#大都留論文 JAMA【福島医大論文「2011年福島第一原子力発電所事故から5年以内に2回の超音波検査スクリーニングを受けた日本の福島の小児と若年成人における甲状腺がんの発症率」】(2018.12.5作成)♯IARC #Welch #Davies

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Yuri Hiranuma @YuriHiranuma

大津留論文、昨日偶然TM-NUCメンバーによるコメンタリーを見つけたおかげで、存在を思い出したのだけど、よく見たら、1巡目と2巡目の悪性・疑いの腫瘍径分布が5mm間隔で出てる。これ、検討委で出てないはず。10mm以下は、1巡目は55人(47.4%)、2巡目は47人(66.2%)。2巡目は71人中52人手術済み。 twitter.com/YuriHiranuma/s…

2019-04-17 04:28:25
Yuri Hiranuma @YuriHiranuma

ディスカッション がん・疑い数は、1巡目で116人、2巡目で71人。表1と図1に示されているように、1巡目と2巡目で見つかったがんの基本的な特徴に大きな差はなかった。平均腫瘍径は、1巡目より2巡目で小さく、腫瘍径が5.1〜10mmの腫瘍の割合は1巡目より2巡目で大きかった。 (添付スクショは表1) pic.twitter.com/48XjTb2l9e

2018-12-05 16:09:09
Yuri Hiranuma @YuriHiranuma

腫瘍径分布だけスクショしてみた。ちなみに、これは超音波検査時の腫瘍径。多分、二次検査時の?2巡目の71人中47人が10mm以下の微小がんで、2018年12月31日時点で71人中52人が手術してるってことは、残りの19人は10mm以下でアクティブサーベイランス中と考えていいのかな? pic.twitter.com/dUhgminHzS

2019-04-17 04:32:45
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Yuri Hiranuma @YuriHiranuma

しかしなぜ、大津留論文の存在を忘れてたんだろ?w 科学3月号では、山下論文(ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/P…)が甲状腺検査の最新論文だと書いてる。まあ、大津留論文の方が最新だけど、山下論文が一応3巡目データまで出してる一方、大津留論文は2巡目までなので、厳密には山下論文が最新になるのかな。

2019-04-17 04:36:19
Yuri Hiranuma @YuriHiranuma

あ、大津留論文は1巡目と2巡目の比較が目的か。じゃあ、病理データなども出てる山下論文が一応、最新論文になるな。放射線影響でないという理由は、基本的に山下論文も大津留論文も、1巡目データの地域差と遺伝子プロファイルにしかもとづいていないのは同じだけど、年齢についてはちょっと違う感じ?

2019-04-17 04:58:24
Yuri Hiranuma @YuriHiranuma

大津留論文は、Figure 1に示されたように、1巡目と2巡目の年齢分布が、事故後最初の5年間で変わらなかった、ということを強調している。チェルノブイリでは短い潜伏期間で低年齢が多く出てた、と。つまり、チェルノブイリでは4年目から5歳未満が増えたというのを、ちょっと言い換えてる。 twitter.com/YuriHiranuma/s…

2019-04-17 05:03:25
Yuri Hiranuma @YuriHiranuma

検査時の年齢グループによる甲状腺がんの分布パターンもまた似通っており、高感度の超音波検査による甲状腺がんの検出率が、福島原子力発電所事故後の最初の5年間に、実質、変わらなかったことが示唆される。 (添付スクショは図1) pic.twitter.com/xUDihA3apb

2018-12-05 16:10:12
Yuri Hiranuma @YuriHiranuma

で、潜在がんが年齢が上がるにつれて診断されるようになってるというのを強調し、最後の方ではSHAMISEN勧告にも言及してる。さすがにTM-NUC提言は、論文執筆時にまだ出てなかったのか言及されてないけど。

2019-04-17 05:08:46
Yuri Hiranuma @YuriHiranuma

潜在がんの不必要な診断を減らすために、スクリーニング基準を変えて、腫瘍サイズを大きくすることが効果的だと考えると書いてるけど、71人中47人が10mm以下で、71人中52人は手術適応となってる事実と矛盾してない? twitter.com/YuriHiranuma/s…

2019-04-17 05:11:37
Yuri Hiranuma @YuriHiranuma

超音波検査を用いたスクリーニング基準の考慮には複数の要因があるが、われわれは、スクリーニングする腫瘍サイズを大きくすることが、甲状腺がんの大きなプールでの不必要な診断を減らすために効果的なツールではないかと考えている。 (最後のパラグラフは割愛)

2018-12-05 16:23:27
Yuri Hiranuma @YuriHiranuma

12月にディスカッションを和訳した時に割愛した最後のパラグラフ、今再読したら何気に重要かも。出かけるので、戻ったら和訳するかな。 pic.twitter.com/myFPBE4Fq6

2019-04-17 05:13:32
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Yuri Hiranuma @YuriHiranuma

大津留論文のディスカッションの最終パラグラフ 事故の管理の中心となるのは、有害なことより良いことを多くするという倫理的基本原理であるべきで、それには、過剰診断の可能性の問題を避けるように設計された甲状腺スクリーニングの実施が含まれる。(引用文献は USPFTS勧告とSHAMISEN勧告)

