【横山光輝「三国志」講座191「空陣」】

横山光輝「三国志」を一話ずつ解説してみようというコーナー。第191話「空陣」の巻。 ※解説はbotさんの個人的見解です。 ※今回の話は、大判・横山光輝「三国志」第11巻に収録されています。
0
横山光輝「三国志」武将かるた_bot @yms_karuta

【横山光輝「三国志」講座191「空陣」01】 第191話です。曹操のピンチを、牧場の馬を放つことで救った人物が、曹操に拝謁しています。南山の牧場を開いて、官の牛馬をみな追い出したこの男。勝手な行動を起こしたので、罪に問われても構わないという覚悟を持っておりました。

2018-12-04 12:41:32
横山光輝「三国志」武将かるた_bot @yms_karuta

【横山光輝「三国志」講座191「空陣」02】 器の狭い武将だったら、大事な馬を逃がすとは何事か、なんて自分の命が救われたことなんか忘れて怒鳴り散らす可能性もありますが、ここは曹操様。身分と名前を聞くと、さらさらと一筆、辞令をしたためます。渭南の県令であった丁斐(ていひ)は校尉に昇進。

2018-12-04 12:44:00
横山光輝「三国志」武将かるた_bot @yms_karuta

【横山光輝「三国志」講座191「空陣」03】 校尉というのは、将軍に次ぐ高級武官のこと。三国志の時代においては、県令(県の長官)よりも高い地位ということらしいですね。曹操は、丁斐の機転は見事であったとし、よって校尉に任命すると告げます。処罰を覚悟していた丁斐は謹んで辞令を受け取ります。

2018-12-04 12:45:57
横山光輝「三国志」武将かるた_bot @yms_karuta

【横山光輝「三国志」講座191「空陣」04】 曹操は、才ある者を余は愛する、と人材を重視する発言。これからも余に尽くせよと丁斐に言います。これにて、丁斐に対する褒美の件は落着しましたが、戦はまだ続いております。曹操は気持ちを切り替えて、今後の戦略を思案します。

2018-12-04 12:48:48
横山光輝「三国志」武将かるた_bot @yms_karuta

【横山光輝「三国志」講座191「空陣」05】 馬超が河を渡って攻めてきたということは、大河である渭水にも馬で渡れる場所があるということであり、これからもたびたび夜襲、奇襲を行ってくるだろうと予測。ともかく、夜襲奇襲に備えて、陣を築くように命じます。直ちに曹軍は陣地構築に動き出します。

2018-12-04 12:53:26
横山光輝「三国志」武将かるた_bot @yms_karuta

【横山光輝「三国志」講座191「空陣」06】 さて、大魚を逃した形の馬超。もう一息で曹操を討ち取れたものを、と悔しがる馬超。まったく、と韓遂は応え、ところで、と曹操が陣地に塁壕(るいごう)を築き始めた、と敵情を報告。これをなんとかせねば、そのうち不落の堅城にしてしまう恐れがあると。

2018-12-04 12:55:30
横山光輝「三国志」武将かるた_bot @yms_karuta

【横山光輝「三国志」講座191「空陣」07】 馬超も同じ考えだと言い、攻めるなら類壕を築く前だとし、韓遂と意見が一致。韓遂はすぐに千騎ほどで夜襲をかけると言います。馬超は、ならば龐徳も連れて行ってくれと言います。馬超は曹軍が河を越えないように本陣を守ることになりました。

2018-12-04 12:57:43
横山光輝「三国志」武将かるた_bot @yms_karuta

【横山光輝「三国志」講座191「空陣」08】 満月の夜です。闇に紛れて韓遂は曹軍の陣に迫ります。一気に突っ込めと韓遂は攻め始めますが、曹軍とて何も備えがないわけではありません。龐徳は落とし穴に嵌ってしまいます。そこに曹軍が反撃。穴はそこまで深くはなかったようで、龐徳はすぐに這い出ます。

2018-12-04 13:00:23
横山光輝「三国志」武将かるた_bot @yms_karuta

【横山光輝「三国志」講座191「空陣」09】 槍を構えた龐徳は、遅い来る曹軍兵を次々と倒しつつ、韓遂を探します。韓遂も落とし穴に落ちていました。ここだ、と助けを呼ぶ韓遂のもとへ駆けつけた龐徳は、槍をのばしてつかまるように言います。こうして韓遂も穴から出ることができました。

2018-12-04 13:02:30
横山光輝「三国志」武将かるた_bot @yms_karuta

【横山光輝「三国志」講座191「空陣」10】 襲いかかる曹軍兵士を槍で倒した龐徳は、馬を鹵獲し、韓遂に渡します。韓遂が馬に乗ると、龐徳は乗り手を失ってさまよっていた馬に乗ります。韓遂は引けっ、引けっと命じます。西涼兵は退却していきます。

