#しょーじ先輩と女情報屋

しえ @syerryloves8

226 東海林さんがメモに何かを書き込んで二つに折って私に渡した 『ホテルの連絡先な』 「私に教えていいの？」 『…じゃなきゃ会いに来れへんやろ…？』 （会いに来いってこと…？//） 「そんな…お仕事中には…」 『いいから！持っとけ…』 #しょーじ先輩と女情報屋

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227 少し寂しそうな顔で見つめて私を抱きしめるとまた溜息をつく 『ハァ…、よし、行ってくる』 顔を見上げるとチュっとキスをされて腕を緩むと彼は荷物を持って出て行った ーー 仕事を終えて帰宅途中、電話が鳴った 《今晩は、今日は一人なのね…？》 #しょーじ先輩と女情報屋

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228 どこかから見られているのか、電話の主の顔を振り向いて探すが見つからなかった 《やだ、そんな警戒しないで？…貴方に情報売って欲しいだけなのに…》 「協力するなんて…」 《報酬じゃ動かないなら彼と取引はどう？》 「…っ…卑怯者…」 #しょーじ先輩と女情報屋

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229 電話の向こうで高らかな笑い声が上がる 《じゃあ調べてくれない？藤堂比奈子の居場所、昔からの知り合いなんだぁ…でも今家には居なくって…じゃあよろしく》 そういうと彼女は電話を切った 家に帰り、作業に取り掛かると情報はすぐに得られた #しょーじ先輩と女情報屋

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230 以前、東海林さんの携帯をハッキングして得ていた彼女の携帯番号で現在の位置を割り出した 依頼主にメールを送信すると電話があった 《仕事が早くて助かるわ…》 「彼には何もしないで…」 《そうね…私達の再会の邪魔にならなければね…？》 #しょーじ先輩と女情報屋

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231 話が違う！と声を上げようとすると電話は一方的に切られてその後繋がらなくなった 不安にかられて彼に電話をかけた 電話に出た彼の落ち着いた声に安心した 『どうした？』 「え…？ちょっと…声が聞きたかっただけ…」 『もう寂しくなったか？』 #しょーじ先輩と女情報屋

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232 含み笑いが聞こえてちょっと恥ずかしくなったが、素直に答えた 「うん…」 『…ちょ…俺仕事中なんだからやめろや…//』 少し照れたような声で怒られると優しい声で誘われた 『…メモ…渡したやろ…俺は出られへんけど、会いに来てもええで？』 #しょーじ先輩と女情報屋

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233 「でも…お仕事の邪魔したくないし」 『声だけで満足か？』 「…うん…」 （ウソだけど…） 『…俺は会いたくなったけどな』 「…、あの…藤堂さん元気…？」 『…は？！藤堂？…まあ元気っつーか…元気だけどな、…藤堂がどうかしたか？』 #しょーじ先輩と女情報屋

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234 「ううん、元気ならいいの、東海林さん…女の人には気をつけてね…？」 『なんや、浮気の心配か？…アホやなーw』 電話の声の笑い声に安心して、電話を切った （要人警護で動けないって言ってたし…藤堂さんと彼が会うことは無さそうね…よかった…） #しょーじ先輩と女情報屋

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235 【俺は会いたくなったけどな】 そう言った東海林さんの声が蘇る （行かないって言ったけど…やっぱり会いたいな…） ここ最近ずっと一緒にいたせいか彼がいなくなった部屋にぽつんと1人いることに落ち着かない （少しだけ…顔だけでも見たいなぁ） #しょーじ先輩と女情報屋

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236 彼の使ってた枕を抱き寄せ、目を閉じた ーー 『やっぱ枕変わると寝れねぇな…』 起こしに来た藤堂の七味ボケに突っ込んでドアを閉めて口をゆすいだ （アイツん家では気になんなかったのにな） 『大体熟睡してたからな…あー…早く帰りてぇ…』 #しょーじ先輩と女情報屋

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236 彼の使ってた枕を抱き寄せ、目を閉じた ーー 『やっぱ枕変わると寝れねぇな…』 起こしに来た藤堂の七味ボケに突っ込んでドアを閉めて口をゆすいだ （アイツん家では気になんなかったのにな） 『大体熟睡してたからな…あー…早く帰りてぇ…』 #しょーじ先輩と女情報屋

