バキ狂いのわたしが異世界最大トーナメント小説『異修羅』をあなたに勧めるシンプルな理由
- Aloha_Tengu
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やはり主人公(とラスボス)というものは勝ちあがらざるを得ないんで、絡む試合にどうしても大なり小なり予定調和感が出てしまうんですよね。主人公とラスボスが絡むと盛り下がるというのはある種、トーナメントやバトルロイヤル展開の宿命かもしれません。
2018-08-25 22:46:24異修羅は、主人公不在…というか全員主人公仕立ての群像劇なので、マジで、勝敗が読める試合が一個もないんですよ。や、本当に誰が主人公で誰がラスボスになるかわからない。
2018-08-25 22:47:05更に特徴の一つとして、試合外の盤外戦が強くフィーチャーされてるのも先の読めなさが増して楽しいですね。一回戦の組み合わせ、いやいやファイターの選出から既に試合が始まっているという感じです。
2018-08-25 22:47:25そのくせ、じゃあ試合が水入りになったり不成立になったりして消化不良になるかと言うかと思えばそうはならず、突発的に野試合で激アツカードが発生したりもします。
2018-08-25 22:47:35こうした勝敗予想の盛り上がる作品だと、とかく予想を裏切ろうとして、”ただの嫌がらせみたいな展開”や、”誰もが思いつくけどわざわざやらないような展開”をついつい入れたくなるのが人情ですが、
2018-08-25 22:47:52長くて疲れてきたので休憩用の子犬画像です #インターネット_は_ほどほどに_ね! pic.twitter.com/4lJJLrV8ZA
2018-08-25 23:35:01さて、バキで一番面白いところといえば、むしろ試合よりもストライダムが出てくるシーンだというのに皆さん異存はないと思いますが、本作にも極めて優れたストライダム枠のおっさんが登場します。超エモ。
2018-08-25 22:50:49ファイター通しの絡みも勿論熱いんですが、こうした試合外パートの完成度も高いのが嬉しいですね。とにかく異種間同性間でのゲボ重感情がドバドバ出てくるのも一部の層には強くブッ刺さるポイントだと言えます。
2018-08-25 22:51:04また、本作は格闘大会ではなく勇者決定のための公開真剣試合であり、要するに駿河城御前試合をトーナメントでやっているようなものなので、試合会場の中でも外でも主要キャラがドカドカ死ぬのが良いですね。推しが無慈悲に死ぬ!アロハ天狗、推しが無残に死ぬ作品、大好き!みんな死ね!
2018-08-25 22:51:17主人公不在…というところに関連すると、バキで一番面白いパートとは全選手紹介とか、新キャラ登場時の試し割りパート(最強死刑囚の潜水艦脱獄とか烈海王の真球打岩とかゲバルの存在そのものとか)というのは衆目の一致するところですが、本作の試し割りもマジでクソ最高です。
2018-08-25 22:51:33具体的に言うと、本戦が全然始まらないんですよ。2018年8月現在、異修羅本編はようやく第2回戦第1試合が終わったくらいの進行度ですが、その時点での本編の分量の、およそ半分近くがキャラ紹介パートに費やされています。
2018-08-25 22:51:45主たる16キャラの紹介エピソードが、体感的には週刊漫画の2〜3話相当の物量で一人ずつ語られます。イメージとしては本戦が始まるまで単行本3〜5巻分くらいがキャラ紹介のイメージでしょうか?商業誌だとちょっと勇気が要る構成ですね。しかしこれはフリーのWEB小説だ。われわれはようしゃしない。
2018-08-25 22:52:10わずか二話の分量でキャラを立て、舞台設定も紹介し、そして能力の激ヤバ度合いを過不足なく伝えて、しかもそれを16キャラ分ダレたりすることなくやりきる、というのは凡そプロの中で相当実力と自信がないと困難な試みじゃないでしょうか。
2018-08-25 22:54:15各エピソードの最後には 『それは全ての防御と過程を無視して、あらゆる存在を捻じ曲げることができる。 それは天候や地形までもを一語の下に支配する、果てのない出力を擁する。 (以下略)』
2018-08-25 22:54:58みたいな感じでキャラの性能とクラス、種族、名前をまとめる4行の締め文章、通称”異修羅構文”があるんですが、これが超オタク~~~!!!って感じでとにかく好きですね。オタクだ・・・オタク・・・
2018-08-25 22:55:13そりゃこちらもオタクなので『全員チートのバトルものならバランス取れるんじゃね?』という妄想には身に覚えがありますが、思いつくのと実際に形にするのは全くの別物です。(だいたい4人目くらいで力尽きて寝る)
2018-08-25 22:55:2316キャラ全員チートでありながら、強さのベクトルや試し割りエピソードの方向性が全員見事にバラバラなのも非常に魅力的ですね。なんというか、偉そうな言い方になってアレですが、よくもまあこれだけ考えたなって感じです。
2018-08-26 07:24:04とにかく大量のエンタメを摂取して、それを血肉にしてアウトプットしているタイプの書き手だと思います。そしておそらくこれまでの人生で経由してきたエンタメにかなり近いものがあるので、一人のオタクとしてめちゃくちゃ信頼できる。
2018-08-25 22:59:45さて、バキの一番面白いシーンといえば当然のことながら結局は試合そのものです。 結局キャラが立っていても、先が読めなくても、肝心の試合の面白さが戦闘のキモなわけです。
2018-08-25 22:59:59長い~~~~キャラ紹介が終わってようやく第一回戦が始まるんですが、これが一回戦からお互いの能力が活用されまくって、最後の最後の瞬間までどちらが立ってるかわからない名勝負の連続となります。
2018-08-26 10:15:13今は第2回戦第2試合が丁度始まるところですが、どの試合も全然(試合が成立するかも含めて)読めないですし、めちゃくちゃ面白いですね。第二回戦第一試合すごすぎ・・・
2018-08-25 23:01:18