- SlipperyRider
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これまた昨晩のTLに超遅レス。業務仕様のサウンドボードを入れたPCで音楽再生をする際に、なにを替えると再生される音が変わるか。(1)再生ソフトウェア (2)音楽ファイルを置いたハードディスク接続の規格(USBからFirewireへ) (3)PCの電源ケーブル …続く
2011-04-28 22:53:14ちょっと修正 (3)PCのAC電源ケーブル (4)PCの電源ユニット (5)PCのメモリー容量 以上5つの内、別のモノに交換して再生される音に変化(良くも悪くも)が出るのはどれか?
2011-04-28 22:56:51夜も更けてきたので、回答をば。『答え:(1)〜(5)全部』スタジオで実際にブラインドテストしました。なぜかはについては次で。
2011-04-28 23:17:03で、理由の説明の前に捕捉するといずれの場合もDACに送られるデジタルデータは変わりません。それがデジタルですから。変わるのは”ゆらぎ”,”変動"です。では、なにがゆらぎ変動するのか。
2011-04-28 23:23:07気づいてらっしゃる方もいますが、いずれの場合も電源のゆらぎが変わってきます。(1)では実行される命令やIOアクセスが変わり(2)ではIOの動作やドライバソフトウェアが(3)ではAC電源側のインピーダンスや電圧降下が(4)では電源そのもの(5)では電力を消費するハードウェアが変わる
2011-04-28 23:28:55また、(1),(2)ではサウンドボードへデータが渡るタイミングも異なってきます。これはサウンドボード上チップの動作が違ってくることにもなります。動作が違うとこれまた電源のゆらぎの変化に繋がります。では電源がゆらぐとなぜ音が変わるのか。
2011-04-28 23:30:59だれでも気づくのはアナログ回路が受ける影響。次にDACに供給されるクロックを生成する回路に与える影響。デジタルデータが同じでもそれをアナログ変換する際のタイミングを決めるクロックのゆらぎによる影響は避けられません。はっきり音に影響がでます。
2011-04-28 23:36:13技術者も甘く考えがちなこのクロックのゆらぎ”ジッタ”による音の変化というのは実は非常に大きい。例えばCCCD(コピーコントロールCD)が出たときに音の悪さを批判し分析した人は多かった。しかしほとんどがデータのエラーについての分析で、…続く
2011-04-28 23:45:52本当の原因であるジッタに気づいた人は残念なことにCD盤メーカー以外には皆無に近かった。後にジッタを改善したCCCDはスタジオエンジニアでも聴き分けることが出来ないレベルまで音質が改善されたという事実がある。まあ結局CCCD自体が廃れましたが。苦笑
2011-04-28 23:49:02ということで、結論:「なにを変えても音は変わる。ただしそれが良い音かどうかは別のハナシ。」なので、昨夜のTLのようにコンパイラを替えたら音が変わったというのは、不思議ではなくむしろ当然のハナシ。もちろんそれと音の良し悪しはハナシが別、というのがオーディオオカルトとの唯一の違い。笑
2011-04-28 23:54:10以下、音についての余談。スタジオエンジニアが良い音というのは原音に近い音という意味。原音とはマスタリングの際にマスタリングルームで鳴っていた音のこと。つまり聴き比べないと良い音かどうかは言えない。ここがオーディオ評論家やマニアとははっきり違うところ。
2011-04-28 23:59:09もう一個余談。マスターが同じでもCD製造工場をかえると音が変わる。なので売れっ子アイドルのCDのように急遽発売のため複数メーカー・工場で製造したCDは盤によってハッキリと音が違う。誰のCDがそうだったかというと、、、、おや誰か来たようだ....ドカッバキッ....
2011-04-29 00:11:54@kzmakino 一部のオーディオマニアの人達は高精度なクロックへの改造とかやってる人は居ましたよね。 デジタル系のオーディオ製品だとクロックやジッタの話を書いてアピールする事も増えてきてる感じです。 良い音って人それぞれなので難しい所ですが。
2011-04-28 23:59:43ユーザーは原音なんて聴いたことがないから、自分の好みの音=良い音。だからオカルトが生まれる。笑 でも何をやっても実際に音が変化する事実は知って欲しいのだよなぁ。CD冷やしたらそりゃ音は変わるよ。良くなるかは知らんがw RT @katogoma …良い音って人それぞれ…
2011-04-29 00:07:05@kzmakino 例えば、マスタニングルームの音が再現出来ていれば、エンジニア的には良い音って言えるのでしょうか? 再現度なのかな? ライブ(ジャズやクラシック)の音源だとホールの残響とかも録音すると思いますが、卓を通す場合も考慮される物なのでしょうか?
2011-04-29 00:09:44@katogoma 録音卓を通して収録してミックスダウンしてマスタリングしてマスターを作りますよね。この最後のマスターを作る際にエンジニアが耳にしていた音、これが原音。つまりエンジニアが意図した音。これがどれだけ再現できているかということですね。再現度ということでよいかと。
2011-04-29 00:15:24@kzmakino オーデイーマニアの人達にも色々あって、原音再生に走る人もいれば、自分好みの音を追求する人もいますよね? 一般的なユーザーの求める良い音の基礎的な物があって音を作り上げると思いますが、作り方はエンジニアの個性が出るものだと理解していたのですがどうでしょう?
2011-04-29 00:12:40@katogoma ばりばりエンジニアの個性ですよ。ぶっちゃげCDの音はエンジニアが作っているといっても過言じゃない。なのでそれぞれ得意ジャンル(音楽のジャンル)があったりします。発注する方も好みの音を作ってくれるエンジニアに依頼するという構図です。
2011-04-29 00:17:08オーディオのオカルトと言えば、電気的な特性を見せて良い音という先入観を植え付けるものもありますよねw 極論を言えば、音は再現出来ないと思っています。 音に影響を与える要素があまりにも多すぎる。 なのでなるべく近い音や好みの音で聞きたいと。 自分は日や曲によって好みがかわるなぁ。
2011-04-29 00:17:36えーと、グラフの元になるデータをとる間隔を荒くし、それを滑らか線で結んで”ほーらこんなに滑らかでフラットな特性”と言い切った商品を知っています。 QT @katogoma: オーディオのオカルトと言えば、電気的な特性を見せて良い音という先入観を植え付けるものもありますよねw(略)
2011-04-29 00:22:45@kzmakino スタジオで音楽を作る場合は単純に理解出来るのですが、ライブ音源とかはどうしてるのでしょう? マスターを作るエンジニアもライブ会場の卓に同席して再現していくのか、それとも録音された音をユーザーが聞く環境で再現しやすいように調整していくのか?
2011-04-29 00:21:08@katogoma ライブ音源も同じだよ。会場でマルチトラックに演奏のほか残響や歓声も録って、スタジオでミックスダウン⇒マスタリング。マスタリングエンジニアはラージモニタ,ニアフィールドの他、必要に応じミニコンポやラジカセ,ヘッドフォンでも聴いて最終的なバランスを決めてましたね。
2011-04-29 00:27:23@kzmakino ラジカセで鳴らしてみることもあるとはいえ、普通はラージモニタとニアフィールドでちゃんとバランスがとれていればラジカセでもまともなバランスになりますね。主にクライアントを納得させるために使っていたみたいです。
2011-04-29 00:29:55