スペースワン講演@国際航空宇宙展2018年

SPACE ONE 小型ロケット開発の会社 https://www.space-one.co.jp/
5
Shuhei Urano @shuheiurano

「スペースワンの目指す宇宙輸送サービス」の講演 (1) まず企画会社を昨年夏に発足した。四社で小型ロケットによる小型衛星打ち上げの事業性を勉強するために設立。一年に渡り事業性を検証し、ありと判断して発足。

2018-11-29 14:30:03
Shuhei Urano @shuheiurano

(2) 打ち上げられた機数の伸びを見て需要予測し、市場の成長性を確認し、ビジネスチャンスがあると判断した。専用の小型ロケットを開発してやる。「宇宙宅急便」と言っているが、お手軽に手に入るコンセプトを大事にしている。

2018-11-29 14:30:15
Shuhei Urano @shuheiurano

(3) 今は国内外へ売り込みを行いながらロケット発射場の準備をしている。 経営理念はウェブで公開。世界最短と最高頻度を強調したい。競合と思う会社がいくつかある。ビジネスを始めている打上げ事業者もいる。打上げ計画を出しているが、我々は技術で機能的にどれくらいの頻度を目指すことが適切か。

2018-11-29 14:30:57
Shuhei Urano @shuheiurano

(4) 最短 現時点では契約締結から込み込みで一年以内を目指したい。他社は、9-10ヶ月、場合によっては半年もあると聞いているので、遜色ない期間を実現したい。

2018-11-29 14:31:16
Shuhei Urano @shuheiurano

(5) 最高頻度 2021年にサービスインし、段階的に機数を上げ年に20機以上を2020年代半ばまでには実現したい。 実現には専用の射場がいる。そこをまずどうするか。有力な候補地を国内外で検討中。既存のものを借りるか新規建設かの両睨み。近いうちに発表したい。こういった思いで会社を立ち上げている。

2018-11-29 14:31:57
Shuhei Urano @shuheiurano

(6) 政府機関やコンサル会社の予測がある。本当にどれだけ打ち上げられたかを重視したい。過去10年遡って集計した。これはcspジャパンさんにやってもらった。

2018-11-29 14:32:21
Shuhei Urano @shuheiurano

(7) グラフを見ると、CubeSat。2011-12まではそんなに成長性なし。2013から機数が伸びている。多少ボコボコあるが、それは大型ロケットの遅延や失敗で軌道に届いた衛星が少なくなり、その反動が出たから。

2018-11-29 14:32:29
Shuhei Urano @shuheiurano

(8) 2018は9月で100機以上。実績を見ても右肩上がりで市場が伸びている。こういうところを見ながら作戦を練っている。

2018-11-29 14:32:49
Shuhei Urano @shuheiurano

(9) メジャーなのが地表観測衛星の光学衛星。プラネットさん。トップランナー。彼らは100以上の実績。 アースナウも注目。エアバス・ソフトバンクが大規模投資コンステレーション。 国内だとアクセルスペースさん。

2018-11-29 14:33:15
Shuhei Urano @shuheiurano

(10) 最近は小型化が難しかった合成開口レーダーサー衛星で、100kg級の衛星がどんどん出てきていて、それが堅調な需要を作るのではないか。インターネットの利用区域拡大や高速通信化。有名なのはワンウェブ。 AISとか役立てたいなと考えている。通信速度がいらないものも出てきている。

2018-11-29 14:33:47
Shuhei Urano @shuheiurano

(11) 最近は光通信。電波では調整が大変なので光通信も出てきている。静止のデータ中継衛星ではなくCubeSat、マイクロSATクラス。デブリ除去衛星。流れ星衛星もある。

2018-11-29 14:34:13
Shuhei Urano @shuheiurano

(12) なにをしてきたか。 内之浦から打ち上げた写真。5kgの小さい衛星だが、打ち上げ成功した。 人工衛星打上げ用では世界最小クラスでギネスブック認定。 10m弱、2.6トン。

