とあるコンベンションで出会ったTRPG完全初心者さんとの体験記

元TRPGのPLが語る出会った完全初心者さんとの冒険譚っぽいものです。感想は個人の独断と偏見の塊なので全員がそうではないはず。
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山田 @yamadadx

「TRPG思い出話」をトゥギャりました。 togetter.com/li/1281497

2018-10-27 09:05:36
山田 @yamadadx

以下はしばらく「とあるコンベンションで出会ったTRPG完全初心者さんとの体験記」をば更新予定。 長いのでちまちまーっと。

2018-10-27 09:09:27
山田 @yamadadx

【体験記1】 私はスタッフでなければ出席率も低い上に、卓決めの際、他の参加者さんとジャンケンで争うこと自体を避けるために全く知らないゲームに参加することが多いので、「余ったら」「足りなかったら」ぐらいの緩さで参加しているタイプだ。

2018-10-27 09:09:51
山田 @yamadadx

おかげで公式もハウスルールの差も知らないとかそんなレベル。 でも、それでもいいと言ってくれる方がいるので寄せてもらっている感じだった。 そんな意味では私は善意の上で成り立っているプレイとかどれだけ人の好意を貪っているのかと言われたら返す言葉もない。 本当にすみませんでした。

2018-10-27 09:10:12
山田 @yamadadx

【体験記2】 ある日、スタッフさんから「ごめん。山田さん今日はこっちの卓に来て」と呼ばれた。 大概は私を嫌ったり苦手とする人から避けた結果だったり歓待が必要な人がいたりとかちょっと特殊な事が多かったのだが、その日は違った。 一人のうら若き女性が!単身!来ちゃったんだよ!しかも美人!

2018-10-27 09:11:39
山田 @yamadadx

どうしたんだよこんな僻地に。快活そうな美人が受付にいた。 某大御所TRPGの卓が初心者歓迎卓だったらしく、美人さんがコンベンション初参加かつその卓に参加したいとのことだった。 周囲は初心者だーと、口々に色々説明を始めているが、首を横に傾げているよオネーサン。 それ呪文だから呪文。

2018-10-27 09:12:16
山田 @yamadadx

【体験記3】 とりあえず入り口から人だかりを引き離さないと後に詰まるので、卓の席はもう準備済みだったのでそこに荷物を置いてもらってお互いに自己紹介をした。 友人がTRPG経験者でネットで感想を聞いて楽しそうだったから自分もやってみたくなったらしい。好奇心旺盛な人なんだと判断。

2018-10-27 09:16:02
山田 @yamadadx

友人からルールブックを借りて読んだが、分厚いし何から見ればいいのかわからないとのこと。 まぁそうだよね。私も寝るし。 「皆さんは”ダイスを振るだけだから簡単だよ”って言ってたんだけど、ダイスって何?」 開始3分でもうため口のコミュニケーション能力高い人は、いきなり周囲を凍てつかせた。

2018-10-27 09:16:25
山田 @yamadadx

OKOK。そこからかいベイビー。 今日の自分はCoolにいくことにした。

2018-10-27 09:16:42
山田 @yamadadx

【体験記4】 確認すべきは「ボードゲーム」「ビデオゲーム」「RPG」の体験の有無。 UNO・モノポリー辺りを攻めると大概一度は経験済みなので人生ゲーム的な話に持ち込んで判定は人力だと言うか、成人済みならルーレットを持ち出すと大概どこかで引っかかるのでそこから始めることにする。

2018-10-27 09:21:17
山田 @yamadadx

「行動は全部成功したらつまらないから毎度ギャンブル成分を加えるルールだ」「何かする度に行動を宣言し、行動の判定は人力/さいころ+数値化された能力値」と言うと大概納得する。 今回は「RPGやってます!」と、DQやFF等の古参の人でもわかるRPGをあげてくれたから一気に説明できた。

2018-10-27 09:21:50
山田 @yamadadx

「リアルでドラクエをやってみたいと思わない?」「スライムみたいなのを倒したりとか。町中で買い物とか冒険してみるんだけど」 一応念のために敵を殴ったら金がわき出るわけでもなく、冒険者はギルド=職安の募集を日雇いorパート状態で雇われていると雇用形態を現在の社会に置き換えて説明する。

