「MMRワクチン告発」の告発→上映中止

政府高官内部告発者は本当にCDCがワクチンがアフリカ系アメリカ人の少年の自閉症の原因だという証拠を隠したことを明らかにしたのか？

Science-Based Medicine

Did a high ranking whistleblower really reveal that the CDC covered up proof that vaccines cause autism in African-American boys?

Posted by David Gorski on August 25, 2014

http://www.sciencebasedmedicine.org/did-a-high-ranking-whistleblower-really-reveal-that-the-cdc-covered-up-proof-that-vaccines-cause-autism-in-african-american-boys

先週たくさんの反ワクチンウェブサイト、ブログ、Facebook、Twitter、Instagramが活発になったことに気がついただろう。主な内容はCDCの内部告発者が、ワクチンがアフリカ系アメリカ人の少年の自閉症と関連するという証拠をCDCが握りつぶしたことを告白したというものである。

反ワクチン活動の情報源はいつも同じで、Andrew Wakefieldについては既に何度も書いてきたがBrian Hookerについてはまだ知らない人もいるかもしれない。

Brian Hookerは反ワクチン活動の最近人気急上昇中のスターである。Simpson 大学の生物学准教授で自分のコンサル会社を運営していて、彼がワクチンのせいだと主張している自閉症の子どもがいる。各種反ワクチン活動に関わっている。情報公開法を利用してCDCに各種情報開示を求めてきた。CDCが自閉症とワクチンの関連が認められないとした有名な研究などをCDCがデータを不正操作したと主張している。

今回の「スキャンダル」はTranslational Neurodegenerationという聞いたことのない雑誌に論文が発表されたということに始まる。そしてYouTubeにCDCの高官がMMRワクチンが自閉症をおこしたという「真実」を隠したことを内部告発したと主張する動画が公開された。さらに木曜の夜にBrian Hookerが内部告発者はWilliam Thompson博士であると誇らしげに主張する動画がYouTubeに公開された。

（以下長い説明）

この騒ぎでWilliam Thompson博士が弁護士を介して声明を発表した

（2004年の論文に一部のデータが含まれていないということを批判したのであってワクチンが自閉症の原因だと言っているわけではない。データの取捨選択の透明性を確保すべきという話）

さらにTranslational NeurodegenerationがBrian Hookerの論文を非公開にしたことで騒動は継続。

http://www.translationalneurodegeneration.com/content/3/1/16/abstract

（僅かな瑕疵でも陰謀の証拠にされるから難しい。完璧でないといけないというプレッシャーは隠すほうの動機付けになるけれど）

　ところで，1998年2月の記者会見で，ウェイクフィールドは「三種混合は危険。単独型のほうが安全」とことさらに主張したが，単独型ワクチンをめぐって，彼が「利益相反」の立場にあったことを知る記者は一人もいなかった。ウェイクフィールドは，論文発表前年の1997年6月，単独型麻疹ワクチンの特許を申請，その使用が普及すれば莫大な財政的利得を得る立場にあったのである。
〔連載〕続　アメリカ医療の光と影　 第201回 アウトブレイク（15）

‪あり得ないですね。‬。
‪どんなに言い訳したところで、この映画は多くの被害者を出してる反ワクチン=偽医療/悪徳商法/カルトの宣伝です。

‪私はワクチンで防げた障害のある子供を見てきました。日本でも何千人のお母さんが子供を中絶しています。
こんな映画は絶対に見てはいけません。公開してはいけません。金を与えてはいけません。‬

‪※‬ 科学的にとっくに結論は出てます。‬

1. ‪この監督Wakefieldは問題の論文の全データ12例(12人分)が捏造であると判明し、取り下げられ、医師登録を抹消され、大学を追放されています。要は詐欺師。‬Flaherty DK(2011) doi: 10.1345 PMID: 21917556

2. 130万人以上を対象にしたメタ解析でMMRワクチン、チメロサール、水銀の何も自閉症と全く関連しないことが結論づけられています。‪Taylor LE (2014) ‬PMID:24814559 各国・地域ごとの研究でも結論は同様

3. ‪日本はMMR/MRワクチン接種をやめた期間があり、案の定非接種期間で風疹が増加したのは勿論、自閉症も増加してこの映画の主張が嘘で害悪しかないと証明しました‬。Honda H (2005) ‬PMID: 15877763

4. ‪その後、この詐欺師の主張を肯定する研究成果はありません。嘘だから。‬

5. ‪MMRワクチンで防げる感染症は妊娠初期の胎児に高確率(25-90%)で心臓、聴覚、視覚、発達などの障害を起こします。胎生期, 幼児期の聴覚障害の殆どはMMRワクチンで防げ‬ます。

追記
この詐欺師が映画で主張している政府の隠蔽云々ももちろん嘘です。
そもそもCDCはデータを隠さず公表しているし、この映画の主張の中心となるHooker論文はとっくに捏造で撤回されています。CDCデータは今も真正として公表されたままです。（不正無しで解析するだけで関連無しの結果がでる。）

この捏造手法は稚拙で、細分化したサブグループを全く成立しない統計手法で解析し、偏りを見せかけただけです。ちなみにhooker の計算式が示すのは「ワクチン義務のある子供はワクチンを受けていた」という無意味な結論です。doi: 10.1186/2047-9158-3-16

追記:
ユナイテッドピープルの詭弁について
＞ＭＭＲ(新三種混合)ワクチンの安全性について追加調査や研究が必要である
→捏造論文2本、合計20人分の捏造データに対して計130万人分以上の真正の追加調査により安全性はとっくに確認済み. WHOは250万人で安全性を確認済み。数百回以上引用されてる主要医学誌の各論文は上記

＞単独接種を推奨する
→これだけで単味/単抗原ワクチンという言葉すら知らない不勉強不誠実など素人という事がわかる。そんな推奨報告は無い。
混合ワクチンは確実に単味ワクチンより優れており、混合ワクチンが入手可能な国は全てそれを強く推奨している。イギリスなど一部はより危険な単味ワクチンを認めていない。
日本の単味がMMRより危険という研究は存在する。永井崇雄 厚生労働科学研究医薬品等医療技術リスク評価研究事業 最終報告 2003, 306-316

医学的事実を書かれたらコメント禁止ですか、、、ユナイテッドピープルの倫理観がよく分かります
子供を犠牲にした金儲けはやめてください。

ユナイテッドピープルは「消せば増えるの法則」を知らないのでしょうか？

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