「IT」障害中継

ｵ ﾔ ﾁﾞ ﾆ ｱ @oyageng

「さぁ4回目となりました #障害中継 今回はアクセスリストの更新作業です」 『よくある作業の中で誰しもが1回はやらかすやつですね』 「チャレンジャー(作業者)はネットワークエンジニア歴3年のSEです」 「3年ならもう安心ですね」 『どうでしょう』

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「さぁTeratermを起動して対象の機器へログインした」 「さっそく変更作業に入ろうとしているが・・・」 『Configの保存やログ取りなどはしないのでしょうか』 「確かに取っていない」 『危険な臭いがしますね』 #障害中継

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「さっそく危うい!本当に3年目なのか」 「軽やかに新しいアクセスリストを流し込んでいきます」 『これは新しいアクセスリストに付け替える作業のようですね』 「なるほど。現時点では既存環境への影響を気にする必要は無いと。だから軽快に流し込んでいるのですね」 #障害中継

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「さぁ、順調に作業が進んでいるように見えます」 『ここからですね』 「ここからアクセスリストの付け替えが始まります!」 「ここは慎重にいきたい・・・が、一気にいったー! これまたいっきに豪快にいきましたね」 『いきましたねぇ』 #障害中継

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「さぁどうなんだ。無事なのか」 「おっと、何やら慌てて駆け寄ってくるSEがいます」 「もめています。なんでしょうか」 『影響が出ているようですね。サーバに繋がらなくなった拠点が一気に出たようです』 「なーんと。やはりというか、影響がありましたっ」 #障害中継

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「なにやら"デニーはしていません" と3年目の彼が発しているようですが、これは?」 『おそらくDenyのことではないでしょうか』 「なるほど。ディナイ。英単語を読み間違えているようですね」 『これは地味に恥ずかしいですね』 #障害中継

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「別のSEが設定を見直しています」 「さっそく書き換えています。そしてログを取っていないことにも激怒している模様」 『それはそうでしょう』 「無事に復旧したようです。今回の原因はなんだったのでしょう」 『おそらくアクセスリストのワイルドカード値を間違えて設定したようですね』 #障害中継

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『それで暗黙のDenyにやられたと』 「なんたる凡ミス!!!」 「今回は最初から最後まで安心感がありませんでしたね」 『彼にはこの手の作業の適正値が低いかもしれません』 「なるほど。適正が無い。確かに思い切りのよさはありますが、丁寧さに欠けるところはありました」 #障害中継

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『しかし思い切りの良さと大胆さは昨今のSEには無いものがあります。これにめげずにがんばってほしいですね』 「今後の成長に期待でしょう!」 「ありがとうございました」 『ありがとうございました』 #障害中継

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「さぁ懲りずに始まりました #障害中継 第5回目 。今回はオフィスLANに障害が起きている模様です」 『はい。みたところいわゆるループ障害が起きたようですね』 「さぁ如何に早くループポイントを特定するかがキモですね」 『そのとおりです』

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「さぁ、LAN管理者が調査に入りました」 『一般的にはブロードキャストが多いインタフェースをコアスイッチから辿っていくのが常套手段ですが』 『ほとんどの場合、会議室などのHUBで誤結線が起きていることが多いですね』 #障害中継

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『なので、想定被疑箇所から直接あたりをつけるのもアリです』 「さぁ、どうでるか」 『障害が最初に起きたであろうフロアから調査に入っているようですね』 「なるほど。第一発見者の近くに犯人がいると見たわけですね」 『そのようです』 #障害中継

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「その手法が吉と出るか凶と出るか」 『どうやら役員フロアのようですね』 「おっとーこれは調査がやりにくい！」 『役員からもネットに繋がらないとクレームが来ているようなので、ハードルは比較的低いと思います』 #障害中継

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「おっと、どうやらかなり怪しいアクセススイッチが見つかったようです」 『この配下が怪しいですね。他のスイッチと比べてレスポンスが異常に遅いのが怪しいですね』 「その中でもとくにブロードキャストが多いインタフェースを見つけたようです」 #障害中継

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「ポート管理表から接続先を洗い出しています」 『場所によってはアクションの判断に上司判断が必要になるケースもありますからね』 「あーーーっと、なんと役員会議室だ！」 『役員会議室は今は誰も使用していないようですが・・・』 #障害中継

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「雲行きが怪しくなってたぞ」 『これはまずいですね』 「管理者がそっと会議室の扉をあけて・・・」 「会議室をぐるっと歩いて入念に調査しています」 「あるのか？」 『どうでしょう・・・』 #障害中継

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「おっと、司会者机の下の方に見慣れないHUBが見つかったようです」 『見つかりましたね』 「あたかも一旗揚げるぞ！と上京したLANケーブルが夢に破れて悲しく故郷へ戻ってくるがごとく」 「同じHUBにケーブルがささっています」 #障害中継

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「そっとケーブルを抜くLAN管理者」 「そしてどこかへ電話をかけています」 『部署に確認して復旧したか聞いているようですね』 「そして結果は・・・復旧！復旧ですっ！」 #障害中継

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「しかし犯人が結局特定できませんでしたね」 『はい。このケースは場所が場所だけに犯人を特定すると後々やっかいになるので十中八九迷宮入りとなりますね』 「管理者の握りしめる拳から血がにじみ出ています」 #障害中継

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『時間的に執行役員会議だったというのが致命的でしたね』 「終わったあとに片付けたつもりが障害を引き起こしたというところでしょうか」 「なんにせよスッキリとしない幕引きです」 『もどかしいですね』 #障害中継

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『今後はStorm Controlなどループ防止対策は打っておく必要がありますね』 「事前に打てるべき手はうつということが重要なんですね」 『しかし、やるヤツはどんなに対策うってもやるので、そういう輩を排除したほうが早いと言われています』 #障害中継

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「なんにせよ今回は無事に障害を収束させた管理者の勝利でしょう」 『それは間違いないですね』 「今日はもう家に帰って祝杯を挙げていただきたいところです」 『ほろ苦いビールになりそうですね』 「それは言ってはダメです」 「『ありがとうございました』」 #障害中継