年1mSvの追加被曝というのは、放射線の利用が原因で300人に1人の「死の理由」が変わる

低線量被曝の害は、直接観測出来なくても、理論的には「あるはず」の害にどのように向き合うのか、という問題なんです。
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原田 裕史 🥚 🧷 @harada_hirofumi

累積1Svで5%ということは、年1mSvだと単純計算70年で0.35%ですよ。 年1mSvの追加被曝というのは、放射線の利用が原因で300人に1人の「死の理由」が変わるんです。 仮令社会的に利益があるとしても、これ以上は流石に許されない、というレベルなんですよ。

2018-11-24 21:38:51
原田 裕史 🥚 🧷 @harada_hirofumi

「死の理由が変わる」 この意味が分からない人が、本邦には多いように思います。 これは、人殺しは何故罪なのか、という問題の系列になります。 電力会社の事業の結果として、人の死の理由が変わる事が許されるのか?という問題です。

2018-11-24 21:41:36
原田 裕史 🥚 🧷 @harada_hirofumi

@ichigomelon55 ICRP の勧告の場合、文献、というか、主張の取捨選択には理由が附されているのが通例です。 放射線が健康に資するというホルミシス説なども、現象は認められつつ、放射線防護には採用されない理由が明記されているんです。 新しい現象が発見されたら、検討はされます。そういうもんです。

2018-11-24 19:34:00
原田 裕史 🥚 🧷 @harada_hirofumi

放射線の害というのは、五感では分からないんです。 解剖をしても分からない。統計を取っても誤差に紛れてしまうでしょう。 低線量被曝の害は、直接観測出来なくても、理論的には「あるはず」の害にどのように向き合うのか、という問題なんです。

2018-11-24 21:47:57
原田 裕史 🥚 🧷 @harada_hirofumi

年1mSvという規制を原発のみで消化するなら、その社会は「原発の為に、300人に1人死んでも構わない」という社会という事になります。 まして、現在は、その20倍にあたる水準で補償も賠償もやめようとしている。 ありえません。

2018-11-24 22:00:28
原田 裕史 🥚 🧷 @harada_hirofumi

年20mSvなら、単純計算で70年の人生で1.4Svです。 ICRP のリスク推定を採たとして、単純計算なら7%もの人の「死の理由」が変わるんです。 しかも、直接的には分からない形で。 あり得ないでしょう。

2018-11-24 22:08:05
原田 裕史 🥚 🧷 @harada_hirofumi

7% 知り合いの顔を14人思い浮かべてください。 東京電力の事故処理で、年20mSvの被曝を許したら、そのうちの誰かが、東京電力の事故のせいで死ぬ事になると思ってみて下さい。 それが、理論的にはもっともらしい事です。

2018-11-24 22:10:21
原田 裕史 🥚 🧷 @harada_hirofumi

原子力委員会は、発電用原子炉による公衆被曝に関して、年間50μSvに抑えるよう目標値を勧告しています。 ICRP の勧告における公衆被曝の上限が5mSvだった頃のことなので、1/100に設定したわけです。 「発電用軽水型原子炉施設周辺の線量目標値に関する指針について」 mext.go.jp/b_menu/hakusho…

2018-11-25 08:27:57
原田 裕史 🥚 🧷 @harada_hirofumi

線量目標値の趣旨に鑑みれば、当時よりICRP 勧告の公衆被曝の上限は厳しくなっているので、線量目標値は年間10μSvに再設定されるのが順当であると思います。

2018-11-25 08:35:21
原田 裕史 🥚 🧷 @harada_hirofumi

そういえば、荷重係数は加重係数と訳語が変わったんでした。

2018-11-24 21:31:01