2018-12-04 13:05:56
横山光輝「三国志」武将かるた_bot @yms_karuta

【横山光輝「三国志」講座191「空陣」11】 許褚は、敵はこちらに夜襲の備えがあることがわかったんだから、これからはうかつに攻めては来ないだろうと言いますが、いや、と曹操は別の見立てをします。倒れた西涼兵の数が思ったよりも少ないことから、今夜また来るだろうと言います。

2018-12-04 13:07:54
横山光輝「三国志」武将かるた_bot @yms_karuta

【横山光輝「三国志」講座191「空陣」12】 部下たちは、今夜また夜襲にくるのか、と驚きますが、曹操は間違いないという表情です。直ちに兵を移動させるように曹操は、次の夜襲に備えさせます。

2018-12-04 13:09:17
横山光輝「三国志」武将かるた_bot @yms_karuta

【横山光輝「三国志」講座191「空陣」13】 韓遂と龐徳は自軍に戻ります。本陣で待機していた馬超は戦果を尋ねますが、残念ながら失敗したとの報告。敵はあちこちに落とし穴を掘っていたと聞いて、馬超はなんと、という顔をします。敵にこちらの動きを読まれていたと悟ったようです。

2018-12-05 12:38:01
横山光輝「三国志」武将かるた_bot @yms_karuta

【横山光輝「三国志」講座191「空陣」14】 悔しいが、今頃曹操は笑いながら酒でも飲んでるかもしれん、と龐徳。馬超はそれを聞いて、もう一度夜襲をかけようと言います。驚く韓遂。失敗したあとだから、再び夜襲をかけるとは思ってないだろうと馬超は言うと、愛馬にまたがり出発します。

2018-12-05 12:39:16
横山光輝「三国志」武将かるた_bot @yms_karuta

【横山光輝「三国志」講座191「空陣」15】 韓遂と龐徳もついていきます。龐徳が道案内したのでしょう。曹操のいる中軍が見えてきました。一気に突っ込むぞ、と馬超らは駆け出します。しかし、相手の陣地にたどり着いた時、なにやら様子がおかしいのです。誰もいない空陣でした。

2018-12-05 12:40:58
横山光輝「三国志」武将かるた_bot @yms_karuta

【横山光輝「三国志」講座191「空陣」16】 馬超は、曹操が第二次夜襲があることを読んでいたのか、と悟り、敵がいなければ仕方ないと引き揚げを命じます。ドドドと撤退する西涼軍。しかし、そこにけたたましい銅鑼の音が鳴り響きます。馬超はうっ、韓遂はむっ、龐徳はぬうう、と異変を察知。

2018-12-05 12:43:12
横山光輝「三国志」武将かるた_bot @yms_karuta

【横山光輝「三国志」講座191「空陣」17】 すると敵軍らしき影が喚声とともに突っ込んできます。待ち伏せに遭ったのです。すぐさま龐徳らは反撃しますが、いかんせん、奇襲作戦だったので、馬超方は少数。夜が明け、見通しがきけば全滅は必至です。馬超らは急ぎ退却を命じます。

2018-12-05 12:45:13
横山光輝「三国志」武将かるた_bot @yms_karuta

【横山光輝「三国志」講座191「空陣」18】 こうして、夜襲は失敗したのですが、これに懲りない馬超は、しつように曹軍に夜襲を仕掛けます。いくら対応を図っているとはいえ、曹軍もとりあえずの手当しかできてない状態。根本的に夜襲朝撃ちを避けるには、城を築くしかないと、曹操も考えます。

2018-12-05 12:47:04
横山光輝「三国志」武将かるた_bot @yms_karuta

【横山光輝「三国志」講座191「空陣」19】 曹操は曹仁を築造奉行に任命し、人夫2万人を使って、早急に仮城を築くように命じます。曹仁は直ちに城造りに着手します。この様子を馬超らも察知します。相手の工事の様子をみるに、小石混じりの河原の土で土塁や濠(ほり)を造るのは困難なようです。

2018-12-05 12:49:38
横山光輝「三国志」武将かるた_bot @yms_karuta

【横山光輝「三国志」講座191「空陣」20】 馬超は、好きなように造らせておけ、と言います。こんあ所の土では壁は作れないと。龐徳は、土塁を造られれば、夜襲が難しくなると言いますが、馬超は、完成する少し前に攻めればよい、とし、西涼軍としてはその時の準備をするまでだ、と言います。

2018-12-05 12:51:13
横山光輝「三国志」武将かるた_bot @yms_karuta

【横山光輝「三国志」講座191「空陣」21】 腰を据えた戦いをする曹操。もともと、潼関城が落ちなければこんな苦労はしなくても良かったのですが、それはそれとして、戦いの準備を整えることを優先しています。対する馬超は、相手が態勢を整える直前にたたくという方向にシフトしています。

2018-12-05 12:53:57
横山光輝「三国志」武将かるた_bot @yms_karuta

【横山光輝「三国志」講座191「空陣」22】 この二人の思惑が、戦況にどのような結果をもたらすか…。この続きはまた次回です。 今回はここまで。

2018-12-05 12:54:29