「休眠預金等の活用は社会課題の解決につながるか？」市民セクター全国会議2018・分科会4 中継まとめ

ジンat永田賢介 @gine_joybox

服部「現場からの懸念点は、まずは制度によって規定された支援は、人間関係も固定するということ。保護課の職員＝ソーシャルワーカーではない理由は、権力関係が介在するため、お金が上下関係・支配関係をうむと相談できなくなる。」　#休眠預金等の活用は社会課題の解決につながるか

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服部「情報の秘匿がある、三角関係の伴走支援が本来的なソーシャルワーク。これは指定活用団体や資金分配団体の構造の懸念にも当てはめられる」　#休眠預金等の活用は社会課題の解決につながるか

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服部「委託事業においては、行政のやれないことと、NPOのできることで一定の対等性が担保される。補助金の関係性もNPOのやりたいことがあれば、ある程度バランスが取れる。しかし、休眠預金の選定と支援が一体化すれば、縦の関係ができる。」　#休眠預金等の活用は社会課題の解決につながるか

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服部「資金の出し手が伴走支援をして、また評価までするとなれば、それは必ず内閣府・指定活用団体からなる支配構造を産むことになり、現場は困る。」　#休眠預金等の活用は社会課題の解決につながるか

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服部「NPOの規模感は正確に伝わっているのか？生活困窮者支援NPOは全国で見れば、有名な団体はそんなに上位ではなく、一方トップ層は50億。ある、毎週炊き出しをしている団体は180万円、事業規模で活動の良し悪しは測れない。」　　#休眠預金等の活用は社会課題の解決につながるか

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服部「ボランティアで担保されている草の根の団体に資金をいれたら、むしろ誰にお金を出すかで崩壊しかねない。この数億と数百万の団体を同じ基準で評価することはできない。」　#休眠預金等の活用は社会課題の解決につながるか

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服部「支援の難易度が高い当事者、例えば、性犯罪依存や犯罪者などは、自己責任や差別の目で見られることを避けられない。難病患者や重度の心身障害は支援そのものが困難、そういう人たちが置き去りになる」　#休眠預金等の活用は社会課題の解決につながるか

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服部「一方、子ども食堂や学習支援などは寄付も集まりやすく、支援の納得度も高い、誰もが新たに参入しやすい事業。これを革新的ということ、公金を入れることに違和感がある。難度の高い領域・押し付け合いが起こっているところを放っておくのか。」　#休眠預金等の活用は社会課題の解決につながるか

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服部「ちょっとしたガス抜き的な支援で仕事を続けられる人もいる、非常にインパクトが出やすい。その一方、今日を無事生きた、明日をどうやって生きればいいか、いう当事者をどう支えていくか。この二者を一緒に比較することはできないし、危険。」　#休眠預金等の活用は社会課題の解決につながるか

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服部「すまいの会の就労自立支援をSROIでざっくり概算すると、一例として生活保護削減への貢献度を測ることになる。投資効果は簡単に出せるが、では来年からの支援がよくなるのか？という話。」　　#休眠預金等の活用は社会課題の解決につながるか

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服部「もし生活保護の削減がもっとも大事な価値観になれば、究極的に殺してしまうのがコストダウンになる。丁寧なアセスメントや個人の人生への伴走は非常に大きなコストがかかるが、それが仕事だと思うからやっている。」　#休眠預金等の活用は社会課題の解決につながるか

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服部「個人の尊厳を無視した評価や数値化を進めれば、『障害者はいらない』と言った、相模原事件の加害者と何も変わらない。また助成金の世界では組織基盤整備という言葉があるが、既存の事業に金を出してもらえれば、勝手に基盤は強化される」　#休眠預金等の活用は社会課題の解決につながるか

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服部「組織基盤が強化されないのは、毎回新しい事業をさせられるから、その投資コストに持って行かれている。企業目線のITツール導入など、現場の弱小NPOを助けてやろうという上からの支援者はみんな帰れと思う（笑）」　#休眠預金等の活用は社会課題の解決につながるか

