飲みすぎた三船敏郎、翌日に切腹
三船の軍隊時代の後輩のうしおそうじが以前どこかで言っていたが、うしおが東宝の特撮で働いていた時、地元の友達が訪ねて来たので一緒に東京見学をしていたら、その友達がどうしても三船に会いたいと頼んできたそうだ。三船は映画の撮影などで忙しいと断ったが、どうしても会いたいと言うので、
2018-08-14 23:55:35ダメもとで三船に会ってくれるかと聞いたところまさかのOK。友達と三船の家に行き、そこで飲んでいたが、思った以上に盛り上がってしまい、結局深夜3時まで飲み明かしてしまったとのこと。うしおは「こんなに付き合ってくれるってことは三船さん、明日の仕事は大丈夫なんだろうな」と思っていたが、
2018-08-14 23:55:35実は全然大丈夫じゃなかったようで、うしお達が帰ってから必死に次の仕事の準備を初め、結局徹夜をしてしまい、寝不足でフラフラの状態で仕事に臨んだとのこと。その仕事ってのが日本のいちばん長い日の阿南大臣の切腹シーン。うしおがスタジオに三船の様子を見に行ってみると、めっちゃ三船の顔色が
2018-08-14 23:55:35悪いので、「三船さんの体調がやばい。昨日飲み明かしてしまったからだ。今日の仕事は大丈夫だろうか」と岡本監督のもとに行ったら、「あれは寝不足じゃなくて死のうとしてる軍人になりきってる演技だから大丈夫」的なことを言われそのまま撮影したそうである。結果私にトラウマを残すレベルの大迫力の
2018-08-14 23:55:36切腹シーンになったわけだが。私は今まであの場面を見た時、残酷さに衝撃を受け、戦争の責任とか、大日本帝国のお葬式とか、大臣の死に意味はあるのかとか、そういうことを色々考えていたわけだが、この話を聞いて以来、「三船、早く家帰って寝ようぜ」という感想がまず思い浮かぶ呪いにかかっている。
2018-08-14 23:55:36てか次の日撮影あるのに午前3時まで飲んじゃダメだろと思わなくもないが、でもね、軍隊時代の後輩の地元の友達とかそんな割と自分から遠い人が相手でも最大限もてなそうという三船の気持ち、私はそこを評価したい。(謎の上から目線)
2018-08-14 23:55:36岡本版の日本のいちばん長い日を見ている。初めて見た時、阿南陸軍大臣を演じる三船敏郎の切腹シーンは衝撃だった。私は、いわゆる時代劇とかで見る切腹に関して、非常に儀式化された死に方で、死ぬことそのものよりも、そこに至る覚悟や心持がメインだと考えていた。だから「この人はこういう事情で、 pic.twitter.com/MiR1OznAgL
2018-08-14 23:32:20こういう心情で今まさに死ぬんだなあ」という点をメインに感動的なシーンの一種として見るので、死亡シーンそのものは刃が体に触れたらすぐに介錯→場面転換くらいの軽さという印象が強かった。だから阿南大臣のめちゃくちゃ痛そうでなかなか死ねない切腹シーンは衝撃だったしマジで怖かった。
2018-08-14 23:32:20やたらとリアリティのある重さで腹に刃が刺さっていって介錯なしでで自分で頸動脈を探って首かっ切った後、ビチャビチャ血の音を立てながらいびきの様なおかしな呼吸音になっているのになお死ねず、ぐらぐらしてる大臣を見て、切腹ってこんなに痛いのかと、冷静に考えてみればそりゃ痛いだろうなと、
2018-08-14 23:32:20なんか死に向かう人間の心情云々以前に、死そのもののインパクトが強すぎて若干トラウマになったんだが、なぜかすごく魅かれるシーンでもある。吊り橋効果かは知らんが、あんだけ全力で死なれたら一周回ってなんだか好きになってしまいそうである。三船の出演作の中でもトップクラスに好きなシーンだ。
2018-08-14 23:32:21@kikuya_sumireya お初にお目に掛かります。 本当に切腹しているのではと思わせるあのシーンは『世界のミフネ』の真骨頂だと思います❗
2018-08-15 13:06:40@kikuya_sumireya なかなか死ねなくて苦痛が続くからこそ、武士の刑罰として採用されてたわけですからね…自害が目的なら時代劇でも頚動脈を最初から掻っ切ってる… しかし実際は江戸時代初期には形式化され、刃に手を伸ばしただけで介錯が行われたという話。やっぱり惨すぎたんでしょう。
2018-08-15 23:15:18