福井健策先生の国際契約注意書き
おっしゃる通り、さまざまなケースがありますね。RT @Hideo_Ogura: 主たる書証がどちらの言語で作成されるのか、相手国の裁判制度(弁護士の腕や価格を含む。)はどうか、日本との国際司法共助はどうなっているのかも考慮要素ですね。@lichfieldgarden
2010-04-07 12:24:46ただし、海外訴訟のリスクと負担は一般に無視できないので、基本的には自国管轄で頑張ります。(なお、単純化のために「管轄」と書いていますが、仲裁地についての議論もほぼ同じです。)@Hideo_Ogura @lichfieldgarden
2010-04-07 12:27:45RT @SHIHOKN: 小さな企業は契約交渉の力関係上、端から管轄など諦めることも多いようですが、ベンチャー等小さな企業ほど少しの裁判費用が持つ重みが違ってくるので可能な限り張るべきかなと。もちろん力関係上難しいことも多いですが、意外と通ることもあるので。
2010-04-07 12:23:01さて、こうした契約交渉で重要な駆け引き、嘘、恫喝、打算、演技。私が聞き込んだ偏った情報によれば、ほとんどの名古屋・大阪人は買い物でこれを自在に駆使するらしい。なんとかそのノウハウの集積を、国際契約の現場に生かせないものか。
2010-04-07 12:30:21国際コンテンツ契約の不利な条項、その2として、「アサインバック」というものがある。たとえば、ディズニーのような有力企業からキャラクターの使用ライセンスを受けて、新たな画像や漫画といった二次的作品を制作する。
2010-04-07 13:07:30新たに制作された作品は「二次的著作物」で、その著作権は制作したクリエイターなりが持つのが原則。この著作権を無償や廉価で大もとのライセンサーが召し上げる、という条項が「アサインバック」。
2010-04-07 13:09:29有力なコンテンツホルダーとの国際契約には、(独禁法の議論はさておいて)かなりの頻度で入っている。キャラクターだけでなく、映画や小説の字幕・翻訳を作るときにも、同じ理屈が働く。
2010-04-07 13:11:16大もとの作品の保護期間が切れた後で、こうして集めた二次的作品の権利で稼ぐ海外ライセンサーもいる。
2010-04-07 13:13:07ライセンサー側からすれば、そうすべき理由は幾つかあるのだが、これが続く限り、日本の才能あるクリエイターや企業に知財権がたまることはない。ライセンス料と共に知財権も、ひたすら海外に蓄積され続けることは事実。
2010-04-07 13:15:00無論、事情によって呑まざるを得ないケースは多々ある。ただ、ここでも「しょうがない」と思わない問題意識と、代替提案の引き出しを持つか、は大切だ。
2010-04-07 13:17:03