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237 『待たせたな』 藤堂《何か…顔が変ですよ？》 『は？何言ってんだてめえ…』 藤堂《だって…口角上がってる》 『くだらねえこと言ってねぇでさっさといくぞ、ホラ』 藤堂《佐藤都夜、一体どこに…》 『アホ、それを今から調べるんだろ？』 #しょーじ先輩と女情報屋

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237 『待たせたな』 藤堂《何か…顔が変ですよ？》 『は？何言ってんだてめえ…』 藤堂《だって…口角上がってる》 『くだらねえこと言ってねぇでさっさといくぞ、ホラ』 藤堂《佐藤都夜、一体どこに…》 『アホ、それを今から調べるんだろ？』 #しょーじ先輩と女情報屋

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238 藤堂《アホ…？先輩たまに関西弁になりますよね？》 『うるせーな、昨日お笑い見てたせいだよ！』 藤堂《なるほど…興味深い…》 ーー 中島へ書類を届けた後、藤堂と一緒にホテルへ戻った 先生が言った言葉が蘇る 『助けるっつったって…』 #しょーじ先輩と女情報屋 pic.twitter.com/KnX5RP5BDb

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238 藤堂《アホ…？先輩たまに関西弁になりますよね？》 『うるせーな、昨日お笑い見てたせいだよ！』 藤堂《なるほど…興味深い…》 ーー 中島へ書類を届けた後、藤堂と一緒にホテルへ戻った 先生が言った言葉が蘇る 『助けるっつったって…』 #しょーじ先輩と女情報屋 pic.twitter.com/KnX5RP5BDb

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239 フゥっと煙を吐き出すとテーブルの上の携帯が鳴った 『なっ…？！』 藤川と表示された携帯を取った 《312号室殺しにきたの。藤堂比奈子を》 『な…に…？！』 慌ててドアを開けて廊下に出ると背後に痛みを感じて意識を手放した #しょーじ先輩と女情報屋

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240 ーー いつもメール来る時間帯に彼からの連絡が来なかった 「忙しいのかなぁ…」 パソコンを立ち上げて彼の携帯の位置履歴を見ると見覚えのある住所に手が止まった 「あれ…ここって…」 鞄にしまった彼のメモをすぐさま取り出し照らし合わせた #しょーじ先輩と女情報屋

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240 ーー いつもメール来る時間帯に彼からの連絡が来なかった 「忙しいのかなぁ…」 パソコンを立ち上げて彼の携帯の位置履歴を見ると見覚えのある住所に手が止まった 「あれ…ここって…」 鞄にしまった彼のメモをすぐさま取り出し照らし合わせた #しょーじ先輩と女情報屋

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241 「東海林さん…東堂さんと一緒なの…？！」 再び電話をかけたが一向に繋がらない 「どうしよう…」 彼が邪魔しなければ何もしないと言った彼女だったが、彼の性格を考えると不安が募った 同時に、前回無茶をした自分を心配する彼の顔がチラついた #しょーじ先輩と女情報屋

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241 「東海林さん…東堂さんと一緒なの…？！」 再び電話をかけたが一向に繋がらない 「どうしよう…」 彼が邪魔しなければ何もしないと言った彼女だったが、彼の性格を考えると不安が募った 同時に、前回無茶をした自分を心配する彼の顔がチラついた #しょーじ先輩と女情報屋

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242 警察に頼れば自分の身元が知れてしまい、情報屋と取引していたとなれば東海林さんの迷惑になる 「どうすれば…」 ーー 気づけばBARに向かっていた 《いらっしゃい、なんだ…ひどい顔色だね？》 「マスター、緊急ですぐ使える人が欲しいの」 #しょーじ先輩と女情報屋

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242 警察に頼れば自分の身元が知れてしまい、情報屋と取引していたとなれば東海林さんの迷惑になる 「どうすれば…」 ーー 気づけばBARに向かっていた 《いらっしゃい、なんだ…ひどい顔色だね？》 「マスター、緊急ですぐ使える人が欲しいの」 #しょーじ先輩と女情報屋