- naobotaka_magi
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公共交通一極集中の社会はもはや破綻寸前だ
昔(2012年頃)、私はネット上で「日本の車社会はとっくの昔に終わっている」と主張した。日本の社会的な将来を考えるなら、自動車中心から脱却し、IT社会的な環境に適応できるように経済構造の改造すら検討するべきだと主張していた。
2018-09-09 07:20:34それからわずか数年後に、経済情勢の変化である。しかもこの時期には諸事情による公共交通の縮小や車社会の拡大を余儀なくされていて、ダブルパンチをいっぺんに喰らった形だ。
2018-09-09 07:20:35つまり数年間で情勢が大きく変わってしまった。かろうじて続いた日本の現状をどうやってつなげるかというレベルの話ではなくなり、1990年代~2000年代的脱車社会の価値観そのものが破綻寸前の現状をどう切り抜けるかというより切迫感のある状況にまで危機の段階は上がっている。
2018-09-09 07:20:35事情が変わったので、アイデアも切り替えようと思う。 日本における不安定な時代を乗り切るには私たちの意識改革が一番有効ではないかと思う。
2018-09-09 07:20:35日用品としての立直しはもう困難だが、道はもう1つある
日本に詳しい人ならご存知だが、欧米諸国の後追いをしている。 欧米諸国の少子化のピークは20世紀後半だった。その後は出生率が向上し、人口減少に歯止めがかかった。移民社会が普及し、多様な価値観の共有であらゆる危機を乗り越えるようになった。
2018-09-09 08:06:31車社会も1980年代には産業的な衰退が始まっていたが、車社会それ自体は滅びなかった。非常時の手段としての需要があったからだ。欧米諸国には高度な公共交通システムが走り回っているが、それでも非常時にはうまく機能しない。
2018-09-09 08:06:31しかし公共交通と車社会が共存している場合、時と場合に応じて移動手段を切り替えられるので、公共交通がストライキなどでストップしようが、日本や韓国のような大混乱は起こらない。
2018-09-09 08:06:31日本の場合、アメリカでは20世紀前半に起きたモータリゼーションが20世紀後半に進んだ。もともとが産業のひとつとしてみなされていた点も、国鉄誕生前のアメリカの鉄道と似ていたが、一方で鉄道一極集中からクルマ・高速道路への分散の流れもアメリカを後追いしていった。
2018-09-09 08:06:32違ったのは、昭和の終わりになって車社会が破綻した点で、公共交通との共生を選ばず、むしろ反地球温暖化運動で「車社会」を全否定し、文字通り20世紀前半への逆戻りをが進んだことだった。
2018-09-09 08:06:32今からでも遅くない。まだ車社会需要が残っているのだから、IT社会への適応(自動運転など)が進んだら、公共交通一極集中構造は解体し、非常時の移動手段として再定義させてはどうか。そうすれば、たとえ日本から自動車業界が撤退しても、道路を剥がしたり車を手放したりする心配はなくなる。
2018-09-09 08:06:32非常用品としての車・二輪・自転車を見直せ
昭和の時代、公共交通の通勤ラッシュを避ける通勤者によって自転車や二輪車が飛ぶように売れたという。昭和の高度経済成長時代においてはそのような状態でも極端な駐車場・駐輪場不足は起きなかった。
2018-09-09 08:06:33阪神大震災や熊本地震や今回の地震でマイカー利用が話題になったのは記憶に新しい。もし本当に車社会を見直しても、日常的に利用することはありえない話だが、非常時のニーズは計り知れないものがある。
2018-09-09 08:06:33日本で製造業や日用品としての自動車は衰退するばかりだとこの30年我々は思い知ったし、再生もは困難だと気づいた。しかし非常用品としてはまだまだ存在価値はあるし、将来性も潜んでいる。予備の移動手段であることを考えれば、当然社会が大きくかかわる必要が生じる。
2018-09-09 08:06:33昭和・平成初期レジームを清算するには今が一番いいタイミングだ。そしてその後始末は日本の人々と社会が協働でやるべきだ。昭和の高度成長期頃のサブのアイテムとして発生・発展してきた本来の形に戻すのである。
2018-09-09 08:06:33日本の人間は欧米人以上に自家用自転車の利用者が多い。しかしそれはあくまでも日用品としてのものである。非常時の移動手段としてのそれではない。ついでだからそれについても見直してはどうだろうか?公共交通の利益がGDPに含まれる日本の場合なら経済の活性化にもつながるだろう。
2018-09-09 08:06:34ともかく、全否定傾向のそれらがもし共存できれば、今問題の道路公共交通の破綻に伴う利用者の救済コストを抑えることができ、それに伴う住民の大移動も抑えられる。非常用品としての再生・近代化に社会も一緒になって取り組めば、
2018-09-09 08:06:34さらに価値は高まり、将来的には低迷していた社会の再建成功例として大きく評価され、日本社会そのものの再生や成熟を図ることにつながるともいえよう。
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