先生の「見る目」を変える

成績も悪く、落ち着きがないために先生ににらまれている子ども。教室に居づらくなり、不適応を起こしかけている子を、どう救えばよいか。
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shinshinohara @ShinShinohara

私の記事に関し、Yahooコメントが盛り上がっている。その中に、「親でもない人間が学校に乗り込んだら迷惑だということに気がつかないのか」と言った批判があった。もっともだと思うので、少し補足したい。 headlines.yahoo.co.jp/article?a=2018…

2018-08-07 12:57:27
shinshinohara @ShinShinohara

学校にあれこれ文句を言いに行くのは、控えた方がよいように思う。ただ、指導することになった子は、学校に不適応を起こしかけていた。多動で落ち着きがなく、成績も学年最下位。学校の先生から出る言葉も厳しいものが多く、めげそうになっていた。これを転換したかった。

2018-08-07 13:00:06
shinshinohara @ShinShinohara

しかし文句を言う形だと、先生も反発してしまう。そうなれば子供への風当たりはむしろ強くなってしまう。そこで私は「この子は私が指導することになりました。きっとこの子は変わります。楽しみにしていてください」とだけ伝えることにした。なぜか。

2018-08-07 13:01:34
shinshinohara @ShinShinohara

それまでは恐らく、先生にとって「どうせこの子は」という、ちょっと困った存在としか目に映っていなかったろう。しかし親でも親戚でもない私がわざわざ出向くことで、「この子にいったいどんな変化が起きるのだろう?」と、違う視点で眺めるように仕向けたかったからだ。

2018-08-07 13:03:27
shinshinohara @ShinShinohara

先生にはひとつだけお願いした。「この子はきっとよい方向に変化していきます。もし先生がそれに気づいたら、ほめてやってもらえませんか」。実際、それまでは何をしてもほめられることがなかったそうだが、面談後、先生がなにくれとなく声をかけ、ほめてくれるようになったという。

2018-08-07 13:05:16
shinshinohara @ShinShinohara

これで学校への不適応がピタリと止まった。先生に問題児扱いされていたのが、「近頃変わってきたね」とほめられるのだから、うれしくないはずはない。「先生が変わった」と、親子で喜んでいた。ほんの少し、踏み込んで対応したのが効を奏した形だ。

2018-08-07 13:07:41
shinshinohara @ShinShinohara

実は子どもが変わったのは、私の指導によるものではない。先生の「見る目」が変わったからだ。それまでは、多動で学年最下位、という、問題児としての評価しかできなかった。だから何をしてもほめる気になれなかった。しかし赤の他人の私が学校に乗り出すという特別イベントで、意識が変わった。

2018-08-08 00:12:50
shinshinohara @ShinShinohara

本当にこの子は、変わるんだろうか?そう意識がシフトした時点で、しめたもの。その子を注意深く見守るようになる。しかも、よい方向に。だからついつい、驚く。そしてほめたくなる。それまでにも実はできていることでも、改めて気づき、発見し、驚き、ほめたくなる。

2018-08-08 00:14:49
shinshinohara @ShinShinohara

赤の他人の私が、とはいえ、大の大人が、わざわざ1時間ほどの時間をつぶして学校まで赴き、先生に「この子は変わりますから」と言えば、先生の意識を変えるには十分。その効果を狙ったのだが、狙い通りだった。 子どもの指導には、こうした思い切りも時には必要になる。

2018-08-08 00:17:13