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茂木健一郎
@kenichiromogi
「100分de名著」、赤毛のアンをごらんいただき、ありがとうございました! ご自身も小説を書かれるというプロデューサーの秋満吉彦さん @akiman55 の熱意ある制作と、スタッフのみなさんの心仕事で、とても思い出に残る番組となりました。
2018-10-23 06:29:42
茂木健一郎
@kenichiromogi
『赤毛のアン』についてはいろいろあるのですが、何よりも不思議だったのが、小学校5年生の時に図書館で見た時に背表紙が光って見えたことで、それで手にとって読んで一気にはまって、なぜあの時手にとったのか、今でもわかりません。
2018-10-23 06:30:58
茂木健一郎
@kenichiromogi
さて、アンシャーリーは、自分の毛が赤いということが嫌で仕方がなくて、それでは幸せになれないと思いこんでいるわけです。自分の属性の何かが嫌で、それを受け入れられないという気持ちになっている。これが、「コンプレックス」です。
2018-10-23 06:31:54
茂木健一郎
@kenichiromogi
ところが、ギルバート・ブライスは、ひと目見た時から、その赤毛のアン・シャーリーがかわいくて、魅力的だと感じるわけです。アンにとって最大の欠点が、ギルバートにとっては魅力に見える。ここに、この作品の深い構造の一つがあります。
2018-10-23 06:32:45
茂木健一郎
@kenichiromogi
個性は誰でも「正解」で、欠点と長所は表裏一体です。でも、思春期には、自分のある特徴が受け入れられなく感じられることがある。自分を受け入れて、それを安全基地とすることが、発達の最大の課題です。『赤毛のアン』の主題の一つが、ここにあります。
2018-10-23 06:33:50
茂木健一郎
@kenichiromogi
自分の嫌でたまらないことが、他人から見ると、魅力的なことがある。それに気づけるかどうか。「赤毛のアンコンプレックス」は、誰にも当てはまることのようです。それを乗り越えるヒントが、『赤毛のアン』という作品にはあります。
2018-10-23 06:34:43