#しょーじ先輩と女情報屋

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しえ @syerryloves8

243 《…急いでどうしたんだ?何かあったのか?》 「いいから!マスター?…依頼には詮索しないんじゃなかったの?」 《…わかったよ、まあ、とりあえず落ち着いて、その様子じゃまた彼のことだろう?》 そう言ってマスターが少しぬるめの水を出してくれた #しょーじ先輩と女情報屋

2017-10-05 00:45:03
しえ @syerryloves8

243 《…急いでどうしたんだ?何かあったのか?》 「いいから!マスター?…依頼には詮索しないんじゃなかったの?」 《…わかったよ、まあ、とりあえず落ち着いて、その様子じゃまた彼のことだろう?》 そう言ってマスターが少しぬるめの水を出してくれた #しょーじ先輩と女情報屋

2017-10-05 00:45:03
しえ @syerryloves8

244 「ありがとう…大声だしてごめんなさい」 出された水を一気に飲み干すとふうっと大きく息を吐いた 《相手は…藤堂という女を探している女?…かな?》 マスターがグラスを拭きながら言うとグラっと視界が回りだした 「マスター…どうして…それを…」 #しょーじ先輩と女情報屋

2017-10-05 00:45:37
しえ @syerryloves8

244 「ありがとう…大声だしてごめんなさい」 出された水を一気に飲み干すとふうっと大きく息を吐いた 《相手は…藤堂という女を探している女?…かな?》 マスターがグラスを拭きながら言うとグラっと視界が回りだした 「マスター…どうして…それを…」 #しょーじ先輩と女情報屋

2017-10-05 00:45:37
しえ @syerryloves8

245 急激に襲ってきた眠気にふらついてカウンターに手をつくと、いつの間にか私の横に回ったマスターに抱きとめられた 「…マスター…私に、…水に何か…」 そこで私は意識を手放した 《忘れてたのかい?私も情報屋だって事…ある刑事に依頼された…ね》 #しょーじ先輩と女情報屋

2017-10-05 00:45:56
しえ @syerryloves8

245 急激に襲ってきた眠気にふらついてカウンターに手をつくと、いつの間にか私の横に回ったマスターに抱きとめられた 「…マスター…私に、…水に何か…」 そこで私は意識を手放した 《忘れてたのかい?私も情報屋だって事…ある刑事に依頼された…ね》 #しょーじ先輩と女情報屋

2017-10-05 00:45:56
しえ @syerryloves8

246 私が次に目を覚ました時には一連の事件は終わっていた 《だいぶ薬を使い続けたから無理に起きないようにね》 「マスター…東海林さんに依頼されてたの…?」 《黙ってて悪かったね…でもそれが依頼だったから》 はぁ…と天井を見上げてため息をついた #しょーじ先輩と女情報屋

2018-02-09 02:07:19
しえ @syerryloves8

247 「結局…私は彼に信用して貰えてなかったって事かな…」 《君が大事だから彼は僕に頼んでいったんだよ》 マスターがゆっくり身体を起こしてくれた 「守ってもらいたかった訳じゃない…ただ…彼のために動きたかっただけなの…」 《それはきっと彼は理解しているよ》 #しょーじ先輩と女情報屋

2018-02-09 02:07:48
しえ @syerryloves8

248 《それでも…彼は刑事だから…大事な市民を守る義務がある…あとはちゃんと彼に聞いてみるといい》 マスターが部屋を出ていくと、しばらくしてドアをノックされた ドアを開けて東海林さんが入ってくるなり、優しい笑顔で微笑んだ 『たまには俺に守らせろよ』 #しょーじ先輩と女情報屋

2018-02-09 02:08:03
しえ @syerryloves8

249 彼が優しくて涙が出た 「聞いてたの…?」 まぁなと答える東海林さんがベッドに腰掛ける 『アホやなぁ…信用してるからお前の行動が読めるんやで?』 回された腕が体を抱き寄せてギュっと抱きしめてくれた 「でも…私…ッ」 (あなたの役に立ちたい…) #しょーじ先輩と女情報屋

2018-02-09 02:08:16
しえ @syerryloves8

250 『分かってる、お前の気持ちちゃんと分かっとるから…』 腕を緩めて彼の長い指が顎を持ち上げると、まっすぐな瞳で覗き込まれる 『サイバー課にこーへんか?』 「え?」 『信用してるお前の腕を借りたい…そんで、近くで守らせて欲しいんや』 「私が…警察で…?」 #しょーじ先輩と女情報屋

2018-02-09 02:08:40
しえ @syerryloves8

251 『これが一番ええ解決策やと思って…』 少し照れたように笑う彼 (そんなに私の事考えてくれてたの…?) 「役に立つかな…?」 『今までも役に立ったやろ?』 「近くにいれるのは…仕事だけ…?」 『悪いけどプライベートは俺に捧げてもらう』 「全部?」 #しょーじ先輩と女情報屋

2018-02-09 02:08:55
しえ @syerryloves8

252 『全部』 真面目な顔で言う東海林さんがおかしくて笑ってしまった 「…私の事好き?」 『好…って何言わすねん!//』 「ふふっ…これで堂々と私も東海林さんを守れるね…」 『もし採用されても俺の関西弁のことは黙っておけよ?』 #しょーじ先輩と女情報屋

2018-02-09 02:09:09
しえ @syerryloves8

253 「もちろん…私だけ知ってる東海林さんだし…」 東海林さんが指で唇をなぞっていく 『…好きやで…』 ゆっくりと唇を重ね、抱き締められた 今まで一番幸福に感じたキスだった その日、私の名前はbarのポストから消えた 終 #しょーじ先輩と女情報屋

2018-02-09 02:09:28
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