ジャーナリスト烏賀陽さん、民事訴訟の場合、原告だけの言い分だけを根拠にして真実であるかのように語ってはいけないのは記者として鉄則 。

https://www.amazon.co.jp/「朝日」ともあろうものが%E3%80%82-河出文庫-烏賀陽-弘道/dp/4309409652
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烏賀陽 弘道 @hirougaya

この原告・被告とも私の講演会を開いてくれたり、フクシマ取材のカンパを集めてくれたり、直に何度も接してきた人たちなので、なんでこんなに言い分が180度違うんだと仰天します。 「生きてるだけで迷惑」女性自殺、社長をパワハラで提訴:朝日新聞デジタル asahi.com/articles/ASLBK…

2018-10-18 13:06:33
烏賀陽 弘道 @hirougaya

私、この原告の大下さんと桜井さん、亡くなった大山さんとも何度も会って話してるし、講演会の会場で2人だけになる機会もあったし、フェイスブックのフレンドで内密のメッセージも送れたのに、こんな監禁みたいなことがあったのなら、どうして助けを求めてくれなかったんだろうと思いました。 twitter.com/asahi_shakai/s…

2018-10-18 13:10:41
朝日新聞社会部 @Asahi_Shakai

「生きてるだけで迷惑」女性自殺、社長をパワハラで提訴:朝日新聞デジタル asahi.com/articles/ASLBK…

2018-10-17 23:02:16
烏賀陽 弘道 @hirougaya

まあ、事の真相は時間が経てば明らかになるので置いておいて。この朝日の記事は、数えきれない民事訴訟を取材してきた記者として欠陥が多すぎると思う。提訴の段階では原告の言い分だけが自由に言えるので、それに依拠して真実であるかのように書いてはいけない、という鉄則は入社1年目で習うはずだ。 twitter.com/asahi_shakai/s…

2018-10-18 13:14:16
烏賀陽 弘道 @hirougaya

かくして私は民事提訴の段階では原告の言い分だけを根拠にそれがすべて真実であるかのように書いてはいけない、と他ならぬ朝日新聞社で叩き込まれ、32年後の今も「民事提訴というのはそういうものだ」「判決を待たないと真相は確定しない」と考えている。なのでこの記事を読んで記者の劣化を感じた。 twitter.com/asahi_shakai/s…

2018-10-18 13:18:22
烏賀陽 弘道 @hirougaya

この記事にもう1つの疑問。もし原告側が「奴隷」と主張するような物理的な監禁状態があったなら、警察に刑法での被害届を出すだろうし、警察もこれほどひどいなら動かざるを得ないと思う。原告側に「刑事事件で警察に届けましたか?」と記者は聞いてないのだろうか? 続 twitter.com/asahi_shakai/s…

2018-10-18 13:39:48
烏賀陽 弘道 @hirougaya

「警察に刑事事件として届けたか?」は原告の主張がどこまで事実として信用できるのか、というクロスチェックとして、私なら必ずする質問である。これは原告側を信用しないのではなく「その主張が100%真実とは限らない」という当然の前提で記事の正確さを上げるためのチェック作業に過ぎない twitter.com/asahi_shakai/s…

2018-10-18 13:44:42
烏賀陽 弘道 @hirougaya

私が民事訴訟取材に臨む心得 ①民事提訴での原告の主張は「原告から見た現実の見え方」でしかない。 ②それに相手側の反論が出され公開の場でクロスチェックされる過程が民事裁判である。 ③判決が出て始めて裁判での事実が確定する。一審判決まで1年半から2年くらいかかる。それを待っても遅くない。

2018-10-18 14:17:05
烏賀陽 弘道 @hirougaya

承前 私が民事訴訟取材に臨む時の心得 ④しかし判決も真実そのものではない。民事裁判には真実の発見能力はない。裁判官にもその意思やつもりはない。双方が論を述べてどちらが説得力があるかを決める裁判官の説得合戦に過ぎない。判決を神の知る真実であるかのように 過信してはならない。

2018-10-18 14:19:01