『ハ式計算機設立に関する音声記録』の設定集 #フライトグライド #ラスティフロント

『ハ式計算機設立に関する音声記録』の設定集などをまとめた。
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private_tom @private_tom4523

今更だけど解説を始める。 ラスティフロント@Wiki - ハ式計算機設立に関する音声記録 #atwiki www59.atwiki.jp/flightglide/pa…

2018-11-30 22:50:58
private_tom @private_tom4523

時系列としては『セ=リ式疑似無重力発生装置に関する音声記録』の後になるのは、おそらく話の内容からもわかっていただけていると思う。 コンセプトとしては関係が近いセイゼイ=リゼイとハーヴの会話に焦点が当てられている。

2018-11-30 23:17:06
private_tom @private_tom4523

パラドメッド研究所のリゼイたちのチームが宇宙に行くという目標を持っているということをハーヴに告白するシーンから物語は始まる。 疑似無重力発生装置は改良を重ねられており、前回の話から時間がたっていることが予想される。

2018-11-30 23:17:06
private_tom @private_tom4523

リゼイとハーヴの心配の種は、人類が宇宙空間を舐めてかかっている(言い換えれば楽観主義的である)ことである。 ハーヴはなかば彼らを止めるようにリゼイを説得するが、リゼイは彼らの自由にさせたいという信念によって葛藤を得ているようだ。

2018-11-30 23:17:06
private_tom @private_tom4523

話題はそこからハーヴとスウェイアについて語られていく。 ハーヴは合法的に研究所を出て、計算機を作ってみたいという。 スウェイアは、非合法的な手段で施設から脱走するのではと語られている。

2018-11-30 23:17:06
private_tom @private_tom4523

ここで話の核心が二つ出てくる。 リゼイとスウェイアが根っからの敵同士という感覚から脱却できていないのではないかという話。 次いで、機械同士の「子作り」ということについて。

2018-11-30 23:17:07
private_tom @private_tom4523

リゼイとスウェイアの関係は、発展を司るリゼイと、衰退(停滞)を司るスウェイアという、一本の軸の両端として始まった。 それが、一つの大戦争が終わったからといって、簡単に解消できるものかどうかという話。 少なくとも、二人の関係性はあまり上手く行っていないようだ。

2018-11-30 23:17:07
private_tom @private_tom4523

機械の「子作り」については、ハーヴが冗談交じりで考えたことだが、哲学的に考えれば、まさに作中で二人がしていることは「子作り」の範疇に当てはまるかもしれない。 完全な人間的思考能力を持つとはいえ、機械同士が機械を生み出すということについては、議論の必要があるだろう。

2018-11-30 23:17:07
private_tom @private_tom4523

ここで判明するのは、リゼイの「人間の宇宙行きを応援する」ということについて、ハーヴが協力する意思があったということ。 少なくとも、この時代にマイクロチップの一つでもあれば(論理の封入技術は別としても)宇宙に行くには破格のものが出来上がるだろう。

2018-11-30 23:17:08
private_tom @private_tom4523

リゼイとハーヴの間の「子供」は、リゼイと人類との間で結ばれた絆で結ばれた「友達」と一緒に、宇宙に行くのだろう。 リゼイは、そう思った。

2018-11-30 23:17:08
private_tom @private_tom4523

そして、最後。リゼイの願いに応じてハーヴは無線経由で一瞬だけ奇跡を引き当てる。 二人は、それをかみさまだと思ったのかもしれない。 『かみさまがいた頃のお話』で「かみさま」の一人であったリゼイにとって、ハーヴの言葉は特別な意味に聞こえただろうか。

2018-11-30 23:17:08
private_tom @private_tom4523

「かみさまの願いを叶えるかみさまがいても……かまわないだろう」 俯瞰している我々からすれば当然のようなことではあるが、当事者からしてみれば、「かみさま」のような、非常に荷の重い存在とされてしまっていることは留意すべきだろう。 特にリゼイは、「使命」とともに地上にいるのだから。

2018-11-30 23:17:08