歩く。細く頼りない足でも。(夏の旅)#pw連詩組 twitter.com/knstkino/statu…

2018-07-28 15:42:47
チャラチャラのチャンピョン @knstkino

どこにも行けない僕は夢の中で旅をする。煩わしさから逃れるなら、人の少ない海に。貝殻を集めたりしてさ。涼みたいなら川がいい。冷えて澄んだ水に足を遊ばせて。のんびり過ごすなら温泉に行きたいな。夢の中ならどこにでも行ける。じゃあ、僕のこの足は何の為にあるのかな。 (夏の旅) #pw連詩組

2018-07-28 01:21:30
前へ 1 2 ・・ 7 次へ