アームヘッド、デイ・オブ・カタストロフ10

歴史の闇より現れし救われざる復讐者、それはタイムスリップ教団
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みぐだしょ @yosidagumi2024

◎デイ・オブ・カタストロフ◎ #あむへ

2018-04-30 21:19:49
みぐだしょ @yosidagumi2024

『ボーン・イン・ボーン』

2018-04-30 21:20:14
みぐだしょ @yosidagumi2024

◎これまでのあらすじ◎ とある時代。ヴィジャヤ氷河にてタイムスリップ・コツヒコは部下を率いて強力なファントム、ヴィジャヤを勧誘しようと努力していた。部下に多大な犠牲が出る中ついにヴィジャヤの勧誘が成功せんとした時、邪魔者が現れたのだ。

2018-04-30 21:22:40
みぐだしょ @yosidagumi2024

タイムスリップ・ゲルヒコを倒し少し休んだのも束の間、その情報がタイムスリップ教団に知れ渡る前に孤立しているタイムスリップ・コツヒコを倒す。そのためにこの時代にタイムスリップしてきた。あの赤いアームヘッドは噂のヴィジャヤであろうか。礼三郎は考察する。『来たぜ、タイムスリップ教団!』

2018-04-30 21:26:59
みぐだしょ @yosidagumi2024

『礼三郎くん、ようこそ。だが少し待ってくれたまえ』リーダー格とおぼしき骨アームヘッドが部下に指示を出す。『コツヒコ様!ですがVが!』『安心しなさい』コツヒコがキムチを諭す。骨アームヘッドが巨大ファントムを指差す。蒸気が巨大ファントムから溢れ出ている。『彼は脱皮しようとしている』

2018-04-30 21:30:59
みぐだしょ @yosidagumi2024

骨アームヘッド、ゴルゴタの交戦で経験を積み巨大ファントム、ヴィジャヤは更なる進化を遂げようと言うのか!?『ちょうどいいタイミングだ』『そうです!Vにトドメを!』『キムチ』『はい、コツヒコ様』『我らの新しい友人に挨拶せねばなるまい』『は?』タイムスリップ・キムチは困惑した。

2018-04-30 21:34:07
みぐだしょ @yosidagumi2024

『我が名はタイムスリップ教団、タイムスリップ・ラウンズが一人、タイムスリップ・コツヒコである。礼三郎くん。私は君を評価している。共にこの悪鬼を倒し、タイムスリップ理想を実現してはくれんかね』コツヒコは微笑んだ。『おじいちゃんの言うことはきけないぜ』

2018-04-30 21:37:07
みぐだしょ @yosidagumi2024

『モツニ、フジヤマ、レバニラ、チチデカマル、ナキドコロ、バーベキュー、バニラ、キムチ、キタダケ、メタルグレイヒコ、スカルグレイヒコ、モツニ、ナメロウ、サンチュ、マッコリ、イチゴジャム、サラダバー、シュールストレミング、チョコミント、ホルモン、ハツ、タン、ナットウ、クサヤ、ヒモノ』

2018-04-30 21:43:04
みぐだしょ @yosidagumi2024

『な、なんだぜ?』『私の部下の名前だ。彼らは誰もが歴史に名を残した英雄達だった 』『すごいぜ』『ボンザレス・ハムレットを知っておるか?』『……有名な人なのかな』『彼ら英雄達に比べれば歴史の片隅にも乗らない無名者よ。だが今、葬列を従えている!君もだ!礼三郎!君は資格があるのだ』

2018-04-30 21:46:57
みぐだしょ @yosidagumi2024

礼三郎は打ち震えた。『礼三郎くん、私は英雄のタイムスリップ堕落を見続けた。だがサダヒコ様は違う。私に道を示してくれたのだ。だから私も君に道を見せたい。私と共に来てくれんかね』『……この拳が答えがダメか?』『良かろう、あなたが指し示した未来の力味合うが良い!』ゴルゴタが構えた!