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実吉「資金分配団体にはいろんなことが期待されている、乱暴に言えば、一緒にやって革新的なことをやって成果を出すことが、資金を受ける団体だけではなく、資金分配団体にも求められている。案件の発掘や形成も役割に書かれている。」　　#休眠預金等の活用は社会課題の解決につながるか

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藤枝「今回は、昨年半年間ほど、ある団体に伴走した時の経験を紹介する。自己紹介としては、10年ほど前に政府国際協力セクターから中間支援にキャリアチェンジした。セミナーやマッチングのコーディネートなど。」　#休眠預金等の活用は社会課題の解決につながるか

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藤枝「今、自分のエリアに戻った時には、休眠預金自体知らない・関係ないと思う人が多い。多少情報に長けた人も、NPOにもお金がくるかも　という程度。中間支援が勉強する役割があると思って動いてきた。」　#休眠預金等の活用は社会課題の解決につながるか

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藤枝「普段自分たちが関わっている団体は、休眠預金のような制度をつくっている人たちには、そもそもその存在を知られていない　ということに気づいた。今、伴走評価の動きが各地で広がっているが、自分たちも実はその名目で団体に入った。」　#休眠預金等の活用は社会課題の解決につながるか

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藤枝「私が入った団体は、子どもの居場所づくりや仲間づくり、自立支援、支援者や母親の交流会、2018から学童保育など。専従職員はおらず十数名の会員が中心、週1〜3で活動、財政規模は200万程度のボランタリー。」　#休眠預金等の活用は社会課題の解決につながるか

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藤枝「学校に通うのが難しい子たちへの放課後の居場所づくり、ある日きたのは子ども2人にスタッフが2人。1人の500円で学習指導、どう考えても毎回赤字であり効率は悪いが、ずっとその子に必要とされているから閉じることができないとの意見。」　　#休眠預金等の活用は社会課題の解決につながるか

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藤枝「青年向けの自立支援、グループ活動のプログラム、田植えでできた藁でむしろを作っておやつを食べる。3人の若者に5人のスタッフと両親。この活動の成果も一回見ただけではわからない、長期的な変化や両親との関係を読み解くことの大切さ」　　#休眠預金等の活用は社会課題の解決につながるか

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藤枝「自分の中で、少なくとも短期的に成果を見るのは難しい　ということがわかった。代表の方は、ある子を支援しても、来なくなることがある。しかし数年後にふらっと戻ってくることもある、この場所を守るのも支援や必要性ではないかとコメント。」　#休眠預金等の活用は社会課題の解決につながるか

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藤枝「結局、色々な形やロジックモデル的なものも提案したが、結果としてはうまく行かなかった。団体には団体のペースがあり、論理的なものからはピンとこなくても、身の丈にあった活動をしていきたいと言われた。」　#休眠預金等の活用は社会課題の解決につながるか

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藤枝「休眠預金の仕組みの中、支援という枠組みで外から団体に入っていくものが、本当に現場のためになるのかを、考えておかないといけないと感じた。ある意味、私の失敗談や反省点とも言える。」　#休眠預金等の活用は社会課題の解決につながるか

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奥田「12月に指定活用団体が選定されるが、その適切性や中身を私たちが評価しなければいけない。また、今後は資金分配団体のプログラムづくりを考えなければいけない。この局面で私たちは、何をすることができるかがテーマ」　　#休眠預金等の活用は社会課題の解決につながるか

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（参加者からの質問・意見）「藤枝さんが仰っていたように、現場も支援者も制度を知らない、そこで実用スタートが進んでいることに違和感がある」「地元の休眠預金は地元で使わせてほしい、中央共募のように県単位が良いと思う、受け皿はあるのか」　#休眠預金等の活用は社会課題の解決につながるか