海洋群の衣笠(プロローグ)

取り敢えずまとめておきます
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同志雪の人@活動低下 @yuki_8492

世界は、いまだかつて経験したことのない戦争に巻き込まれた。だから私も、その一端を担いたかった。

2018-10-19 22:09:22
同志雪の人@活動低下 @yuki_8492

「前線で戦うだけが、戦争への貢献ではないのよ?」 「はい。でも私は、戦闘部隊に行きたいのです」  ■■中尉はため息をついた。 「わかった。なんとかするわ」 「ありがとうございます」

2018-10-19 22:09:54
同志雪の人@活動低下 @yuki_8492

この物語は深海戦争中期、艦娘が配備され活躍し始めた頃、帝国海軍の海洋群という部隊で戦った少女達の物語だ。「屍肉漁りのカラス」の悪名を轟かせ、誰より戦争に貢献しながら、誰より嫌われた少女達の物語である。

2018-10-19 22:10:33
同志雪の人@活動低下 @yuki_8492

また情報作戦が海軍の異端児的存在から、作戦の主導権を握るようになるまでに至った物語でもある。

2018-10-19 22:10:58
同志雪の人@活動低下 @yuki_8492

本書ではプライバシー保護と機密保持の観点から、個人名は登場しない。可能な限り艦名※5や役職名で、どうしても必要な文脈では伏せ字を用いた。

2018-10-19 22:11:25
同志雪の人@活動低下 @yuki_8492

現在でも機密指定されている情報には一切触れていない。読んでいて文章に違和感を感じる場合もあるだろうが、筆者の力量のみでなく、機密保持の問題もあることを理解して欲しい。

2018-10-19 22:11:51
同志雪の人@活動低下 @yuki_8492

本書を書くにあたり起きた出来事を正確に描写したつもりだが、もしかしたら、戦争という名の靄に包まれて特定行為の捉え方や細かな記憶が霞んでしまった可能性もある。本書に間違いがある場合は、すべて筆者の責任に帰する。

2018-10-19 22:12:16
同志雪の人@活動低下 @yuki_8492

なお、ここで述べた意見はすべて筆者個人のものであり、帝国海軍や海軍省、帝国政府を代表するものではない。またフィクションであるから、現実に存在する組織や人物を描写したものでもない。

2018-10-19 22:12:38
同志雪の人@活動低下 @yuki_8492

この物語は祖国に究極の貢献を成した少女達を敬して綴られている。主役は一隻の重巡洋艦娘だが、戦ったのは彼女だけではない。

2018-10-19 22:13:07
同志雪の人@活動低下 @yuki_8492

『海洋群の衣笠』は、彼女達の物語だ。

2018-10-19 22:13:25
同志雪の人@活動低下 @yuki_8492

※1 合衆国での艦娘の艤装操作員の公式な呼称。公文書などで特に操作員のみを示すときに用いられ、同盟国である帝国も使うことがあった。が、殆どの場合で操作員は広義の艦娘に纏められ、実際にオペレーターと呼ばれることはなかった。

2018-10-19 22:14:05
同志雪の人@活動低下 @yuki_8492

※2 帝国では民間や陸軍は真珠湾と呼んだが、海軍はパールハーバーと呼称した。

2018-10-19 22:14:25
同志雪の人@活動低下 @yuki_8492

※3 衣笠はたまたま経験がなかったが、実際の記録では艦艇部隊では台風等の緊急出港、地上部隊でも大震災等の災害時に警急呼集が行われたことが確認されている。小規模なものでは基地の火災などもある。

2018-10-19 22:14:56
同志雪の人@活動低下 @yuki_8492

※4 帝国・合衆国海軍では、無線傍受の名目で太平洋上に点在する基地が互いのラジオ放送を中継していた。

2018-10-19 22:15:18
同志雪の人@活動低下 @yuki_8492

※5 艦名は狭義には対応する艤装を指し、広義には艦娘そのものの固有名として用いられた。本書では一般に広義の意味を用いる。

2018-10-19 22:15:54