2018-04-30 21:51:28
みぐだしょ @yosidagumi2024

それと呼応するかのようにヴィジャヤが脱皮を終え、その赤い巨躯を震わせた。『私、礼三郎くん、ヴィジャヤ。混戦になって来たな……』『ヴィジャヤは私めにお任せください!』太ったフラガラッハが躍り出た。『キタダケか』『フジヤマ流を継いだ私めのマッチョ脂肪の防御力は無敵です!』

2018-04-30 21:55:36
みぐだしょ @yosidagumi2024

『まあ、礼三郎くん見ているが良い』コツヒコはヴィジャヤとキタダケの方を見るように促す。太ったフラガラッハは打撃吸収の構えを取った。圧縮タイムスリップ脂肪の力でヴィジャヤの打撃を吸収しようと言うのだ!ヴィジャヤは脱皮により姿形は変わらないものの少し小さくなったように見える。

2018-04-30 21:58:50
みぐだしょ @yosidagumi2024

フラガラッハにヴィジャヤの手刀が振り下ろされる!キタダケは勝利を確信していた!いかにヴィジャヤといえどこのタイムスリップ脂肪を貫くことは不可能!実際脱皮前のヴィジャヤはキタダケの脂肪を貫くこと能わず!そして小さくなったからにはパワーも小さくなっているに違いない!違った!

2018-04-30 22:01:55
みぐだしょ @yosidagumi2024

フラガラッハの足元の氷河が割れる。そしてフラガラッハの全細胞がヴィジャヤのパワーに耐え切れず爆散する。『あのパワーとスピード、まるでセイントメシアじゃな』キタダケを爆散させたヴィジャヤはキムチフラガラッハを砕きながらエーデルワイスとゴルゴタの元に迫る!『コッコッコ、来たぞ!』

2018-04-30 22:06:44
みぐだしょ @yosidagumi2024

ゴルゴタはエーデルワイスを軽くタイムスリップ拳で足止めしながらヴィジャヤを後ろ脚蹴りし離脱!『……?仲間を見捨てたのか?』ヴィジャヤは困惑しつつも骨アームヘッドに見捨てられた白いアームヘッドを次の狙いに決めた。『悪いが消えてもらうぞ』礼三郎にヴィジャヤのプレッシャーが掛かる!

2018-04-30 22:10:25
みぐだしょ @yosidagumi2024

これはかつてアブソリュートオメガと決死の闘いを挑んだ時にも似た感覚。アブソリュートオメガ、秋那……。俺はここで終わってしまうのか。礼三郎は一瞬覚悟を決めた。『諦めないで!』己の内側から声がした。

2018-04-30 22:13:07
みぐだしょ @yosidagumi2024

『君はまだ戦えるよ』声はゲルヒコのモノだった。『秋那ちゃんじゃなくてゴメンね。でも僕も君の力になりたい』それは礼三郎の身体に残された残留ゲルヒコの見せた幻覚だったのだろうか。だがこの奇跡は現実だ!

2018-04-30 22:15:33
みぐだしょ @yosidagumi2024

エーデルワイスの拳はヴィジャヤの拳を止めた!コツヒコは目を見開いた!『あれはゲルヒコくんのタイムフリーズ!』ゲルヒコが礼三郎を鍛えるために飲ませたゲルヒコ液が礼三郎に新しい技をもたらしたのだ!『面白く……なって来た!』ヴィジャヤが笑った。

2018-04-30 22:18:07
みぐだしょ @yosidagumi2024

🍩デイ・オブ・カタストロフ🍩

2018-05-15 21:27:20
みぐだしょ @yosidagumi2024

『ボーン・イン・ボーン』

2018-05-15 21:27:56
みぐだしょ @yosidagumi2024

ヴィジャヤは相手を骨のある相手、いままでの雑魚教団員が骨無しチキンだとするならば礼三郎は骨つき肉だという認識を3度目の拳を交えて更に改めた。奴はバッファローだ。食らうには倒して調理せねばならない。礼三郎のパワーはある程度の歯ごたえをヴィジャヤに期待させた。『ヴィジャヤと言ったな』

2018-05-15 21:31:14
みぐだしょ @yosidagumi2024

『違う、ヴィジャヤは俺だけの名では無い。ヴィジャヤは俺たちの名前だ』ヴィジャヤ自身この返答に驚いていた。俺はまだそんな風に思っていたのか。そしてなぜこの者にそう答えたのだ。『おまえみたいのがたくさんいるのか?』『もう、ヴィジャヤは俺だけだ。おそらく世界全てで』

2018-05-15 21:34:23
みぐだしょ @yosidagumi2024

これは筋肉による対話である。拳と拳が交わる度に魂の接触回線がヴィジャヤと礼三郎に結ばれ、お互いの全存在を晒し合っているのだ。『なるほど、おまえだったのか』この五体に刻まれた中でも最も屈辱的敗北、しかしそれによって筋肉進化の袋小路が拓かれた闘いが想起される。この者の拳によって。

2018-05-15 21:38:20