渡辺道明「ハーメルンのバイオリン弾き」を初期の設定から読み解く

非常に面白い考察なのでまとめました。
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dragd @dragd1

「ハーメルン」の後になんで空軍もの漫画を書いてたんだろう…?と思ってたけど、渡辺先生、ミリタリーに造詣が深い方だったからなのね…

2018-10-13 15:27:40
dragd @dragd1

ハーメルンのバイオリン弾き、冷静に考えると序盤からして変な話なんだよな。主人公は「北へ」と北の都ハーメルンを目指すんだけど、目的は大魔王討伐でも魔界軍王殲滅でもないんだよ。ていうか、大魔王は封印されて行方不明だし、その封印した箱と鍵の在処すら魔族は掴めていないという有様。

2018-10-13 17:30:28
dragd @dragd1

冷静に考えると作中のスタート時点で、人類が滅茶苦茶有利な状況なんだよ。大魔王は封印済みで、その封印箱も鍵も人間が握っている。魔族がジリ貧で滅ぶのを待てばいい。

2018-10-13 17:32:23
dragd @dragd1

スフォルツェンドに箱か鍵のどちらかがあるであろうことは魔族軍も調べは着けてただろうけど、人類最大勢力のど真ん中にあるんだから、最悪だったろうと思う。取りに行くだけで滅茶苦茶な消耗戦を要求される。ジリ貧状態なのに。

2018-10-13 17:34:53
dragd @dragd1

魔族が人類種を圧倒する肉体を持ちながら、人類のように道具を頼り、機械を使い、テクノロジーを駆使しなければならない理由がここにある。魔力使ったらそれだけで寿命自体を消費するんだから。

2018-10-13 17:36:42
dragd @dragd1

機械化帝国のスラー、あれ絶対「箱」を解析する過程で得られた技術の産物だろうな…と思う。箱の外の雑魚魔族ですら人類にとっては脅威だ。雑魚魔族を一網打尽にできる「箱」も欲しいハズ。

2018-10-13 17:39:34
dragd @dragd1

一方、ごく初期の巻で、北の都で魔界軍王ベースは「ハーメルは裏切り者」と大演説をぶちかましてた。その一方で「後継者」ともいわれていた。いや、ホント変な話だよ「ハーメルンのバイオリン弾き」は。

2018-10-13 17:44:22
dragd @dragd1

ハーメル、恐らく初期設定のままだと単身で北の都に殴り込んでたら魔術トラップである都市機構に取り込まれて大魔王に、後継者に無理やりされていた可能性大。リュートですらなりえるのに、息子本人なら猶更だろう。

2018-10-13 17:46:28
dragd @dragd1

というかハーメルの魔王としての覚醒って、ケストラーの餌にするというだけでなく、ハーメルにケストラーを食らってもらって、魔界軍王に都合のいい傀儡にするつもりだったろベース…

2018-10-13 18:21:08
dragd @dragd1

ベース、序盤だと「(箱or鍵を)必ず見つけろ!ケストラー様が目覚める前にな…!」って言ってたし、初期設定だとケストラーはパンドラ同様、意識がない眠りについた存在で、それを何とか操って体裁取らせて魔族国家元首に据えようとしてる様に見えるんだよな…王政を打ち立てる家臣ってこんな感じかも

2018-10-13 22:00:14
dragd @dragd1

冥法王ベースの考える理想的な魔族国家はこんな感じ。 1.国家統合の証としての象徴君主:大魔王ケストラー 2.ケストラーの権威により政務委任されを取り仕切る魔界軍王内閣 3.実働組織としての各軍王配下の無数の部隊 ベースとして理想的なのは大魔王が君臨すれども統治しない、封印状態。

2018-10-13 22:04:29
dragd @dragd1

この統治体制を基盤に世界を統一し、天界・地界の圧力を排除し、現世に安定した独立国家としての地位を確保する…という感じ。非常に人間臭いが、ベースは魔力を扱えるようになっただけで元は人間なんだろう。

2018-10-13 22:14:08