2019-04-17 09:01:38
Yuri Hiranuma @YuriHiranuma

ゆえに、われわれは、過剰診断の可能性下における検査受診者のネガティブな経験や心理社会的問題に影響されるべきではない。(引用文献は、緑川らの論文2つ:journals.sagepub.com/doi/10.1177/10…とhttps://t.co/XQzgTxIYaI

2019-04-17 09:07:34

↑のツイートで機能していないリンク先

Psychosocial Impact of the Thyroid Examination of the Fukushima Health Management Survey - ScienceDirect https://www.sciencedirect.com/science/article/pii/B9780128127681000162

Yuri Hiranuma @YuriHiranuma

多くの低リスクの甲状腺がん保有者の中から出る、どの患者に早期診断が有益であるかということを、識別できる臨床所見やバイオマーカーは存在しない。なので、大規模スクリーニングによる早期発見の利益を確保しつつ過剰診断の可能性を防ぐための、注意深いフォローアップのシステムが必要である。

2019-04-17 09:07:35
Yuri Hiranuma @YuriHiranuma

この最終パラグラフ、緑川らの論文が2つ引用されている、「検査受診者のネガティブな経験や心理社会的問題に影響されるべきではない」というのが、なんだか意外だった。最初の論文は読んでないけど、2つ目のは第5回国際専門家会議の発表がベースのものだから、内容は大体わかるのだけど・・。

2019-04-17 09:09:28
Yuri Hiranuma @YuriHiranuma

あと、「過剰診断の可能性を避ける甲状腺スクリーニング」の所で、(成人で)超音波検査するなというUSPFTS勧告と、最初は触診を勧めているSHAMISEN勧告を引用してるというのが、なんとも・・。

2019-04-17 09:12:26
Yuri Hiranuma @YuriHiranuma

ほおお。 なんか最近、JAMA耳鼻咽頭科・頭頸部外科専門誌が福島医大の甲状腺がん論文をよく掲載してるな、と何となく気になって調べてみたら、Davies氏はAssociate Editorなんですね。 jamanetwork.com/journals/jamao…

2019-04-17 11:07:50
Yuri Hiranuma @YuriHiranuma

どちらもJAMA耳鼻咽頭・頭頸部外科専門誌に掲載。 緑川”成長停止”論文 jamanetwork.com/journals/jamao… Accepted for Publication: August 19, 2017. Published Online: November 16, 2017. 大津留1&2巡目論文 jamanetwork.com/journals/jamao… Acceptance情報の記載なし。 Published online November 29, 2018

2019-04-17 11:29:29
Yuri Hiranuma @YuriHiranuma

梅田氏がTM-NUCについて公表したのが2017年6月5日の第27回検討委&第7回評価部会。多分この頃には、とっくにメンバー決まってたんだろな。 TM-NUC第1回会議が2017年10月23〜25日。 Davies氏は、2017〜2018学年度のフルブライト・スカラーとして、2017年9〜10月に隈病院で研究されてましたね。

2019-04-17 11:31:40
Yuri Hiranuma @YuriHiranuma

Davies氏の修士論文のタイトル、「頭頸部がんの疫学」なのか。 researchgate.net/scientific-con… CV tdi.dartmouth.edu/application/fi… 医科大学に行く前は、PTだったんですね。フルブライトのプロジェクトタイトルは、Managing Thyroid Cancer Overdiagnosis(甲状腺がんの過剰診断の管理)。

2019-04-17 11:53:05

Yuri Hiranuma @YuriHiranuma

今、大津留論文に対する『TM-NUC 』メンバー2人(Bauer氏と Davies氏)のコメンタリーを読んでるのだけど、案の定、「1巡目+2巡目=ベースライン」という理解になってしまってる・・。 twitter.com/YuriHiranuma/s…

2019-04-17 17:59:06
Yuri Hiranuma @YuriHiranuma

Invited Commentary: Why the Data From the Fukushima Health Management Survey After the Daiichi Nuclear Power Station Accident Are Important (Bauer and Davies) jamanetwork.com/journals/jamao… これ・・。チラ見したけど、大津留論文を賞賛してるやんか。

2019-04-16 18:57:43
Yuri Hiranuma @YuriHiranuma

Before the Fukushima Survey, we did not know if there was a substantial reservoir of subclinical thyroid cancer in children and adolescents. These data show that there is a very large reservoir.

2019-04-17 18:05:49
Yuri Hiranuma @YuriHiranuma

福島の検査の前は、小児期と思春期の子どもの中に無症状の甲状腺がん保有者が多くいるのかということが不明だった。これらのデータ(1&2巡目)から、非常に多くの保有者がいることがわかった。 (いやいやいや・・。)

2019-04-17 18:07:00
Yuri Hiranuma @YuriHiranuma

え?という箇所があった。 福島データに、すぐに成人のデータや概念を適用したいと思うかもしれないが、それはできない。がんと診断された小児期と思春期の子どもたちの甲状腺は摘出されたので、自然進行がどうなったであろうかという情報は消えてしまったからである。 pic.twitter.com/Yu7gt8zh9d

2019-04-17 18:29:09
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Yuri Hiranuma @YuriHiranuma

この自然進行は、がん進展のシミュレーションモデルによると、30年以上経たないとわからないものである、と大津らは示唆している。

2019-04-17 18:29:39
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