あんみつ姫感想まとめ。

1986~87年に放映された「あんみつ姫」の感想まとめページです。 現在、無料動画GYAO!(https://gyao.yahoo.co.jp/p/00173/v08254/)にて無料公開中(~2019年4月2日まで2日おきに1話ずつ公開)。 スラップスティック&ナンセンス時代劇コメディで面白いです。
5
前へ 1 ・・ 7 8 ・・ 23 次へ
テリー・ライス @terry_rice88

前回17話の力の入りように比べると、割と省エネ傾向の亜細亜堂グロスではあるけど、手間を省く中でも、繰り返しや天丼のギャグ描写がリズムを作り出していて、退屈しない作りになっているし、終盤の大立ち回りはハチャメチャな感じのドタバタが繰り広げられていて、それなりに楽しく見ることができる。

2019-01-14 22:00:01
テリー・ライス @terry_rice88

作画的なところではないけど、面白いのはこの辺りか。(作中では語られてないけど)桃太郎の鬼退治により、鬼ヶ島でつつましく生活していた鬼はすっかり所帯じみてしまい、威厳も何もなくなってしまったことをあんみつ姫が奮起して、彼らを特訓するのだけど、そこで出てくる描写。 pic.twitter.com/bQAjOZ1QHB

2019-01-14 22:00:01
拡大
テリー・ライス @terry_rice88

当時、人気だった女子プロレスラー、ダンプ松本がいきなり出てきて、彼女のヒールメイクを鬼たちに施して怖さを出すというところ。歌舞伎の隈取っぽくなるのも面白いし、この世界にプロレスとダンプ松本がいるというナンセンスさもあって中々味わい深い。

2019-01-14 22:00:02
テリー・ライス @terry_rice88

こう来ると、鬼が人を怖がらせる快感を思い出し、悪さをし始める展開が頭をちらつくけどそこに行かないのがあんみつ姫「らしい」感じ。鬼たちは根が善人なのは、桃太郎の時代とは打って変わってみたいな、語られてないけど時の流れを感じさせるものだし、一周して、差別や多様性の問題にもリンクしてる

2019-01-14 22:07:45
テリー・ライス @terry_rice88

当時、そこまで考えが及んではいなかっただろうけど、今見ると鬼だから、みたいな固定観念でものを見てしまうのではなくて、あんみつ姫のように誰にでも分け隔てなく、手を差し伸べる感じがニュートラルでいいよなと思う。今と昔で視点が変わっても、興味深いエピソードではないかと。

2019-01-14 22:07:45
テリー・ライス @terry_rice88

傑作人情時代劇回。高屋敷さんの脚本が巧みすぎて唸る。前回担当の写楽回といい、江戸時代(時代劇)のアイコンと絡めるのが上手いなあ。ペーソス溢れるのが玉に瑕だけど、これはこれで。 あんみつ姫 第19話 発覚! 家老のスキャンダル!gyao.yahoo.co.jp/player/00173/v… #GYAO

2019-01-14 22:49:40
テリー・ライス @terry_rice88

いやあ、今回は「子は鎹(かすがい)」を地で行く人情話で高屋敷英男さんの本領発揮とも言うべきエピソードだった。もう導入からしてめちゃ巧い。じいことあまから城家老、あべ川彦左衛門がメインのエピソードですが、そのご家老がいきなり魚屋やってるというシーンから始まるの、非常に面白いw pic.twitter.com/7s1h1h7jNa

2019-01-16 13:48:22
拡大
テリー・ライス @terry_rice88

これにはいろいろ理由があって、表向きはあべ川の幼馴染である魚屋の魚辰が病に臥せったのをあべ川にお願いして手伝ってもらっているというものだけど、真の目的は「あべ川と勘当した息子の再会」を仕組んだものだった、ということ。そしてその息子が江戸っ子の代名詞、一心太助という組み立て。 pic.twitter.com/DQMSiy544e

