【詩のレシピ14・15】ツイッター連詩 #pwGT組 終わります。。

☆ちょっと<新しい企画のツイッター連詩・pw連詩>を開催致します。☆ ☆9月21日(日)~10月5日(日)までの15日間の期間限定です。 毎日、日替りで5人の固定メンバーのツイート詩に自由参加でみなさんが繋げて頂くというやり方です。その日のメンバーさんのツイート詩があがったら、いつものようにツイート詩に(お題とその日の数字)#pwGT組をつけて、ご自由 にご参加ください。今までのように色 んな人にどんどん繋いで行くというやり方ではなく*当日の担当者の詩にのみつなぐ というのが新しい企画です(何編でも可です)。そして、さらに。 続きを読む
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akutsu ayumu ꪔ̤̮" @ayusuke_

あらざるべき白煙の春は 野生の雨となった しとしとしとしとしと、続く、 腐乱する屋根 町中まで跳ねた尾鰭 鴉 飼い猫は消え 蠅は飽いた 誰も看取ってはくれない傘が 仄かに 土を掻く (詩のレシピ13)#pwGT組

2014-10-03 18:41:41
宮尾節子*新刊『明日戦争がはじまる 対話篇』好評発売中です。 @sechanco

☆「詩のレシピ13」から「つながれました」(金子選)は亜久津歩@ayusuke_ さんです!ぱちぱち♪ #pwGT組

2014-10-04 07:49:17
宮尾節子*新刊『明日戦争がはじまる 対話篇』好評発売中です。 @sechanco

☆14日目にはいりました。金子さん@000214 の詩に繋いでくださいませ。たくさんのご参加感謝です!いよいよ、みなさんのご参加も最終日です。本日もよろしく!連詩がたのしい♪→自由参加です!(詩のレシピ14)#pwGT組 ☆文香さん@a8ca ラストの、スタンバイよろしく♪

2014-10-04 08:08:48

    *** 詩のレシピ14・15 ***

s.kaneco @000214

たてまわした障子の中 椀種のような太陽を見た カワウソのように膳を広げ 家族は待っていた 十月十日 あの長い旅が残した渇きが 母を呼ぶ声になった 古い産衣と肌守りも見なくなって久しい いつかの安堵もどこにあるのだろうか (詩のレシピ14) #pwGT

2014-10-04 02:38:28
二匹の猫は互いに同時に存在する。 @zwei_katzen

かわらけ集め 継ぐ そののち 風が吹く 凍む 角を立て 音を吸い込み 果てとして とがり 月を載せ 重く項垂れ 鈍く あかい灯 窓切り 逃れ また逃れ 金錆びて 黒を含む 婚礼として 土饅頭を踏み 焦がれて 知らぬ海を浸し 割る かしゃり (詩のレシピ14)#pwGT組

2014-10-04 02:41:06
梁川梨里(やながわりり) @riri_yanagawa

漏れる光の肌をも遮光する 暗闇は苦手だ 躓いて零れた石のひとつを 孕んだ 腹にいた子との対面は 切り離される痛みが 腰椎を砕き、1が2となった お、も、い 地球を真っ二つに割った 椀の祝い膳、分娩室の扉が 初めて出会う朝だった (詩のレシピ14)#pwGT組

2014-10-04 06:33:41
西原真奈美/来春詩集を上梓します @m_a31354363

「障子の桟が翳むくらいになったら産めるんだよ」 陣痛の痛みを尋ねた時の祖母の言葉 病院の真白な壁に故郷の障子を探した 痛みは焼けて真っ赤な赤子が真っ赤に泣いた 「カーカノオナカノナカハアカカッタヨ」 「アカイオヘヤカラデタンダヨ」 子の襟足の赤い痣 (詩のレシピ14)#pwGT組

2014-10-04 07:27:47
葉月野 @hadukino_tc

へその緒を収めた小さな箱。仏間から取り出して愛おしげに眺める母の目に、私は映っていない。原初の記憶は一方通行で、いつか通行止めになる危惧さえ孕んでいる。それでもいきなさい、あなたはいきなさい。背を押したのもまた、母だった。(詩のレシピ14)#pwGT組

2014-10-04 07:41:49
happiness @favorite__h

当たり前の毎日と 当たり前の食事 あっという間に 大きくなって 母の背を越えた あの待っていた日 決して忘れない (詩のレシピ14)#pwGT組

2014-10-04 08:17:08
こひもともひこ @kohimon

閉ザサレタ終ワリニ 膳に顔を埋める 蠅ハ 殺虫剤を撒かれる 虫食い 虫食い 虫食い 夜に迷う人の國の虫食い いつかの安堵に腐乱する 酷イ雨ダッタネ― ミンナコンナニ吐露している 多数の私 (詩のレシピ14)#pwGT組

2014-10-04 08:17:50
御砂糖の妖精☆森朱鞠。 @goldeneyelulu

赤ちゃんって知らなかったけど 親戚の子のお守りをしたの 御口の中にバナナを切ってほおりこんだ 餌付けしてるみたいだわほほほ と思っていたら 体中を貫く快感がこみ上げて 全身が震えた 母性という武者震い それは母性という武者震い す、ご、い、ネ! (詩のレシピ14) #pwGT組