2018-10-27 09:22:21
山田 @yamadadx

【体験記4.5】 依頼や雇用形態について先に説明しておくのは、後々、「嫌なら依頼も無視したりすぐ蜂起」などと言った雇用形態のシステム無視プレイを続ける方が多く、またそれを許容する卓も多かった結果、初心者さんは「お客様」にクラスチェンジする可能性もあるため、念のため。

2018-10-27 09:22:56
山田 @yamadadx

雇用形態を説明すると大概、 「世知辛いね」 「最初は技能があっても信用がないってのはどこも一緒だから」 だいたい、これで納得する。

2018-10-27 09:23:34
山田 @yamadadx

納得しない人は後々お客様や永遠の初心者になるのよ、最初から冒険したいよりはPLである自分を大切に扱って欲しいのがメインの目的の人が多く、そもそもプレイスタイルが違うので、ここいらで別の人にバトンタッチすることが多い。

2018-10-27 09:23:56
山田 @yamadadx

【体験記5】 筆記開始。 この時点でダイス等筆記用具を貸す。ボールペンの人もいるからシャーペン+消しゴムはセットで。

2018-10-27 09:29:00
山田 @yamadadx

キャラシー。 華麗なデザインも綺麗な枠にはまり込んだ能力値の簡素な表現も知らない人から見れば呪文です暗号です略語と言っても英単語のどの頭文字取ってるんだよとか略称パターンが掴めずに嘆く人も多い試練の時。

2018-10-27 09:29:26
山田 @yamadadx

「STRって何ですか?」 「これはストレングスと言って~」 「日本語訳すれば筋力。要はマッチョ度合い。数値が高いとマッチョ。低いと貧弱」 説明は正確さよりもニュアンス重視かつ端的な表現に限る。 ついでにシートのSTRの上に「マッチョ」と書く。これでもう忘れまい。

2018-10-27 09:29:52
山田 @yamadadx

ここでよくある話。 必ずSTRとは~等とゲームからの観点とか元言語の解説など、詳しく説明してくれようとする御仁がいるのでそれは後々にと詳細を控えてもらう。 凄くいい話なんだけれども、残念ながら今はまだ呪文にしか聞こえないから、それ。

2018-10-27 09:30:19
山田 @yamadadx

「ワンピースわかる?」と、有名漫画/アニメのキャラに例えて説明する。 「STRが高いと殴ると凄く強い。肉弾戦で強そうなマッチョって言ったらフランキーみたいな感じ?フランキーは実際は道具使ってるけどw」 「STRよりも武器が強くて……そうそう、タフでマッチョなのはゾロみたいな感じ」

2018-10-27 09:30:44
山田 @yamadadx

こんな感じで共通項が多いもので例えながら、相手が「これはこう?」と聞くように話を進めると自分から「これがしたい」と、やりたいクラスが出てくる。

2018-10-27 09:31:03
山田 @yamadadx

【体験記5.5】 「職業の数が多くてわからない」「選べない」 と言った場合は最初からGMに作ってもらうとか、手早い人に作成してもらうとか、アーキタイプを準備してもらうのが手っ取り早い。

2018-10-27 09:34:04
山田 @yamadadx

一からキャラクターを作ることに慣れていない人にとっては、キャラクターメイキングの複雑な工程(数が多いのも複雑だと感じてしまう)で燃え尽きてしまう事も多いから、さくっと「手間暇を省きました」と割り切ってしまうのも一つの手段だ。

2018-10-27 09:34:42
山田 @yamadadx

実際のPCを動かしてみたいと言う人が多いから。と、言うか、単独で参加とか未知の場所に一人でも踏み分ける人は兎にも角にも実戦派=とにかくまず体験が多いので、キャラ誕生の作る喜びは「次回こそ最初からやりたい」に、繋がる架け橋になると思って後回しでもいい と思う。

2018-10-27 09:35:07
山田 @yamadadx

また、キャラクターメイキングは別個に丸一日充てて「いっぱい悩む日」にしてもいいと思う。誰でも初めての買い物は悩むものだし、悩む楽しみを思う存分やってみるのも大事な経験だと思うから。

2018-10-27 09:35:28