2019-01-16 13:56:43
拡大
テリー・ライス @terry_rice88

引き合わせる役が魚屋なのは、一心太助が魚屋であることに起因しているけど、古くから戯曲や講談に登場する名キャラクターをあんみつ姫のキャラクターと関係を持たせて、時代劇の定番人情ものへと昇華している高屋敷さんの構成力が凄まじい。物凄いベタであるだからこそ感じられる実力の高さ。

2019-01-16 13:56:44
テリー・ライス @terry_rice88

話の筋立てとしてもう、物凄くペーソスあふれる「勘当した息子が妻子供とともに里帰りしたことを認めきれない父親が意地を張って、突っぱねて拗れる」という予想を外さない展開を見事に描いて、感情をじわりと揺さぶってくるからとてつもない。もうすでにあべ川が涙ちょちょぎれているのもポイント高し pic.twitter.com/8fKprIL4hY

2019-01-16 13:59:36
拡大
テリー・ライス @terry_rice88

その拗れた親子関係を解きほぐすのが、孫(子ども)であるという定番をあべ川の身寄りのない、老いた孤独を描きつつ、戻ってきた息子や孫の姿に頑なな心が次第に氷解していく様子の、ツンデレ度合いは非常に高いかと。というか、演出も要点を抑えつつ、描くべきところをきっちりと描いてるから心に響く

2019-01-16 14:04:04
テリー・ライス @terry_rice88

個人的に今回見事だなあというのがこの2カット。頑なに息子を拒否しながらも、あんみつ姫が勝手に連れてきた、子供が孫だと気づき、表情が緩むシーンとその後ひと悶着あって、余計に拗れた後、孫がどこかに消えてしまい、みなが探し始める中で取り残されるあべ川の寂しげな立ち姿。この対比が堪らない pic.twitter.com/wb2FzNZFA8

2019-01-16 14:06:34
拡大
テリー・ライス @terry_rice88

最終的にはわだかまりを乗り越えて、息子と和解するというキャラクターの成長が上手く描かれてて、地に足をしっかりと着けたドラマでとても味わい深い出来。反面、女児アニメとは思えない渋さだけどここまで親子愛が描けているのであれば言うことはないでしょう。いいお話を見た感じです。

2019-01-16 14:08:39
テリー・ライス @terry_rice88

それ以外で面白かったのは二つ。一つ目は序盤であんみつ姫に魚屋の手伝いがバレて、口止めのためにあんみつ姫が魚屋さん体験する場面。ここで童謡の「かわいい魚屋さん」を歌いながら、流れていくわけですが、背景の絵本調の作画が味わい深いのと歌手活動もしている小山茉美さんの歌があいまって印象的 pic.twitter.com/6FAJ4mmfln

2019-01-16 14:12:44
拡大
テリー・ライス @terry_rice88

もう一点はこちら、頑なに息子と和解しようとしないあべ川に周囲が騒ぐ場面でのアニメオリジナルキャラクター、柿の種助の百面相。いろいろヤバい感じだけど、学生運動→三島由紀夫→中曽根康弘首相(当時)という謎コンボを決めてるけど、こういう時の千葉繁さんはとても生き生きしていて良いですね。 pic.twitter.com/uX5fvKIBkV

2019-01-16 14:17:07
拡大
テリー・ライス @terry_rice88

腰巾着かつ日和見な名バイプレーヤーとしての柿の種助の魅力が引き立っていて、とても楽しいというか、こういうコメディリリーフの情けないけど憎めない役回りのサブキャラクターもすっかり見なくなってしまいましたね。こういうキャラは長期シリーズだからこそ生きてくるので仕方ないですけど。

2019-01-16 14:19:21
テリー・ライス @terry_rice88

メロウでハードボイルドな初恋回。16話に続き、波止場シリーズの完結編? つか、前回以上の傑作回なんですが、こんなのを成立させる浦沢御大のクレイジーな手腕にただ打ち震えるのみですわ…。 あんみつ姫 第20話 初恋は波止場の夜霧とともに gyao.yahoo.co.jp/player/00173/v…