2014-10-04 09:14:45
Michael's Wink @rc_wink

母さん、もうじきお別れだね…ずっとこうしてたかった。母さんの海は優しく凪いでて温かかった。もうすぐそこまで約束の時が近づいてる…とつきとうか…えっ、何て言ったの?よく聞こえなかったよ。撫でてくれてるんだね。あぁ舞台の幕が上がりそうだね…サヨナラ。 (詩のレシピ14)#pwGT組

2014-10-04 08:18:59
tomoon @tomoon_star

硝子を経た 鈍色の光が 畳をそこだけ明るくする 卓の花瓶にはマゼンタ色の ひらひらした花びら 毛細血管の葉の迷路で 目をあそばせながら ひたすらに栗の皮を剝く 刃を受ける指先に 線の傷がふえていく (詩のレシピ14) #pwGT組

2014-10-04 10:04:05
そらの珊瑚 @sangosorano

赤子の手をぱくりと食べた義父の無邪気な愛情を思い出している 今日はおやじの誕生日だと夫が言うから お義父さん、あの赤子はもうすぐ十九才です 長い旅の中で一日たりとも食べない日はなかった私は おそらく本当の絶望を知らぬまま生きてきたのでしょう (詩のレシピ14)#pwGT組

2014-10-04 10:09:16
そらの珊瑚 @sangosorano

通夜葬式の案内が朝のスピーカーから流れ 犬が遠吠えする 香典の額を夫に確かめ いつもどおり洗濯物を干す いつもは遠い自分の死というものを引き寄せる 考えても仕方のない事を考える 晴れなら人は洗濯するだろうし 雨なら傘をさすでしょう いつもどおり(詩のレシピ14)#pwGT組

2014-10-04 10:31:22
こひもともひこ @kohimon

口あたりのよい言葉はうそ臭いというのでならばと毒を吐けばそこには静寂しかなくなる。 「ほーらほーらよっこいしょ」と母は励まし、「おう、たいしたものだ」と父は褒めてきたというのに。 安堵するのは父母の健康であり、愛する人の幸せになることである。 (詩のレシピ14)#pwGT組

2014-10-04 10:40:30
こひもともひこ @kohimon

トツキのあいだに進化する 卵は 母の細胞と父の情報を混ぜて合わせて ワタシは 脱皮するように母を脱ぎ産まれる 音ぎゃーと 私は 今日も昨日を脱ぎ捨てて行く (詩のレシピ14)#pwGT組

2014-10-04 10:50:57
梁川梨里(やながわりり) @riri_yanagawa

月は海と女の指示書 満ちれば 割れた月音に 慈悲に満ちた 御手に乗り 運ばれし命の 黒に似た赤い経血を 潤滑油に胎内を 降りてくるまだ泣きもせぬ 言葉の卵をぎゅっと掴んだ 者よ 一緒に生まれておいで 痛みを伴う感情よ 生きている証としての (詩のレシピ14) #pwGT組

2014-10-04 10:51:50
二匹の猫は互いに同時に存在する。 @zwei_katzen

重湯を炊く、含ませ 青く窶れた空を 支える 落ちる前の花梨が 今日も父の顔をする 低く弾け 粒だった光たち 拾った棗は虫食いで 渋かろうに ぽかりと笑う 真っ黒な目が 昔を嘘に透かすようで 抓る やがて降る粘つく雨が 濡らし 私を濡らし (詩のレシピ14)#pwGT組

2014-10-04 10:58:55
二匹の猫は互いに同時に存在する。 @zwei_katzen

暗く長い廊下の木戸を閉めるのが子供の頃の役割であった。冬の廊下は冷たく足は赤く腫れた。怖くて痛くてとても嫌だったが祖母の容赦のない折檻よりもましだった。 廊下の奥には鍵のかかった部屋があった。私の本当の母はそこに閉じ込められていると今も信じている。 (詩のレシピ14)#pwGT組

2014-10-04 11:15:17
西原真奈美/来春詩集を上梓します @m_a31354363

肩まで腕を差し入れて逆子の馬を取り出す 長い手足がほどけないように 父の腕は無くとも (ほどけないように)の言葉が導いたもの 産声は吸気から始まり呼気に もみじに開いた指はモロー反射 胎脂と呼吸だけを纏ったおまえ 手を引かれていたのは誰? (詩のレシピ14)#pwGT組

2014-10-04 11:15:31
タムラアスカ @asuka_tamura

ゆうべ、 可笑しな手紙が口から出てきた。 あした、 太陽が黒くなるよ。 安らぎの場所などない。 立ち止まり涙するのは 全てを放棄するサインだ。 破る、言葉は咀嚼される。 わたしは命たちの端で生きる。 (詩のレシピ14)#pwGT組

2014-10-04 11:20:04
天乃絵留 @ama_noel

砂場から菜園までは園児のヨーイショと 一声で駆けるほどの距離 揺りかごから墓場までなら (心拍数)掛ける(瞬き)掛ける80(年) 土は長い付き合いの果てで 育むべき命の苗床になる なら今だよエノコログサ 手の甲の面白さを移しとってくれ ( 詩のレシピ14 )#pwGT組

2014-10-04 11:24:38
上野江来晴 @UEraharu

欄間を指差す八重歯の子 揺り籠は逆光の隧道を抜け 音速の風にビブラートした 十字路に頓挫して 互いを呼び捨てる引き摺られた鞄 小首を傾げ横切ったのは 愛称があったはずの亀 気づいて立ち上がる 置き去りの迷宮へついてこい (詩のレシピ14) #pwGT組

2014-10-04 11:40:10
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