2018-11-29 14:34:43
Shuhei Urano @shuheiurano

(13) 観測ロケットを更に改造してもらって数キロの衛星を載せられるところまでパワーアップ。キャノンで姿勢のアビオニクスを搭載 将来のビジネスの可能性を検証。2017年の4号機は海に落ちてしまったが、失敗を糧にして一年間アビオニクスとロケットの勉強をし親会社のキャノン電子とihiと学んできた。

2018-11-29 14:35:21
Shuhei Urano @shuheiurano

(14) JAXA主体で打ち上げて我々は下請け。部品やアビオニクスを提供。 安全性、品質、信頼性確保にはどうしたらいいか、失敗時の原因究明を学べた。 この二回の打ち上げはかけがえのない経験だった。 JAXAに経産省から予算が付いていて、多くの方の支援協力で経験できた。

2018-11-29 14:36:05
Shuhei Urano @shuheiurano

(15) スペースワンとしては一機も打ち上げていない。しかし、ihiエアロスペースはミューロケット以来数10機の経験。それも取り込んで確実に事業化したい。

2018-11-29 14:36:36
Shuhei Urano @shuheiurano

(16) 株主の構成が他社との違い。 ihiは前身の会社の時代から、東大の宇宙研で糸川博士以来の固体ロケットの経験を持っている。清水建設は遡ると1980年代から宇宙月他の惑星のインフラを研究。宇宙で何をしないといけないか、研究勉強してきた。

2018-11-29 14:37:28
Shuhei Urano @shuheiurano

(17) 政策投資銀行は長期で採算を見ないといけない超長期のエクイティファイナンスで知見を最も持っている。様々な航空宇宙分野で知見を持っている。長期の安定性を確保する。

2018-11-29 14:37:45
Shuhei Urano @shuheiurano

(18) 全然違う業態をまとめて会社を組成してみんなで頑張るのでイノベーションが生まれるだろう。 四社の知名度信頼にも支えられて我々がいる。他のベンチャーとは一線を画すと認識してもらえたらと考えている。

2018-11-29 14:38:08
Shuhei Urano @shuheiurano

(19) 20機以上、一年以内。それでは長いとも言われているし、短くできるか。 様々な法的手続が間に合うか。海外の客も獲得して受け入れたいから、通関や輸出入も含めて、どんな準備がいるかを含めて検討している。世界で一番頻度が高く契約から打ち上げまでが短い会社を目指している。

2018-11-29 14:38:35
Shuhei Urano @shuheiurano

(20) 100kgクラスを一機と更にCubeSatいくつか。あるいは、数十キロの衛星二、三機で考えている。オプションを用意して多様なニーズに応えたい。

2018-11-29 14:38:58
Shuhei Urano @shuheiurano

(21) 固体燃料の最大のメリットは、射場での作業が楽であること。固体ロケットでは、燃料が充填されて射座に来る。液体ロケットではロケットが届いてから色々な調整をし、燃料を慎重に注入し流量を調整しながらデリケートに進める。

2018-11-29 14:39:23
Shuhei Urano @shuheiurano

(22) 固体ロケットはそういう作業から解放されている。射座に設置したらすぐに打てる。射場で受領してからか3-4日で打ち上げるそういうことをできる。それがロンチキャンペーンの負荷を下げることにもなる。

2018-11-29 14:39:32
Shuhei Urano @shuheiurano

(23) これだけやろうとすれば他者との共用で射場を使うのはなかなか厳しいと思っている。パッドか射場そのものを用意しないといけない。

2018-11-29 14:40:00
Shuhei Urano @shuheiurano

(24) 商業は2021後半を目指している。その前に、飛行安全システムの開発をする。2月3日に5号機で使ったアビオニクスに更に機能を付加し、自立安全飛行方式にする。そうすると、地上での負担が低くなる。2021年のサービスインの前にか何らかの形で実証したい。

2018-11-29 14:40:30
Shuhei Urano @shuheiurano

(25) 誰かのロケットの隙間に乗せて貰う、あるいはもちろん地上での試験もするし、航空機ドローンに乗せることもありうる アビオニクスのシステムフライトの試験をやりたい。 2022年以降は段階的に打ち上げ機数を増やして年間20以上にしたい。(以上、スペースワン社の講演)

2018-11-29 14:40:54