2019-01-16 15:10:42
テリー・ライス @terry_rice88

いやあ、凄まじい回だった。なんていったって今回の導入がこれですからね。状況を説明すると「あまから城の泥棒しに忍び込んできたポテトチップ(16話登場)が追われる中で出会い頭にあんみつ姫と再会し、城を抜け出す」というもの。マジでワケがわからない。こんな濃い展開してるのに本編と関係ないw pic.twitter.com/3qh8xJ4nle

2019-01-17 23:05:55
拡大
テリー・ライス @terry_rice88

んで、波止場まで逃げてきたあんみつ姫はポテトチップに連れられて波止場のギャング、おでん一家の女組長、がんもどきが経営する船上レストランの一席で、ステージ上のサックスプレーヤーに初恋をするという展開。いや、前回あそこまで人情時代劇しておいて、このバタ臭さ全開のロマンティックさはなに pic.twitter.com/XHfaAUWA9b

2019-01-17 23:11:30
拡大
拡大
テリー・ライス @terry_rice88

そんな風に見蕩れていると脇からナンパを仕掛けられて、それをいさめたポテトチップがのされ、あんみつ姫が反撃という火蓋を切って、レストランで乱闘が始まる。あんみつ姫は「暴力反対!」と喚きながら一番暴れてるw それをがんもどき姐さんに見初められる事に。いやもうこの流れるような展開が狂気 pic.twitter.com/UNJB2kPfWF

2019-01-17 23:15:12
拡大
拡大
テリー・ライス @terry_rice88

捕まったあんみつ姫はがんもどきに「息子と結婚しろ」と言われてここでようやく、見蕩れていたサックスプレーヤーが彼女の息子である、しらたきということが判明してAパートが終了。いやここまで無国籍風なドラマを展開していける、浦沢御大の手腕が普通にとんでもないし、成立させてしまえる力が強い

2019-01-17 23:18:11
テリー・ライス @terry_rice88

また今回も前回の担当回同様、劇中でポップス流してるんだけど、今回は当時の流行歌だった松田聖子の「SWEET MEMORIES」を声優に歌わせているというスレスレの事してる。今じゃ考えられんない脚色な上、今回は物語のテーマにも絡んだ使用なので、恐ろしいw  youtu.be/yS0EiakSsrs

2019-01-17 23:22:32
拡大
テリー・ライス @terry_rice88

歌っているのは、しらたきのパートナーである歌手のつみれ(CV:高田由美)、上手い歌手という設定だが、あんまりうまい歌に聞こえないのはたぶん中の人のせいw この「SWEET MEMORIES」が後々のあんみつ姫の心情にも重なってきたりで、いくらなんでも豪腕すぎんだろとか思うわけですが。 pic.twitter.com/RXy8HeVNXS

2019-01-17 23:26:24
拡大
テリー・ライス @terry_rice88

Bパートに入るとあんみつ姫がしらたきに舞い上がっちゃって、すっかりメロメロに。真夜中に遊園地デートというロマンティックなシチュエーションで非常にムードが高まっていき、ついには結婚を心に決めてしまう寸前まで行ってしまう。 pic.twitter.com/8hNd99B5Bk

2019-01-17 23:29:58
拡大
拡大
テリー・ライス @terry_rice88

この辺りの展開は16話で赤鼻のハンバーガーが「誰だって純粋だったときがあって、一度は純愛を経験するもんだ」とあんみつ姫に語った事が今回の複線として繋がっているわけですね。浦沢御大の上手さが光る仕掛けではないかと。 pic.twitter.com/yJDi1Yy75j

2019-01-17 23:35:25
拡大
拡大
前へ 1 ・・ 7 8 ・・ 23 次へ